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音認証技術の進化で、人の耳に聞こえない音が実現する未来とは

デバイスやサービスを利用するときに必要になる認証。毎日のように認証システムを使い、日々の生活を送っていると言えるほど、私たちの生活に浸透している技術です。そんな認証技術のなかでも、音認証への注目が集まっています。この記事では、音認証が注目される理由や技術開発の実情を紹介していきます。

 

 

多様化する認証技術

 

技術開発が進むことで、さまざまな認証技術が登場しています。私たちが日常生活のなかで使うものとして代表的なものが、パスワードやICカードを使う認証です。パスワードやICカードは、スマートフォンやパソコン、Suica、部屋の入退出などで使う機会が多いのではないでしょうか?これ以外にも、指紋認証、顔認証、静脈認証などが登場しています。すでにスマートフォンには、指紋認証や顔認証も搭載されはじめました。これらに続き、注目されているのが音認証なのです。

 

 

なぜ音認証が注目されるのか?

 

では、なぜ音認証が注目されているのでしょうか?理由は、人間が聞こえないほどの高周波音をセキュリティに導入する技術が確立されつつあるからです。音認証技術には2通りの活用方法があると考えられてきました。1つはこれまで指紋認証や顔認証が担ってきた役割のように、デバイスのロックを解除するときに声を使って、本人確認をすること。2つ目は、接近して通信するときに音による認証行うことです。近年では、人間が聞こえない音波で通信を行うことができるようになったため、本人確認でも接近時でも音認証を活用できるようになりました。特に音認証を発するデバイスを別のデバイスに近づけることで高いセキュリティを保ちながら認証することができる技術の実用化が進んでいます。

 

 

技術開発が進む音認証

 

音認証技術の開発がどのような段階まで進んでいるのか、実例をご紹介しましょう。

Googleは、音認証決済アプリ「Tez」を開発しました。Tezが使えるのは、現時点ではインドのみです。Tezは、オーディオQRと呼ばれている超音波の周波数を用いてデバイス間のペアリングをして決済しています。スワイプをしてお金を支払うか受け取るかを選び、あとは金銭のやり取りをする相手を選ぶだけ。PINコードが送られてきて、それを入力すればお金のやり取りが完了です。インドでは、デビットカードの代わりとして、店舗への支払いや友達同士での支払いに使われています。金銭のやり取りというセキュリティが必要な場面でも、人間が感知できない音認証のため安心できます。

株式会社スマート・ソリューション・テクノロジーは、音認証技術を搭載した端末、ピットタッチ・シグマの発売を開始しました。従来のモバイル認証では、QRコードやバーコード、FeliCaを使った認証がほとんどでした。これらの認証は、簡単に使える反面で、画面を保存すればだれでも使うことができるなど、セキュリティの弱さが指摘されることや、FeliCaに対応した機種でなければ受け付けないというデメリットがありました。ピットタッチ・シグマがあれば、スマートフォンをタッチするだけで高周波を認識してくれるので、セキュリティの高さや機種を問わない万能性があります。病院、飲食店、教育機関などシーンを問わず使用できるので、ピットタッチ・シグマは音認証を搭載した端末として注目を集めています。

 

音認証が注目されている理由と音認証技術の現状について紹介してきました。認証技術は、音認証によるセキュリティが標準化する方向に進みはじめています。もしかすると、数年後にはこの記事で紹介した音認証が、あなたの身近な製品にも搭載されるようになっているかもしれません。

 

 

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