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MastdonによってSNSの世界が大きく変わるかもしれない理由

Mastdon(マストドン)は学生が開発し、オープンソースで公開しているSNSですが、急速に世界中に広がっています。
その理由としてインスタンスと言われる分散型システムのしくみを使用していることがよくとりあげられます。
今どうしてMastdonが注目され、SNSの変革者として期待されているのでしょうか。

中央集権から分散並列への流れ

中央集権とは

TwitterやFacebook、InstagramといったメジャーなSNSはサービスの運営する母体が一つで、そのサービスを運営するサイト(サーバ)にアクセスすることによってサービスを受けることができると言うものです。
中央集権型のサービスは、そのサイトにすべてのユーザがあつまっていて、そこに行けば世界中につながることができるというメリットがあります。しかし、逆にサービスが落ちると全世界のサービスが停止しますし、すべてのユーザ集まる場所での自分の不用意な発言が全世界に意図せず広がって炎上してしまう点においては、デメリットがあるといってもいいでしょう。
最近ではTwitterやFacebookは世界中の個人や企業とつながりすぎていて、自分の発言によって身元が特定されたり炎上したりするために、発言自体がやりにくくなったと嘆く人も多いようです。

分散並列型とは

分散並列型システムとは、複数のサーバーが連携しお互いを補いあうシステムを分散型と言いますが、Mastdonはこれに近いしくみを使っています。
Mastdonのインスタンスは、一つ一つが小さなSNSとして機能しています。もちろん、インスタンスから別のインスタンスへはつながっていることもあります。インスタンス同士が連携をするかしないかについてもインスタンスによって異なります。
それはどう言うことかというと、たとえばAというインスタンスとBというインスタンスがあったとします。Aのインスタンスで語られる話題がBのインスタンスでは宗教的などの問題で嫌悪感をもたれる場合に、BはAとの連合を拒否することができるのです。
これが中央集権型のサービスであった場合には全世界共通のルールを作成するほかは、どんな発言が流れてきても、自分でブロックするほか無いと言うことになります。
また、インスタンスごとに独自にモディファイしたMastdonを立ち上げているインスタンスもあります。
PixivのPawoo(パウー)というインスタンスもオリジナルのUIを変更したインスタンスを立ち上げています。
そんなわけで、インスタンスごとに特色があり、趣味や嗜好、人種や宗教など近い存在同士が集まるコミュニティのようなものが形成されていく点がMastdonの興味深い所です。Twitterで発言するには影響が大きすぎるが、リアルでも知っている知人だけと話しても面白くない。Mastdonはそんなニーズにこたえることができるのです。

インターネットはそもそもが分散システム

Mastdonは、分散化システムをSNSに持ち込むことによって、インターネットがそもそも分散システムであることを思い出させてくれます。
もっと古い世代の人にはパソコン通信の草の根BBS時代を思い浮かべる人もいらっしゃるかもしれません(筆者がそうです)いろいろな話題で盛り上がっているサイトをちょこちょこ覗きながら、ローカルなメンバーと会話を楽しむ。そんな楽しみ方が昔はあったはずなのに、いつの間にか中央集権型サービスに集まってしまし息苦しくなった人にはとてもいい場所なのかもしれません。
インターネットが世界的に広まって、全世界で一つにつながっていることが便利であり不自由であると感じた若者が作ったSNSが、インターネットの黎明期を思い起こさせてくれるような分散型のシステムを作り上げたことや、それが世界中に受けいれられて急速に広まっていることもみても中央集権型から分散型への原点回帰は始まっているのだと感じる事ができるのです。
そして、この流れこそが今後のインターネットさまざまなサービスの発展の方向性を示していると筆者は感じます。

 

 

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