AppleがNetflix買収の噂。背景はトランプ政策に乗っかって潤う懐事情


アメリカの金融大手アナリストは、Appleが映像配信大手のNetflixを買収する予測を発表しました。その買収資金は、トランプ大統領が打ち出した税制改革案に乗っかった格好。多国籍企業が海外で保有する現金を米国内に還流させる税率が撤廃されました。多額の資金を使えることによってAppleは映像ビジネスに乗り出すほか、新しい本社社屋の建設や国内設備投資計画を明らかにするなど、すっかり「トランプ・ファースト」路線を歩もうとしています。

 

 

買収対象は一時Disneyも候補に

 

米金融大手企業Citiのアナリスト、ジム・スバ氏とアシヤ・マーチャント氏はApple が買収すると考えられる企業のグラフを2017年12月、顧客向けに発表しました。その中には、かつて候補にも上がったDisneyも含まれていますが、Disneyを買収する確率が25%に対し、Netflixは40%と上回りました。

もちろん買収の影響はDisneyの方が大きいのですが、Netflixの場合、Appleが海外で保留している資金の3分の1で買収が可能とされ有力視されています。AppleとNetflixは動画レンタルで一部サービスがかぶりますが、映像ビジネスに進出するには強力なパートナーとなります。

 

日本にも進出したNetflix は世界的な映像配信事業会社

 

1997年、アメリカ・カリフォルニア州で設立されたNetflixは、今ではDVDを10万種類、4200万枚を所有し、レンタル顧客が1600万人、190ヵ国以上で配信事業を展開しています。

ビジネスの中心だったDVDレンタルサービスから、2007年にはビデオ・オン・デマンド方式によるストリーミング配信サービスを始めたのが成功を収めました。ゲーム機のXbox360、プレイステーション3や、インターネット接続テレビ、ブルーレイディスクプレーヤー、iPhoneやiPadなどApple製品への配信サービスを拡大してきました。

既存の作品の配信に留まらず、自社制作のドラマも立て続けに評判を呼び、数々の賞を獲得し、映像コンテンツ製作会社としても実績を積んでいます。

日本でも2015年に法人を設立し、ストリーミング配信サービスが開始されています。一部メーカーのテレビではリモコンにNetflix専用ボタンも設定されました。また、日本のアニメスタジオ50社以上とオリジナルアニメ制作を進め、日本発のアニメを2018年から配信する方針を打ち出しています。

 

 

トランプ政策のターゲットはApple

 

2017年末にトランプ大統領の大型税制改革が決定しました。法人税の現行35%を2018年から21%に引き下げ。さらに、多国籍企業が海外で保有する現金を米国内に還流させる税率35%を2018年から原則非課税としました。これによって米企業が海外に溜め込んだ2.5兆ドル(約280兆円)が国内へ還流できることになります。

Appleの時価総額は世界最大で、海外に保有する現金は2520億ドル(約28兆円)あり、毎年500億ドル(約5.6兆円)づつ増え続けます。まさに、トランプ政策のターゲットでした。

 

早速国内への資金還流を表明したApple

 

減税が正式に決定後、Appleは早速動きました。1月17日、300億ドル(約3兆3000億円)超える資金を米国内で投資すると発表しました。

Appleの投資計画は、
1)人工知能(AI)などの事業に5年で300億ドル(約3兆3000億円)投資
2)2万人の雇用増加
3)先進製造業への投資も50億ドル(約5650億円)増額

こんな背景があって、Netflixの買収がささやかれているのです。

 

 

映像ビジネスへ大きくかじを切るか

 

Appleが進めてきたApple Musicでも独自の映像を配信していましたが、さらにコンテンツ確保のために予算を10億ドル(約1130億円)確保していると言われています。さらに映像ビジネス分野の人材をSony PicturesやAmazonから引き抜きを始めているとも伝えられています。

映像ビジネスの発展は日本でも影響を見せています。映像・音楽のレンタル大手TSUTAYAは2017年度で全国の70店舗が閉店しました。これはAmazon Primeビデオ、Netflixといった動画やLINE MUSICなどの音楽配信サービスの躍進によるものです。

果たしてApple+Netflixの大型黒船が出現するか。ここしばらくのAppleの動きには目が離せそうにありません。

 

トランプ大統領の新政策は、国内景気の拡大を生むとはいえ、インフレ、バブル化や格差拡大などの懸念もあります。Appleにとっては事業発展のトリガーとなるのは間違いないでしょう。iTunesの動画配信が充実するのか、NetflixがAppleの一部門となるのか、iphoneユーザーにとってもスマホの動画視聴環境が飛躍的に向上するか、気になる話題になっています。

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