iPad Proとスキャナアプリでデジカメ写真からビジネス資料を作成しよう
講演会や展示会に出向いたとき、参考となりそうなグラフや解説資料をカメラで撮影している人もいるでしょう。その際、肝心の被写体が斜めになっていたり、奥に傾いていたりして書いてある文字が読みにくいことがよくあります。ここで役に立つのが、スマートフォンやタブレットで撮影した画像を、紙の資料のように平たく補正できるスキャナアプリです。使いこなせば、ビジネスに活用できるデジタル資料作りに役立てられます。
イメージスキャナのようにきれいにできないカメラでのデジタル資料作り
紙の媒体をデジタル化したいとき、フラットヘッドタイプのイメージスキャナやドキュメントリーダーを使うと、原本とほぼ同じ品質のものが得られます。
一方、プロジェクターで投影したプレゼン映像やホワイトボードの書き込み、あるいはパネルなどの掲示物をデジタルカメラで撮影しても、紙媒体同様のデジタル画像が得られません。たいていの場合、画像が斜めになっていたり、画像が暗くて文字が読みにくかったりして、資料として活用するには出来映えの悪い仕上がりとなってしまいます。
イメージスキャナを使ったデジタル化は、傾きや明るさなどの画像補正を機械が自動的に処理してくれます。そのため、コピー機を使う感覚で仕上がりのよいデジタル資料を簡単に作成できます。しかし、カメラで撮影した写真をデジタル資料にするには、レタッチソフトを使って画像補正を手作業でしなければなりません。そのため、撮影した画像を資料としてきれいにデジタル化するには手間がかかります。資料としてデジタル化したい画像の数が多くなれば作業時間は膨れ上がり、とても手に負えなくなるでしょう。
せっかく撮影してきた写真もこれではストレージの肥やしになるだけで、業務やビジネスに活かせません。
明るさやあおりを自動補正できるスキャナアプリでデジタル資料の作成が容易に
あるアプリを使うことで、スマートフォンやタブレットで撮影した写真を手間をかけずにデジタル資料することができます。イメージスキャナのような機能を備えたスキャナアプリです。
スキャナアプリは、カメラで撮影した写真やストレージに保存してある写真を取り込むと、明るさやコントラストを自動的に補正してくれます。特に便利なのは、奥行きのある被写体を平面画像に変換してくれるあおり補正です。撮影時、レンズと被写体が真正面に向き合っていないと、被写体は奥に傾いた台形状になります。これをレタッチソフトを使って手作業で補正するのは手間がかかります。スキャナアプリは、この面倒な作業を自動で処理してくれるのです。
ほかにも、写真から必要な部分を切り取るトリミングや手動での加工調整など、デジタル資料を作成するのに便利な機能が用意されています。
iOS上で動作する代表的なスキャナアプリは次のものがあります。
iPhoneで撮影してiPad Proで編集すると効率的
iPad Proでカメラ撮影とスキャナアプリでの作業の両方をこなすことはできます。しかし、10インチサイズの本体を持ちながらの撮影は煩わしく感じるときがあります。もし、iPhoneも所有しているのであれば撮影はiPhoneで行い、写真をiCloud Driveを介してiPad Proに転送した後、スキャナアプリに取り込んで編集するとよいでしょう。
iPhoneは小型であるため気軽に撮影ができる半面、画面が小さいためスキャナアプリでの作業は不向きです。反対にiPad ProはiPhoneのような気軽な撮影はできなくても、大きい画面を使っての編集・加工作業には好都合です。したがって、iPhoneとiPad Proで役割分担をして作業すれば効率的にデジタル資料を作れるでしょう。
スキャナアプリを使えば、たくさんの写真を手間暇かけずに紙の資料をデジタル化したような仕上がりのデジタル資料にすることができます。iPad Proにインストールしておけば、ビジネス用の資料作りに大きく貢献するでしょう。
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