1. TOP
  2. ブログ
  3. IoTシステム技術検定で、エンジニアの育成を促進

IoTシステム技術検定で、エンジニアの育成を促進

産業や生活にIoTが急速に浸透しつつあります。2020年には、世界で500億台を超える機器がインターネットにつながるともいわれます。

iOS 10にはホームアプリが追加されました。日本では海外のように普及していませんが、HomeKitに対応した製品であればリモコン操作できます。たとえば自分の部屋の電気を点けたり消したり、会社から帰宅する前に遠隔操作でエアコンを稼働させて、帰宅したときには快適な状態にしておくことも可能になります。

これからIoT関連のシステム開発案件が増えるのではないでしょうか。そして、IoTに強い技術者の育成が急務となっています。

そこで、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)は、IoT関連のシステムの企画、構築、保守や運用をめざすエンジニアの人材育成を目的として、「IoTシステム技術検定」という認定制度を設けました。第1回は12月10日(土)に実施されました。

MCPCは、「モバイルシステム技術検定」を2005年から実施。6万5,000人の受検者、3万2,000人の合格者を出して、モバイル関連のエンジニア育成に貢献してきました。このモバイルシステム技術検定を基盤として、今後はIoTシステム技術検定で、プロフェッショナルのIoT技術者を5年間で10万人以上、育成する構想を描いています。

IoTシステム技術検定試験とは?

IoTシステム技術検定には、初級・中級・上級の3つの段階があります。第1回目の12月に開催される検定は中級のみになります。

「初級」は、IoTに関する基礎知識があることを認定。学生(大学、短大、専門学校)や入社したばかりの社会人が対象です。専門用語を理解できるレベルの認定なので、既にプロジェクト経験のある技術者には必要ないかもしれません。

「中級」は、IoTシステムの構築に関する基本技術の認定です。公式テキスト『IoT技術テキスト― MCPC「IoTシステム技術検定」対応 ―(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム監修)』(リックテレコム刊、320ページ、2,800円+消費税)から出題されます。テキストは書店で購入、もしくは検定事務局にメールで申し込んで入手できます。

基礎を踏まえた上で、インフラ構築(システム、デバイス、通信など)、データの活用方法、セキュリティ関連、プロトタイピングによる開発など、実務的な知識が求められます。IoTシステムの全体像を俯瞰できる能力をつけることが目標です。

「上級」では、業界や業界を横断する、高度なIoTサービスを構築する実践的な技術を認定します。顧客の要求や課題を要件定義として整理し、システムの設計と構築、戦略的な提案ができるIoT技術者のリーダーを育成します。

検定試験の概要

IoTシステム技術検定試験(中級)の概要は以下の通りです。

  • 出題形式:マークシートによる4択形式、80問
  • 試験時間:90分
  • 実施会場:東京、横浜、名古屋、大阪
  • 受験料 :一般 15,100円(税込)、MCPC会員 10,800円(税込)、協力団体 12,900円(税込)

IoTシステム技術検定の「サンプル問題のダウンロード」のページにはPDFで問題の一部が掲載されています。通信、センサ、機械学習、プロトタイピング、セキュリティに関する6問が掲載されているので、興味があれば確認してみるとよいでしょう。

大量の機器をインターネットに接続するIoTでは、通信に関する知識は必須です。また、家電をハッキングされたり、パスワードを抜き取られたりするサイバー攻撃を想定して、セキュリティの知識も重要です。

多岐に渡るIoT分野の技術全体の俯瞰はもちろんですが、IoT技術者は、技術をソリューションとして生かすビジネスセンスを身につけることが求められます。

検定試験の認定は実績をともなってこそ意義がある

IT技術者の資格や認定試験にはさまざまなものがあります。国家資格は難易度が高く、ネットワークスペシャリスト試験、ITサービスマネージャ試験、システム監査技術者試験、プロジェクトマネージャ試験は難関です。民間の資格でも、オラクルマスターはレベルの高い試験です。

しかし、ただやみくもに資格を取得しても意味がありません。仕事に関連すること、自社に貢献できること、そしてお客さまの課題を解決するために必要な資格を保持することが大切ではないでしょうか。

さらに資格があっても、実績がともなわなければ即戦力とはいえません。逆にいえば、資格がなくても、数え切れないプロジェクトを遂行した経験があれば、社内はもちろんお客さまからも信頼を得られます。

IoTに強い技術者は今後、活躍の場が増えるでしょう。そして、時代を先取りしてIoTに関する情報の収集や人材育成を行うことが大切です。

 

 

株式会社キャパでは、アプリの企画・開発についてご相談を承っています。

アプリを作りたいので、具体的な提案が欲しい。頭の中にあるアイデアを本当に実現できるのか知りたい。予算内に収まるのか?
などのお客様のご相談に、親身に応じます。
アプリ開発:実績のご紹介

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP