感情エンジン

AI用語集

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感情エンジン

人間の感情を認識および学習し、擬似的に感情を生成する人工知能の技術。ソフトバンク社がPepperに搭載。内蔵カメラで人間の顔の表情を認識したり、音声認識技術で声のトーンから感情を推測する。センサーから読み取った喜怒哀楽など感情の振れ幅を数値化、擬似的な内分泌により感情を生成する。収集したデータはクラウド上のデータベースに格納、集合知として利用する。

特長と機能

ソフトバンクグループ傘下のCocoro SB社では、人工知能を大脳新皮質にあたる「万能型の人工知能」と大脳辺縁系にあたる「感情学習型の人工感性知能」の2つに分ける。感情学習型の人工知能として、会話、感情、学習の3つから感情を理解し自ら動くロボットのプログラムを開発している。

人工感性知能として、感情生成エンジン、感情認識エンジン、自然言語処理雑談エンジン、物体認識エンジンの4つを持つ。感情認識エンジンは、東京大学特任講師、工学博士の光吉俊二氏が設立したAGI社と共同開発している。

感情生成エンジンは人間と同様に、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン、血糖値などの8つ内分泌を擬似的に生成し、感情を表現する。セロトニン量が多いと感情は安定し、少ないと不安になる。

音声感情認識エンジンは、音声パラメータとして喜び・怒り・哀しみ・平静の4つの感情を抽出し、別途、興奮の度合いを設定。自然言語処理雑談エンジンは、意味や構文の解析、かかりうけ解析を行う。物体認識エンジンはディープラーニングで画像を認識する。

ビジネス展開

2016年7月、本田技研工業の研究開発子会社本田技術研究所とcocoro SB社は、感情エンジンを自動車などモビリティに搭載する共同研究の開始を発表した。

音声による対話、各種センサー、カメラなどで、ドライバーとモビリティのコミュニケーション実現を理想としている。人工知能はドライバーの癖を解析して安全な運転を支援、好きな音楽なども学習する。利用者がモビリティに愛着を持ち、相棒として感じられることをめざす。インターネットに接続されたクルマ、コネクテッドカーとして新しい領域を開拓する。

東京都港区赤坂に、研究拠点「Honda イノベーションラボ Tokyo」を設置、オープンイノベーションの取り組みを強化する。将来的には、二輪車、航空機、ロボットなどあらゆる製品に実装し、生活のクオリティを向上させることを目標としている。

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