第9回 作る!RFP〜実際にアプリ開発用のRFPを作ってみよう(3)〜「必要なドキュメント」編

アプリ・WEBなどのライトな開発の場合の
RFPの書き方

ポイントを理解したら、
手を動かしてRFPを実際に作ってみよう!

第9回 作る!RFP〜実際にアプリ開発用のRFPを作ってみよう(3)〜「必要なドキュメント」編

第9回 作る!RFP〜実際にアプリ開発用のRFPを作ってみよう(3)〜「必要なドキュメント」編

悩める担当駒津田(こまった)くんが作成するRFPを、RFP作成のプロ若月田(わかった)さんが添削するという企画で、第7回で「このアプリ開発の背景/目的と目標」、第8回「想定機能と優先順位」と見てきました。
今回は仕上げとして、最終的にRFPでどんなドキュメントを提示して欲しいかについて、望んでいるようなドキュメントが提案されるコツについて解説します。

今回も駒津田(こまった)くんの添削を担当するのは、頼れるRFP作成のプロ若月田(わかった)さんです。

駒津田(こまった)くん

若月田(わかった)さん

成保土(なるほど)さん

「RFPで提出を依頼するドキュメントの一覧」

①プロジェクト計画書
②実施体制表
③サイト/アプリ設計書
④デザイン設計書
⑤システム設計書
⑥SEO対策計画書
⑦運用ガイドライン
⑧保守運用計画書
⑨バージョンアップ計画表
⑩議事録

悩める担当駒津田(こまった)くんの悩み・・・。

「これまで、若月田(わかった)さんにいろいろ添削してもらって、だいぶ当社のやりたいことが明確にRFPに盛り込めるようになってきたけど・・・最終的なドキュメント・・・。これについてはいったいどうやったらプロジェクトに役立つドキュメントを提出してもらえるのだろうか・・・。とりあえず、インターネットの『RFPの書き方』的な情報サイトからまとめたものをまた、若月田(わかった)さんに添削してもらうかな・・・」

駒津田(こまった)くん

【提出して欲しいドキュメント】
1.プロジェクト計画書
2.実施体制表
3.サイト/アプリ設計書
4.デザイン設計書
5.システム設計書
6.SEO対策計画書
7.運用ガイドライン
8.保守運用計画書
9.バージョンアップ計画表
10.議事録

RFP作成のプロ若月田(わかった)さんのアドバイス

「お!必要なリストとしてはこれで完璧と言えるでしょう。システム的な部分に偏っておらず、ウェブやアプリなどのライトな開発のためのRFPドキュメントになっていますね。駒津田(こまった)さんも、なかなか苦労して見つけてきたようです。
あとは、これに適切なコメントをつければ、RFPでのドキュメント依頼としては完璧でしょう。」

若月田(わかった)さん

【提出して欲しいドキュメント】
①プロジェクト計画書
プロジェクトの計画は、300万円の予算を確保ししている初期の開発と、その後バージョンアップについて分けて書いてください。
開発項目を列挙するだけでなく、それぞれの開発フェースで何ができるようになり、どんな効果が望めるかが分かるような計画書にしてください。
計画書は、予算追加の稟議を経営陣にあげるためにも添付資料として使いますので、素人にもわかりやすい形にまとめてください。

②実施体制表
「プロジェクトでの開発の手法の提案」でもリクエストしましたように、今回は「途中で私共発注者を交えて検証を繰り返し、プロジェクトの優先順位を再検討していく方法」でお願いしたいと考えています。
担当は1名付ける予定ですが、各部署からメンバーを選抜したほうが良ければ、その旨提案してください。
また、御社からチームにどんな部署の方がどんな目的で参加するのかについても具体的に分かるように表に盛り込んでください。

③サイト/アプリ設計書
必要な機能については、下記になります。

持ち物チェック
独自コミュニティ(写真投稿)
大手SNSとの連携
(Instagram、フェイスブック)
LINE
など
旅先の天気
行き先との時差
両替計算機
東欧・東南アジアに特化した日常会話集
大使館その他の緊急連絡先
東欧・東南アジア版食べログ
最新フライト情報チェック
ニュース配信(コンテンツマーケティング)

これらの機能を実現するにあたっては、「人的・組織的制約」「時間的制約」「予算的制約」などがあるので、実現に当たっての課題ついて提案していただけることを期待しています。

例)コンテンツを更新するCMSの導入、最新の天気情報を入手するための民間天気予報会社との契約など。

④デザイン設計書
デザインラフ、モックアップ、ワイヤーフレーム、カンプなどを必要に応じて作成ください。アプリ全体のフロー図が分かることは必須で、できれば色合いやデザインなどがどんなテイストになるのかについて、代表的な画面だけでもサンプロをご提示いただけると助かります。

ユーザーに操作を求める部分に関しては、どんなボタンを押すとどんな画面遷移が起き、何が実現できるのかなど、実際に操作した時の様子が分かるような資料を添付してください。

⑤システム設計書
アプリと連携するサーバなどについては、度の国のどんな会社のものを使うかについても候補の詳細を列挙してください。
アプリ単体部分の設計書に関しては、Android、iPhone両方の設計書について作成をお願い致します。

⑥SEO対策計画書
アプリの広告施策についてはまったく素人のため、そもそもどんな施策があるのかについて、網羅的に列挙していただき、簡単な解説を加えていただいた上で、当社に最も適切な広告施策をご提案ください。

これらの金額についても必要な費用について稟議を通したいので、わかりやすい提案をお願い致します。

⑦運用ガイドライン
開発時のチームがそのまま運用に当たるのか、それとも運用は運用で別にチームを作成すべきなのか、などを含めて、必要な体制構築からご提案ください。

また、運用ガイドラインの項目別に当社、御社の誰が担当予定となり、必要な作業、および作業ボリュームはどうなるのかについて、ひと目で分かる表を添付してください。

⑧保守運用計画書
また、運用保守などが発生する部分に関しては、どの部分でどんな作業が発生するのかについてもわかり易く解説をお願いします。
月額のランニングコストに関しても新たに経営陣に稟議を上げることも考えておりますので、どんな運営保守作業にどれくらいの金額がかかるのかがひと目で分かる図表なども作成いただくと助かります。

⑨バージョンアップ計画表
Android、iPhoneともにOSのバージョンアップ時に生じる小さな不具合については、迅速にご対応ください。新OSがアナウンスされてからどのくらいのタイムラグで新OS対応アプリがリリースできるのかについては、OS別に明記してください。
また、バージョンアップに伴う改修作業の費用についても明記お願いします。

これとは別に、機能的なバージョンアップについては、段階を追っていつのタイミングでどんなバージョンアップを行うか、またバージョンアップの実施によってどんな新しい効果がアプリに期待できるかについてもご記載ください。

⑩議事録
やり取りの議事録については、基本的に御社にて作成いただき、弊社に速やかにご提出いただけることを希望します。

成保土(なるほど)さん
これまで、開発会社側でより具体的にイメージが湧くように一生懸命RFPを作ってきました。

計画書というと、今度こそ開発会社におまかせで作ってもらえると思ってしまったかもしれませんが、どういう頑張ってどのような計画書を求めているのかに踏み込みましょう。

最後の仕上げの計画書の提出についても相手任せにせずに、どんな計画書にしてほしいのか、箇条書きで加えることで質の高い、自社にとっての課題に具体的に回答してくれる計画書が出てきます。

【まとめ】

以上、第7回、第8回、今回と3階にわたり、「このアプリ開発の背景/目的と目標」「想定機能と優先順位」「必要なドキュメント」について、悩める担当駒津田(こまった)くんと作成のプロ若月田(わかった)さんに登場してもらい、解説をしました。

次回はいよいよ、ご自身でオリジナルのRFPを作ってみましょう。作成支援用のエクセルとWordを用意したので、ぜひチャレンジしてみてください!