ソースコードの解析で判明したApple iOSの新機能「Schooltime」について


iPhone11が発表され、話題になっていますね。進化したカメラ機能が売りになっていますが、注目されているのはトリプルカメラの斬新なデザインです。今回のデザインは、集合体恐怖症の方には受け入れがたいようで、賛否両論でネット上が湧いているのもAppleらしいと言えるかもしれません。
今回は、iOS13のソースコードの解析から分かった新機能についてご紹介していきます。Apple、特にiPhoneに関する情報は各種の噂サイトで紹介されることが多く、今回の記事についても海外の有名サイトである「Mac Rumors」を参考にしています。「Mac Rumors」はApple関係の情報提供サイトとしては老舗な方であり、比較的信頼性の高いニュースを提供しています。

■Mac Rumors
https://www.macrumors.com/

この記事でわかること
・Appleの新製品情報がリークされる理由
・Schooltimeの予想される機能と利用状況
・iOS13で提供される新機能の予想について

Appleの製品情報は世界中のサプライヤーにとって重要

Appleは自社工場を持たず、世界中にサプライヤーを抱える企業であり、単一機種での世界シェアでは現在も圧倒的なウエートを占めています。当然、新機種についての情報は周辺機器を提供する企業などにとっても非常に重要なものとなっています。IT系のアナリストもそれぞれ独自のソースを持って、さまざまな情報の収集に心血を注いでいます。

2019年9月時点で話題になっているiPhone11のトリプルカメラについても、Appleの正式発表の前にいくつかのソースで情報がリークされていました。このようなハードウエアについては、多くのサプライヤーを抱えているため完全に緘口令を徹底するのは難しく、毎年新製品発表前には何らかの情報が伝わってきているのが常態化しています。

Schooltimeの情報は従業員向けソースコードの解析から

今回の記事のテーマになっている「Schooltime」の情報は、従業員向けに配布されたiOS13のソースコードを解析してわかったものです。ハードウエアが実行可能な状態にコンパイルする前のソースコードを「Mac Rumors」が入手して詳しく解析した結果、いくつかの新しい機能が見つかりました。

Schooltimeの予想される機能と利用状況について

解析によると、iPhoneとApple Watchに関して「Schooltime」という新しい機能に対する取り組みが判明しました。「Schooltime」はアプリやコンプリケーション、通知を日中の一定時間ブロックすることがすることで、学生が授業に集中できるようにするというものです。ただし、安全上の配慮から緊急通話と警告についてはブロックされません。

これまでにも、アプリごとに通知を設定するなどは可能でしたが、一括して設定した時間内での通知を制限するといったことはできませんでした。学生に限らず業務時間中にゲームアプリやSNSの通知を制限することとができれば、一般のユーザーにとっても利便性は高まるのではないでしょうか。細かい改良と言える部分かもしれませんが、これは結構必要とされている機能だと思われます。

コンプリケーションとは

「コンプリケーション」というのは、Apple Watchの画面上に表示されるアイコン=アプリのことを表します。ユーザーごとにカスタマイズして、自分が必要とするアプリを表示し、画面を一目見ただけで通知などが確認できるようにするものです。スマートウォッチの市場を開拓し、高価格帯ウエアラブルマーケットでは圧倒的なシェアを持っているAppleとしても、Apple Watchのさらなる機能充実に努力を続けているようです。

■Apple Watchのシェアについてはこちらの記事を参照ください。
「ウェアラブル市場シェア1位Apple Watchに肉薄する第2位のブランドの恐るべき戦略」
https://www.capa.co.jp/archives/24934

ソースとなった記事では、iOSの解析から新機能を発見したとの記述があります。少し気になる点としては、「Apple WatchのOSはwatchOSじゃないの?」というところですが、それについては以下の記述が参考になります。

“Users can set when Schooltime is enabled in the Apple Watch app on iPhone”
「ユーザーはSchooltimeをiPhone上で(動作する)Watchアプリを使って、有効化することができる。」
■引用元の記事
https://www.macrumors.com/2019/09/02/apple-watch-sleep-tracking-and-schooltime/

どうやら、iPhoneを使ってApple WatchにSchooltimeの設定をすることができると、iOSの解析によって明らかになったということのようです。もともと、Apple WatchはiPhoneとの連携をベースに設計されたデバイスですから、iOS側にそうした機能を持たせているのも不思議ではないところです。

その他に判明した機能について

今回の解析では、Schooltime以外にもいくつかの新機能が組み込まれていることが明らかになりました。個別の機能については別の記事で解説することにして、概要を以下に列挙して行きます。

・睡眠追跡アプリ

Apple Watchで睡眠追跡アプリの試用を開始したようです。テストがうまくいけば2020年までに提供する予定とのことです。Apple Watchがビジネスユースというよりも、ヘルス関連に関心のある層に訴求していることからも、必要性の感じられる部分です。

・低照度撮影カメラ機能

iPhone11でも明らかになったように、Appleはカメラの機能充実に力を入れています。低照度撮影カメラ機能は、十分な光がない暗い環境であっても良好な撮影ができるようにするものです。HDRとの組み合わせでより効果的な画像を撮影することが可能となっています。

・マルチプレーヤーゲーム用の新しいトーナメント機能

Game Centerに、新しいトーナメント機能が追加されるとも報告されています。Game centerはそれ自体がゲームではなく、オンラインゲーム用のソーシャルネットワーキングアプリです。このアプリでいくつかの共通機能を提供することで、オンラインゲームへのアクセスや成績の管理、ゲーム仲間との交流などができるようになります。

イノベーションから機能の充実へ向かうApple

今回紹介したSchooltimeや新たな機能についても、これまでのiPhoneやApple Watchの利便性を高める方向になっていることがわかります。ジョブズありし頃のAppleは、いくつもの新しいデバイスとサービスをリリースすることで既存の市場や価値観を破壊し、圧倒的な魅力で人々を惹きつけてきた、イノベーション主導の企業でした。しかし、ここ数年は既存のデバイスやサービスの充実に注力し、以前のようなインパクトはなくなって来ています。

Appleファンの一人として

長年のAppleファンとしては、イベントの最後にジョブズから放たれる「最後にもう一つ、、、」というあの一言が懐かしく感じられ、ここ最近のAppleの新製品リリースには残念ながら以前ほど心を揺さぶられる感動を覚えることが少なくなってしまいました。しかし、圧倒的なブランド力を持ち、安定した収益を得ているAppleとしてはイノベーションよりも既存ラインの充実をはかり、ユーザーの満足度を確保する戦略が正しいのでしょう。

もちろん、マイクロLEDや自動車の自動運転などにも投資と研究をしていると言うことですから、全くイノベーションから遠ざかってしまった訳ではないのでしょう。これからも世の中を大きく変革し、私たちの生活や価値観を変えていくような、新しい製品をぜひAppleから出して欲しいと願っています。

【まとめ】
スマートフォンにおいてもPCにおいても、ハードとソフトを同一の企業がデザインしているのは世界でもAppleぐらいです。そのため、両者の親和性は高く、操作感についてもアンドロイド陣営に対して大きな優位性を確保しています。iPhoneXシリーズでは、ややセールスに失敗しているようですが、圧倒的なブランド力を背景に単一機種でのシェアでは今だに圧勝状態を続けています。

ウエアラブル端末市場においても、Apple Watchの優位性は継続している状況です。既存のユーザーに対してOSのアップグレードでさまざまな新機能を提供し、より「手放せないデバイス」へと進化させることが、現在のAppleの重要な戦略と言えます。今回のiOS13の解析でわかった新しい機能がそれを証明しています。成熟してきたスマートフォン市場において現在のシェアを維持し、より素晴らしいユーザー体験を提供することにAppleは今後もさらに力を入れていくことでしょう。

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