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forgeバージョン7.1で何が変わる?追加項目や変更点を解説

Autodesk社では、webブラウザ上でCADデータの編集などができるforgeを提供していますが、バージョン7.1がリリースしました。

たとえばAutodesk.BIM360.GestureDocumentNavigation Extensionが追加されたり、オプションメニューも変更・追加されたりと、複数の項目で大きく変わっています。

ここではforgeバージョン7.1の概要をはじめ、変更点や追加項目について分かりやすくご紹介していきます。また、変更点や追加項目によって、何が変わるのか簡単に説明します。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります
①forgeバージョン7.1の変更点と追加項目一覧
②forgeバージョン7.1の変更点の注目ポイント
③forgeバージョン7.1の追加項目の注目ポイント

forgeバージョン7.1で変更、追加された項目

まずはforgeバージョン7.1の概要をはじめ、変更点と追加項目を一覧で紹介します。

forgeは、webブラウザ上でCADデータの編集から機能の追加、webサービス制作まで行うことができる支援ツールです。そして2019年8月にforgeの新バージョン、バージョン7.1がリリースされました。以下に主な変更点と追加項目を一覧で紹介します。

forgeバージョン7.1の変更点一覧

まずは変更点を一覧で紹介します。変更点に関しては、目に見える大きなシステム変更ではなく、プレビュー機能や設定方法の変更など細かな内容が多い傾向です。

1“2(英語・日本語訳確認後、更に分かりやすく意訳)
【変更点】
①PDFファイルのURLはマウスポイントを当てると、リンク先ページをプレビュー。
②viewer.setCutPlanes メソッドで設定された切断面のデータを考慮しながら処理。
③プログレスバー(タスク進行状況を示すバー)は、メモリ制限のある拡張機能がアクティブになっている(ロード以外の動作も含む)場合に限り青く表示。
④BimWalkはセクションツールを無効にしない。
⑤構文のエラー処理に関しては、第2パラメータとしてエラー表示。

forgeバージョン7.1の追加項目

続いて追加項目も紹介します。関数処理の追加をはじめメモリ使用量の削減、Autodesk独自機能の追加など、比較的大きな更新といえるでしょう。また、関数とメソッド関係の追加が多く、forge担当者は特に注目です。

【追加項目】
①Autodesk.BIM360.GestureDocumentNavigationExtensionの追加。
②Autodesk.BIM360.RollCamera Extensionの追加。
③Autodesk.BIM360.Minimap Extensionの追加。
④Extension.load()コマンド処理の際はPromise関数を返す。
⑤Autodesk.DocumentBrowserEextensionにサムネイルを追加。
⑥コンテキストメニューのオプションで断面ボックスを選択。その場合、オブジェクト周囲に断面ボックスを配置する機能を追加。
⑦コンテキストメニューのオプション断面プレーンでは、選択した点に沿った断面・平面図を配置。
⑧コード:viewer.getStateメソッドとviewer.restoreState メソッドに対しては、複数モデルがサポート。
⑨LOADER_LOAD_FILE_EVENTの追加。
⑩AGGREGATE_HIDDEN_CHANGED_EVENTの追加。
⑪結果セット(複数処理による結果)に externalId データを含めないようにするmodel.getProperties2と呼ばれるメソッドを追加。(プロパティデータの取得が高速化されるメリットを得られ、externalId値が不要な場合のメモリ使用量も削減)
⑫model.getBulkProperties2メソッドにもmodel.getProperties2と同様の機能を追加。

forgeバージョン7.1の変更点のポイントと補足説明

続いて、forgeバージョン7.1の変更点に関する注目ポイントと補足説明を行います。変更点はユーザーインターフェースと関数処理に対する返し、設定に関する主に3点です。

細かな表示関係が改善

forgeバージョン7.1の変更点では、画面表示およびユーザーインターフェースの細かな改善点も見られます。

たとえばプログレスバーは、編集設定や関数処理ではなく単純にバーの色表示が状況によって青に変更しました。また、PDFファイルに関する変更点では、マウスポイントを操作し、PDFファイル内のURLリンクに触れるとリンク先のページ画像もプレビューされます。

bimwalkのセクションツールとは

forgeバージョン7.1では、建築設計向けソフトウェアBIM360にも実装されている一人称視点での閲覧機能、bimwalkメソッドに関する変更も実施しました。たとえば3Dの住宅デザインデータを、一人称視点で住宅内や外観をチェックする機能を使用したとします。その時に、セクションツール(断面平面ツール:移動や回転、断面データをさまざまな角度で表示できるツール)を有効状態にしながら操作できるのが今回の変更点です。

切断面のデータを考慮とは

forgeバージョン7.1の変更点には、viewer.setCutPlanesメソッドに関連した項目も含まれています。拡張機能の1つで、作成された設計データはviewer.setCutPlanesメソッドで設定した断面図のデータも計算しながら処理されるようになります。建築設計などでは断面図も必要とするケースが多く、拡張機能を活用すれば効率よくデータ編集が可能です。

forgeバージョン7.1で注目の追加項目

forgeバージョン7.1の追加項目に関して、いくつか補足説明を行います。

AutodeskBIM360とは

AutodeskBIM360とは、Autodesk社が開発・リリースしているクラウド型、建築設計向け3D設計ソフトウェアのことです。そしてforgeでは、AutodeskBIM360ともスムーズに連携できます。

forgeの追加項目では以下の内容も記載されていますが、簡単に説明するとユーザーインターフェース関係のオプション機能です。データ連携や編集に関してより使いやすく、利便性向上に繋がっています。

l GestureDocumentNavigationExtension(シート・ドキュメント切り替えに関するオプション)
l RollCamera Extension(カメラビューの回転操作に関する拡張コード)
l Minimap Extension(3Dデータと地理・位置情報を連携する拡張コード)

forgeのコンテキストメニューとオプション

forgeバージョン7.1では、コンテキストメニューに関する追加機能も実装しました。追加機能とは、断面・平面図の配置です。

コンテキストメニューは、3Dデザイン画面に表示されるオプションメニューのことです。そしてforgeバージョン7.1の追加項目では、コンテキストメニューに2つの配置機能を新たに実装しました。

l 3Dデザイン(オブジェクト)の周囲に、断面図を配置する機能
l 任意で選択したポイントに沿って平面図や断面図を作成、配置

◆まとめ
forgeは、不定期にバージョンアップを実施していて、インターフェースやメニューなどさまざまな点で改良されています。
公式サイトではバージョンアップの内容を英語で紹介しているため、難しい側面もありますが端的ですので翻訳しやすいでしょう。

また、Autodeskの公式サイトでは、クラスやイベントなど各コードの意味も解説されているので、細かな内容も1つ1つ確認することが可能です。

今後もバージョンアップが予想されるので、定期的にforgeの公式サイトをチェックしてみましょう。

◆参考URL
ビューアーリリースノート:v 7.1 1
Autodesk® Forgeを使用した開発最新事例のご紹介
Forge Viewer バージョン 7.1 リリース  
2
SECTION[断面] (コマンド)
Forge Viewer Extensionの作成
Cloud-based developer tools from Autodesk
Autodesk BIM 360 ~ コンストラクション・マネジメントのクラウドサービス
Viewer setCutPlanes
GestureDocumentNavigationExtension

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