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有効なPR活動出来ていますか?

PR活動/パブリック・リレーションズは、企業もしくはその他組織体が、メディア、一般市民、利害関係を持つ集団などと良好な関係会を築くための活動を言います。

最近ではマス広告の効果が薄れてきたため、PR活動をマーケティングと連動させる傾向があります。マス広告を打たない(打てない)中小企業も、ネット広告とPR活動をセットと考え積極的に実行しています。

このように企業や製品のプロモーションを支援するようなPR活動を指して、マーケティング・パブリック・リレーションズ(MPR)と呼びます。

 

MPRの成功例

MPR/マーケティング・パブリック・リレーションズのメリットは、広告のようにコストありきではない点です。広告は媒体を利用する必要がありますが、PRには決まった媒体はありません。注目を浴びて、話題になることが重要です。

マス媒体に取り上げられるのは、PRが成功すれば自然と取り扱われるはずです(しかもタダで)。

かつてのマイクロソフトはMPRを有効活用している企業のひとつです。とりわけウィンドウズ95を発売したあたりから、MPRの活用が目立ちます。

「Windows 95を使えばインターネットに接続できる」

これは当時、パソコン通信が主なネットワークコミュニケーションの手段であり、そのネットワーク設定も複雑だったため、テレビ、新聞、雑誌などのマスメディアがこぞってこの画期的なシステムを報道しました。

そこから一般大衆に知られることとなったWindows 95は、有料広告は一切出さず、29,800円という高額にもかかわらず、爆発的なヒットを記録したのです。マイクロソフトが取ったMPR、そのイメージ戦略は大成功したんですね。

 

現在ではインターネットの活用が、MPR活動に不可欠となっています。たとえばYou Tubeを使い自社製品のPR動画を作成、不特定多数の一般ユーザーに製品のメリットを知ってもらうというものです。

たとえばロッテの雪見だいふくのキャンペーン

「雪見もちのばし選手権」

 

韓国の家電メーカー

LGの洗濯機プロモーション

 

Windows 95の成功から20年あまり。インターネットをめぐる時代の移りかわりとPR活動の変化は、ものすごいスピードで世の中が変わっていることを表していますね。

 

PRの機能を理解しておく

マーケティングとPR活動を融合する前に、そもそもPRの機能を知らなければ、活動は単発で終わり、狙いとすべき相乗効果を生み出すことはありません。

PRの機能をアメリカの経営学者、フィリップ・コトラーは5つに分類しています。

1.報道対策

→ニュースやプレスリリースとして、企業イメージを維持・向上させる形で情報公開を行う

 

2.製品パブリシティ

→マスメディア、ネットメディア、自社メディアなどを利用して製品の情報を流す(してもらう)

 

3.コーポレート・コミュニケーション

→企業の内と外のコミュニケーションを通じて、ほかの企業へ製品の情報を伝えること

 

4.ロビー活動

→議員や官僚、公務員などに対し、法規制への影響を鑑みて関係を確立、維持しておく

 

5.コンサルティング

企業のポジション、イメージ、製品や製品事故について、経営陣にアドバイスを行う

 

これら全てがPR活動と言われていますが、マーケティングとの絡みでとりわけ重要なのは1から3までとなるでしょう。

 

実行の際に重要となるのは「おしつけ」にならないことです。あくまで広告とは違い、企業→不特定多数という一方向のコミュニケーションではなく、双方向性のコミュニケーションが目的となるようにすべきです。

マス広告の効果が薄れているのも、この一方向性のコミュニケーションが「嫌がられている」からにほかなりません。

企業が情報を発信し、それを一般社会が理解し、合意形成や協力関係を築くといった関係が現在ではベストな形ではないでしょうか。

実際、マス広告よりも口コミでじわじわ広がった商品にヒットが多いのも、この現れです。

 

まとめ

製品を作る企業側と利用する消費者の関係が、コミュニケーション上フラットになりつつある世の中で、マーケティングを広告ありきで考えることや、企業から一般市民へといった一方向的な感覚でとらえていると、PR活動はおろか、マーケティングすらうまくいきません。有効なPR活動とは、消費者となる人々とより良い関係と信頼を築いていくことができ、それが発展的に将来のMPR活動につながることが大切です。

 

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