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Googleお手製スマホ「ピクセル3」は”買い”なのか?機能レビューで読み解く

2018年10月に発売されたGoogle純正スマホ「Pixel 3」(ピクセル3)。
今回はそのスペック・特徴をおさらいしつつ、果たして本当に「買い」のスマホと言えるのか検証していきます。

この記事では以下の3つのことがわかります。
①Pixel 3の基本スペック・特徴
②Pixel 3と同価格帯スマホとの比較
③総合的にみてPixel3は「買い」か否か

 

Pixel 3の基本スペック

 

まずは基本スペックから。比較用にiPhone XRのスペックも併記しています。

Pixel 3 iPhone XR
OS Android 9 Pie iOS12
ディスプレイ 5.5インチ有機EL、443ppi 6.1インチ液晶、326ppi
SoC Snapdragon845 A12 Bionic
カメラ 背面:1220万画素
前面:800万画素(デュアルカメラ)
背面:1220万画素
前面:700万画素
メモリ 4GB 3GB
ストレージ 64GB/128GB 64GB/128GB/256GB
サイズ 145.6×68.2×7.9㎜ 150.9×75.7×8.3mm
重量 148g 194g
バッテリー容量 2915mAH 2942nAH
ポート USB Type-C×1 Lightningコネクタ×1
SIMスロット シングルナノSIM デュアルSIM(シングルナノSIM+eSIM)
防水・防塵 IP68 IP67
おサイフケータイ 対応 対応(apple pay)
価格(SIMフリー) 64GB:95,000円
128GB:107,000円
64GB:84,800円
128GB:90,800円
256GB:101800円

 

10万切りのハイスペックスマホ

 

Pixel 3はいわゆるハイエンドスマホですが、注目したいのはその価格設定。SIMフリー版64GBモデルで9万5000円と、ハイエンド機でありながら10万円切りを実現しています。

最近ではiPhoneXsをはじめとして10万円を超えるスマホも多数存在する中、「最先端のスマホに興味はあるけど、10万円超えは高すぎる…」という方にとってPixel 3は有力な選択肢となりえるでしょう。

 

メモリ4GBは少ない?

 

ハイエンド機では6GBを搭載したスマホも増えていますし、中には8GB搭載という機種もあります。それらの機種と比べるとPixel 3の4GBというメモリは少し物足りないとも言えます。

ただし現状のスマホでメモリ4GBは十分すぎるほど、という意見があることは覚えておきましょう。
メモリを食うゲームアプリ、中でもグラフィックにメモリを割く3Dゲームであっても3GBが普通にゲームを遊べる目安、4GBあればストレスなく楽しめると言われています。

実際AppleのフラッグシップモデルであるiPhone XS/XS MAXもメモリは4GB、Pixel 3と同じく10万円切りスマホとして発売されているiPhone XRのメモリは3GBとなっています。

 

ストレージは64GB/128GB

 

ストレージは64GBと128GBから選択可能。
ただしSDカードによる拡張ができないので、購入時に選んだストレージの容量=スマホ本体に保存できる容量となります。

写真などを全てスマホ本体に保存するなら若干心配な容量ではありますが、Googleフォトなどのオンラインストレージサービスの利用を想定してのことでしょう。
ちなみにPixel 3とGoogleフォトは相性抜群、その詳細については後ほど紹介します。

 

高精細有機ELディスプレイ、ノッチはなし

 

ディスプレイは5.5インチの有機EL、解像度を表す画素密度(ppi)は443ppi。
ちなみにiPhone XRのディスプレイは6.1インチとPixel3よりも大画面ではあるものの、有機ELではなく液晶画面、画素密度は326ppiとなっておりスペック面ではPixelが一歩リードしている印象です。

またノッチがないというのもポイント。
ノッチの有無は好き嫌いの分かれるところですが、画面上の微妙なでっぱりが気になる!という方にとってはPixel 3の余計なものがないディスプレイは魅力的に映ります。

 

148gの軽量ボディ

 

重量は148gと、5.5インチと決して小さくない画面サイズにも関わらず非常に軽量となっています。iPhone XSは174g、XRは194g、Pixel3と同じ5.5インチディスプレイだったiPhone 8 Plusにいたっては202gとPixel 3の軽さが際立ちます。

日常的に手にするスマホにおいて重量は非常に重要なポイント、この軽さは嬉しいですね。

 

充実のカメラ機能

 

Pixel 3でおそらく最も評価されているであろうポイントがカメラ関連の機能。一体何がそんなに凄いのでしょうか?

 

カメラスペック

 

Pixel 3のカメラスペックは背面1220万画素のシングルレンズ、インカメラが800万画素のデュアルレンズという構成。正直これだけでは普通、というか背面カメラに最近流行りのデュアルレンズを採用していないのでちょっとしょぼいのでは?とすら思ってしまいます。

 

カメラのハード機能を200%引き出すソフト機能

 

Pixel 3のカメラはGoogleが開発した画像処理技術を使うことで真価を発揮します。
つまりPixel 3のカメラはソフト面の技術と合わせることで、ハード面の機能以上の実力を引き出すことに成功しているのです。
以下では代表的な機能である「Google Lens」「ポートレートモード」「Super Rez Zoom」「Night Sight」を紹介しましょう。

 

Google Lens

 

Google lensはカメラに写った画像から場所、動物、商品、文字などを読み取りネット上で情報を検索、即座に表示してくれる機能です。
例えばPixel 3のカメラを犬にかざせば、写り込んだ犬の犬種などを検索して教えてくれるという訳です。旅先で見つけた綺麗な花の名前をすぐにGoogle lensで調べる、なんて使い方もできるでしょう。

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ポートレートモード

 

AIによって被写体を判別し、被写体以外の背景をぼかした美しいポートレートを撮影することが可能です。
スマホ内部の処理でボケを作る機能はiPhone XRにも搭載されていますが、XRは被写体が人物の場合にしかポートレートモードを使用できません。対してPixel 3は人物以外、例えば食べ物や動物などの被写体でもAIで識別し背景にボケを作ることが可能です。

 

Super Rez Zoom

 

シングルカメラはズーム時に望遠カメラに切り替えることができないため、デジタルズームに頼ることになります。が、通常デジタルズームだとズームするほど解像度が落ちてしまいます。
しかしPixel 3はSuper Rez Zoomという機能によって、ズーム時でも望遠レンズ搭載スマホに負けない、驚くほどの高解像度を実現しています。

 

Night Sight(夜景モード)

 

Super Rez Zoomと並んで評価されてるのが、暗所でも明るく綺麗に写真を撮ることができるNight Sight(夜景モード)という機能。

スマホのカメラで暗い場所を撮影すると、暗すぎて何が写っているかわからない、写っていてもかなりのノイズが乗っている、などは日常茶飯事。
しかしPixel 3の夜景モードを使えば暗い場所でもまるで一眼レフでとったかのような明るく、くっきりした写真を撮ることができます。

様々なレビューサイトを見ても軒並みこの夜景モードの評価は高くその実力がうかがえます。Super Rez Zoomと並んで、Pixel 3がiPhone XSをはじめとする他の高機能カメラ搭載スマホに大きく差をつけている部分と言えるでしょう。

 

Googleフォトへの無制限アップロード

 

さらにPixel購入者特典として、「2022年1月31日まではGoogleフォトに元画質でアップロードし放題」というサービスが提供されます。

本来Googleフォトに撮影時の元画質でアップロードできるのは15GBまでで、15GBを超える分は「画質を保ちながらファイルサイズを削減」、つまり圧縮した状態でアップロードされます。

しかしPixel 3購入者であれば元画質のまま無制限に写真をアップロードが可能。
スマホでとった写真はもちろん、一眼カメラなどでとった写真も元画質でアップロードし放題というのはかなり嬉しいポイントです。
もちろん2022年1月31日までにアップロードした写真はその後も圧縮されることなく無料でGoogleフォト上に保存し続けられます。

 

Pixel3のその他の機能

 

防塵・防水

 

IP68相当の防塵・防水仕様となっており安心感◎。

 

おサイフケータイ

 

日本仕様のPixel 3にはおサイフケータイが搭載されており、Suica、iDなどの電子マネーを利用できます。

 

OSアップデート3年保証

 

Pixel 3は発売日から3年間のOS及びセキュリティアップデートが保証されています。つまり3年間は常に最新のOS、セキュリティ状態で利用できるというわけです。
購入してから一度もOSアップデートがなされない端末もざらにあるAndroid端末の中でさすがGoogleお手製スマホといったところでしょうか。

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まとめ:結局Pixel 3は買いなのか

 

まとめると、Pixel 3は「尖った機能はないけれど安定の高スペック、特にカメラは最強クラス」のハイエンドスマホと言えそうです。
・10万円以下でハイエンドスマホを探している
・変わった新機能より、安定した高機能を求める
・カメラ機能にはこだわりたい
といった方には非常にオススメのスマホです。
iPhone XS/XR、Xperia XZ3といったライバルスマホと比べても全く遜色はありません。

また最新OSへのアップデートが約束されており、今後Googleが繰り出すであろう最新機能にいち早くアクセスできる可能性が高いのも新しいもの好きには嬉しいポイント。

以上を踏まえ、本記事ではPixel 3は「買い」認定としたいと思います。
スマホ買い換え中の方はぜひ選択肢の1つに加えてみてくださいね。

 

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