Google cardboard、誰にでも作れるVRビューア
どんどん普及しつつあるVR(バーチャルリアリティ=仮想現実)。ゲームメーカー等が最新の技術を投入して展開しているロケーションベースVR(VR専門のアミューズメント施設)をはじめとして、個人でもHMD(ヘッドマウントディスプレイ=頭部に装着するディスプレイ)や、VRビューア(内部にスマートフォンをセットして楽しむゴーグル状の装置)を購入して楽しむことができます。
「でも、毎回ロケーションベースVRに行くのは大変だし、本格的なHMDやVRビューアは数万円~数十万円くらいするから手が出せない…」
「VRをもっと安く簡単に楽しめる方法はないの?」
こんなお悩みを持たれている方もいるかもしれませんね。
今回は、そんなVR難民のあなたに朗報です!
『Google cardboard』は、記事のタイトル通り「誰にでも作れるVRビューア」です!
また、完成品も驚くほど安価(千数百円~数千円)で購入することができます。これらを入手してお手持ちのスマホと組み合わせるだけで、あなただけのオリジナルVRビューアが完成します!
今回は、そんな『Google cardboard』の魅力に迫ります。
Google cardboardの基本を知ろう
まずは『Google cardboard』の種類と入手方法からです。
『Google cardboard』には、大まかに分けて下記の3種類があります。
1.プラスチック製の完成品 1,670~7,794円
2.ダンボール製の完成品 780~1,950円
3.組み立てキットの仕様書 (解説文は英語) 0円
※すべて2018年4月11日時点のラインナップ
いずれも驚きの安さでVRが楽しめます!
なお、内部にセットするスマートフォンは別途必要なのでご注意ください。また、スマートフォンの画面サイズによって対応している製品が異なるので、必ず公式サイトで絞り込んでからご購入ください。
また、0円=無料が魅力の『組み立てキットの仕様書』ですが、こちらは材料をご自分で調達した上で組み立てる必要があります(ダンボールやレンズなど)。手間はかかりますが、自分だけのオリジナルVRビューアを手に入れられますし、お子様と工作する楽しみなどもあります!
なお、完成品も様々なアイデアでカスタマイズすることができます。
ぜひ世界に1つだけのマイVRビューアを手に入れてくださいね!
【注意】
小児がVRビューアを使用すると『斜視』になるリスクがあると言われています(眼球が光の入射方向とズレてしまう症状)。一般的なVR製品は「13未満の利用を禁止、または非推奨」としているので十分にご注意ください。
Google cardboardの楽しみ方
それでは、いよいよ『Google cardboard』の楽しみ方です!
最も簡単な方法は、26種類(2018年4月11日現在)にも及ぶ専用アプリを選んでダウンロードすること。多彩なゲームやVR映像を楽しめます。
また、Youtubeの全動画にも対応しています。視聴するためには専用の『Youtubeアプリ』が必要ですが、「#360Video」で検索してチャンネルにアクセスして、360Video のハウス チャンネルを開けば、そこには無数のVR映像が待ち受けています!
さらに無料公開されている『Cardboard SDK』という開発キットを使えば、どなたでも手軽にGoogle cardboard用のVRを作ることができます。
きれいな景色、楽しい旅行、スポーツやアミューズメントなどなど、あなたの持つ素材や知識を生かした映像が作れます!
開発に必要な基礎知識や、設計ガイドラインを掲載したデベロッパー向けサイトも公開されているので、ぜひ未来のVRクリエイターとして活躍してみてください!
Google cardboardで広がるVRの可能性
『Google cardboard』の登場によって、VRはさらに身近な娯楽になるでしょう。『Google cardboard』の出荷数は2017年2月の時点で既に1,000万台を超えており、専用アプリのダウンロード数も1億6,000万回を超えています。
お手持ちのスマホとわずかな費用だけで始められるVR体験。VRに「高い!」というイメージを持って尻込みされていた方は、これを機会にVRの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか?