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【会社からのお知らせ】キャパサンフランシスコ駐在所代表紹介

自己紹介

キャパサンフランシスコ駐在所の簗瀬です。日本の総合商社の駐在員として1996年の夏に渡米して以来ずっと米国におりますので、もうすぐ23年目の夏を迎えるということになります。駐在員として赴任しましたので何年かしたら日本に戻る予定でしたが、気が付けば米国に住み着いてしまいました。
最初の転機は2001年のことで、日本本社の合併に伴い設立された投資育成会社の米国法人に横滑りで勤務することになったのが、スタートアップとの関わりの始まりです。既にITバブルは弾けていましたが、投資対象となるスタートアップが枯れることはありませんでした。大手テック企業のスピンアウト案件でスタートアップを設立し、米国責任者として経営に関わったりもしました。非常に充実した日々を送っていたのですが、駐在員の定めで帰国命令が出たのをきっかけに、会社を辞めて2007年にビジネスコンサルティング会社のNazoomを設立し現在に至ります。
Nazoomは、Nippon America Zoomを意味しており、日米にズームインしてハンズオンでサポートしたり、ズームアウトして俯瞰しながら戦略を立てたりします。例えば、米国スタートアップの依頼による資金調達・事業開発、日本企業の依頼による米国スタートアップの発掘・米国での事業開発というようなことです。
さらには米国研修も手掛けており、2018年にキャパ社の米国研修のお世話をさせて頂き、お付き合いが始まった次第です。

キャパ社の米国研修

2018年の研修は、シリコンビーチ(サンタモニカ)・サンフランシスコ・シリコンバレーにて、スタートアップ訪問・ワークショップ・大手テック企業訪問を核に開催しました。サンタモニカで太平洋を一望に臨む絶景スポットでのアウトドアレクチャーから始まり、サンフランシスコの高層ホテルから街並みを眺める会議室でのピッチ大会で幕を閉じました。
感情認識技術を開発したスタートアップCEOとの面談、気鋭のAR・VRスタートアップでのデモ体験等々で、現地スタートアップがどのようなものかの一端を垣間見られたのではないかと思います。感情認識技術を映画監督ロボットに搭載し、俳優オーデイションに使うと言うのはなかなかユニークです。(ユースケースのひとつで、実用化はまだですが)
ワークショップでは、スタートアップの生命線のひとつである資金調達の手法を学び、架空社内ベンチャーを立上げ、資金調達のプレゼンを行うまでを実際にやってもらいました。チームを結成しビジネスモデルを練り上げ、プレゼンを作成しピッチを行うという、短時間ながらスタートアップが行っていることそのものです。
そしてGoogle本社訪問、Apple本社・Facebook本社・Airbnb本社見学で、大手のスケールの大きさを実感してもらえたことと思います。

シリコンバレーの由来

シリコンバレーはテックの聖地として有名ですが、何故「シリコンバレー」と呼ばれているのかご存知でしょうか?このエリアを通常の米国人は「ベイエリア」と呼んでいます。サンフランシスコの北から東側に大きく海が入り込んでおり、大きな「湾」つまり「ベイ」を形成しています。その「ベイ」から少し陸側に入ると、ぐるりと山々がベイを囲んでいるので、「谷(バレー)」になっているのです。
シリコンは、半導体(チップ)を作る基板の材料です。その昔果樹園が広がる温暖なエリアに、半導体企業の草分けであるFairchild社が設立されました。そしてそこからIntelを始めとして数々の半導体企業が生まれ、半導体産業の一大拠点となったがゆえに「シリコンバレー」と呼ばれるようになったのが始まりです。
半導体の量産基地だったのですが、半導体以外のテック企業が増えるに従い運営コストが高騰した為に、半導体の量産工場は他の地に出て行ってしまいました(本社は残っていますが)。今では半導体以上に様々なテック企業の集積地となっていますが、シリコンバレーの呼称はそのまま使われているのです。

成功者だけが残るシリコンバレー

シリコンバレーには、Apple/Google/Facebookなど名だたる大手テック企業が本社を構え、それらに準ずるテック企業も数多くあり、そして日々スタートアップが成功を夢見て生まれています。
大手テック企業の大卒初任給は10万ドル(約一千万円)を超えており、昇給スピードも速く、すぐ20万ドルを超えます。スタートアップ企業も優秀な人材を得る為に給与水準は非常に高く、さらにストックオプションがあります。スタートアップがExit(IPO・M&A)すれば、一攫千金です。
良いことずくめのように見えるシリコンバレーですが、高給取りばかりになった結果、リビングコストが非常に高くなっています。普通の場所の普通の家を、100万ドル(約1億円)で買うのは困難です。ちょっと良さそう(ほんとにちょっとだけ)な家だと、200万ドル(約2憶円)を超えます。
「でもシリコンバレーに来れば成功するから大丈夫でしょう」と考えるのは、大間違い。成功しなかった人たちも無数にいます。そういう方々はシリコンバレーから出て行ってしまうので、極端な言い方をすると、残っているのは成功者(そして成功を目指して頑張っている人達)だけ、という状況です。(かなり極端な言い方です。普通の方々ももちろんたくさんいらっしゃいます)
シリコンバレーに来ると分かりますが、日本の感覚で言うと特に都会という感じはしません。しかし、全米リビングコスト高額シティトップ10に、いくつもシリコンバレーのシティが入っているのです。

活況を呈するサンフランシスコ

サンフランシスコは都会です。若いエンジニア達は、おだやかなシリコンバレーで暮らすより、都会のサンフランシスコに住むことを好む人も多いです。そのような趣向に応える為に(優秀なエンジニアを確保する為に)Googleなどは、サンフランシスコから本社のあるマウンテンビューまで無料バスを走らせています。ここでも高給エンジニアがリビングコストの相場を上げて、普通の人から反感を買っているという構図が発生しています。
スタートアップもサンフランシスコで、かなり増えています。若いエンジニア達にとって魅力的な街で、とりあえずコンピューターさえあればスタートアップを始められる業態が増えていることと、VC(ベンチャーキャピタル)のような資金提供者、コワーキングスペース・アクセラレータなどの支援もあり、シリコンバレー同様のエコシステムが出来てきたのがその理由と思われます。

サンフランシスコ・シリコンバレーの大きさ

このような状況になってきていますので、シリコンバレーのみならず、現在ではサンフランシスコ+シリコンバレーエリアが一体となって、全米一のテック企業集積地となっています。 シリコンバレーのサンノゼからサンフランシスコまでの距離は、約80km。東海道で言うと日本橋から小田原に相当する距離ですので、かなり遠方にあることがわかります。

シリコンバレーの生活

サンフランシスコは高層ビルも立ち並ぶ都会ですが、シリコンバレーは所謂郊外でのんびりした感があります。公共の交通機関は貧弱ですので、完全な車社会です。今は景気が良いので渋滞がひどく、帰宅ラッシュは午後2時ぐらいから始まります。早寝早起きの人も多く、早朝に出勤して(午前6時とか)早い時間に帰宅してしまうのです。(こちらに赴任した当初、アシスタントの女性が午後9時に寝てしまうというのを聞いて、いったい何が起こっているのか驚いたものです。)もちろん普通の時間帯の勤務の方々も多く、Googleでは午前10時頃までに出勤し、午後6時頃には誰もいなくなっているそうです。

これから宜しくお願いします!

今後、本ブログにおいて、スタートアップの紹介・私なりに思うシリコンバレーの強さの理由・こちらに住んでいるからこそ分かる諸々、などについて執筆して参りますので、宜しくお願い致します!

 

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