Cognitive(コグニティブ)

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Cognitive(コグニティブ)

cognitive(コグニティブ)とは英語で認知を意味する言葉で、コンピュータ科学では与えられた問題を機械自ら考えて答えを導き出していく処理過程を指す。この過程をコンピュータで実現させることを、cognitive computing(コグニティブ コンピューティング)という。cognitive computingの研究を先駆的に取り組んでいるのがIBMである。IBMは、独自のシステムである「IBM Watson」を開発し、実用化を推し進めている。

基本概念

従来のコンピュータが行う演算処理は、人間が命令を与えて答えが一つしかない解を導き出すものであった。これに対して、cognitiveによる処理は、コンピュータ自身が膨大なデータから推論をしながら解析し、条件や状況に応じた最適な解を出力する。したがって、答えがひとつとは限らない結論を作り出すことができるのがcognitiveの特徴である。また、常に問題解決の過程を学習して、自らの推論・分析能力を進化させていく。数値演算のような単純な計算処理ではなく、人間の脳に近い判断をコンピュータ上で実現させるのがcognitiveの目標である。
IBMはこれまでのコンピュータを、データの計数処理のみを行うコンピュータを第1世代、OSやプログラムで動くコンピュータを第2世代、cognitiveを取り入れたコンピュータを第3世代とそれぞれ位置づけている。

応用・活用

cognitiveによる分析手法は、ビッグデータ解析において大量のデータに含まれる不要・不適切なサンプルを自己判定して取捨選択したり、音声認識や機械翻訳で言語処理の文章解析精度の向上、意志決定のための多角的な分析結果の出力などに応用が期待されている。
具体的な活用例としては、金融・保険では書類審査のための事例分析、油田やガス田などの資源開発では新たな採掘場所の候補特定、調査会社やマーケティング企業ではソーシャルメディアの投稿から世論や趣向の分析、旅行などのサービス産業では、顧客の要望に応じたサービスプランの策定支援、コールセンター業務では顧客からの電話やメールへの自動応答、医療では患者の病名特定と最適な治療方法の提案などが挙げられる。実用化が進めば、さらなる応用の可能性が広がるとされている。

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