【ソフトウェアの品質向上】エンドユーザーに、テストのやり方をきちんと伝えよう。


ソフトウェアの品質向上についてはまだまだ課題が多い。そもそも、「ソフトウェアの品質」そのものを定義することが非常に困難であるから、難しくて当然だ。

プロジェクトマネジメントに関する古典であり、名著でもある「人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない」においては、「ソフトウェアとは本質的に複雑なものである」という紹介がなされているが、まさにそのとおり。

だから、品質を向上させるためには、「ソフトウェアの複雑性」をうまく取り扱う必要がある。

 

その複雑性の原因はいくつかあるが、最も難しいのが上の著作において述べられている「ソフトはそもそも、現実の課題を解決しなければならない」という部分だ。

「課題を解決する手続き」をパッケージ化したものがソフトウェアであるから、まずは顧客が課題を解決する手法を定式化出来ていなくてはいけない。これが出来ていないと、いくらソフトを仕様通り作っても「役に立たないものが出来た」と、品質に不満をもたれる。

だから、開発者は十分にこれを検証しなければならず、この部分についての顧客とのコミュニケーションが特に必要となる。「技術者の範疇ではない」と言う方もおられようが、顧客が品質に不満を持ってしまえば、技術者の責任にされてしまうこともあるのだ。他人事ではない。

 

その中で特にに大切なのが、「出来上がったソフトが、課題を解決することができるのか?」という検証をきちんと顧客にやってもらうことだ。

たいていのエンドユーザーは、きちんとテストをする手法を知らない。したがって、実際に運用が始まってしばらくした後、「あれ?なにかおかしい」と言った具合にソフトウェアの欠陥が報告される。

そして、後から修正してくれ、と顧客が言っても、開発者は「もう検収が終わってますから別料金で」と突っぱねる。

 

これでは、開発者とエンドユーザーの信頼関係は育たない。

実際必要なのは、開発者がエンドユーザーにきちんとデザインレビューの方法とテストの方法を伝え、「一緒に検証する」という行動だ。ユーザーは開発側にやりたいことを定式化して伝え、開発者はそれが実現できるソフトを作る。そして、一緒に検証する。

それが、「ソフトウェアの品質向上」のもっとも重要な要件だ。

 

(Photo:Jacopo Romei)


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