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もっと気軽に掃除を楽に|ルンバ公式サブスクリプションサービス「Robot Smart Plan」とは?

2002年の登場から着実に代を重ね、今ではすっかりロボット掃除機の代名詞となったルンバ。
そんなルンバに、月額制のレンタルプランが追加されました。
今回は、このサブスクリプションサービスについて、詳細やそこから読み取れるiRobot社の狙いを読み解いていきたいと思います。

この記事では次の事がわかります
・ルンバ「Robot Smart Plan」の概要
・ルンバ「Robot Smart Plan」のメリットとデメリット
・ルンバ公式サブスクリプションサービスの狙い

お掃除ロボット「ルンバ」とは?

ルンバは米国のロボットメーカーiRobot社が製造・販売している、家庭向けの自動掃除ロボットです。
円形のボディにゴミを集める回転式ブラシと吸引口を搭載し、部屋の中をあちこち動き回って埃を集める正に「動く掃除機」。
設定を済ませればあとは勝手に掃除してくれるので、忙しい現代人とは非常に相性の良い製品と言えます。

でも、お高いんでしょ?

このように非常に高性能で便利な掃除機ロボット「ルンバ」ですが、当然その価格も普通の掃除機とは比べものになりません。
2019年9月下旬現在、Amazonでの販売価格は一番安いモデルでも2万円台後半、ミッドレンジ機種は5万円台〜、最高級のフラグシップ機は何と14万円台です。
最安モデルはともかく、中上位機種は買うまでにちょっと覚悟が必要という方も多いのではないでしょうか?

ルンバを気軽に試せる「Robot Smart Plan」とは?

このように、「良い製品だけどちょっと高め」というルンバに、このたび度月額制のレンタルプランが登場しました。
その名も「Robot Smart Plan」。
まずはその詳細を見ていきましょう。

月額1,200円(税別)からのリーズナブルな価格設定

ルンバのレンタルプランでは、グレードの異なる3機種が用意され、それぞれ異なる料金設定が成されています。
一番リーズナブルなルンバ641のプランでは、月額料金1,200円(税別)。この機種をAmazonで購入すると約27,00032,000円(税別)*1(記事執筆時点)なので、金利を無視すれば大体2324回分割払で買った場合に近い金額です。
いきなり3万円払うのは躊躇するという方も、このようなスタイルなら敷居が下がるのではないでしょうか?

高級機種はさらにお得感アップ

ルンバのレンタルプランには、毎月の料金が上がる代わりに中上位機種を使えるプランも用意されています。
具体的には、こちらの2種類。
・ルンバ980レンタルプラン:2,800円(税抜)/月
・ルンバ i7+レンタルプラン:3,800円(税抜)/月
ここで注目すべきは、各機種の販売価格に対する各プランの月額料金です。
例えばルンバ980の場合、記事執筆時点でのAmazonでの価格は8万円台後半2。これを2,800円消費税(10%)で割ると無金利で30回分割払に近い負担額になります。この傾向は、最高級機のルンバi7+でも同様です。
つまり、ルンバ641より980やi7+の方が支払総額>販売価格となるまでの期間が長いので、中途解約を前提とした場合、お得に使える期間が長いということになります。

サブスクリプションサービスのメリット・デメリット

どんな製品・サービスにも、必ずメリットとデメリットがあります。
ここからは、その両方について触れていきましょう。

メリット

レンタル期間中は原則修理代無料

家電は機械である以上、故障する事もあり得ます。
そんな時、頼りになるのがメーカー公式の保証サービスです。
ルンバの場合、正規の販売ルートで購入した場合の保証期間は1年間なので、これを過ぎてからの故障は原則として有償修理または買い換えとなります。3
一方、「Robot Smart Plan」の場合、レンタル期間中の修理は保証外の部分を除き、無償修理や交換の対象となります。
4 故障に怯えることなく、安心して使い続けることができるのは、大きなメリットではないでしょうか?
※ ユーザー起因の故障等、一部のケースは無償修理等の対象外です。

3種類のプランから好きなものを選べる

先に触れたように、「Robot Smart Plan」では機種のランク別に3つのプランを用意しています。
使用する場所や予算、使い方などに合わせて最適な機種を選べるので、ワンルームから一戸建てまで幅広く対応可能です。

合わなければ返品も可能

通常、家電は一度購入すると、ユーザーの都合で返品することは出来ません。
それはルンバも同様です。
ただし、「Robot Smart Plan」では話は別。こちらは所定の条件を満たせば、返品することが可能なシステムになっています(1年以内は不可。後述。)。
「使ってみたけど、我が家には合わなかった」という場合でも、これなら安心ですね。

3年間使うとユーザーの物になる

今回ご紹介するプランはレンタル期間3年となっており、毎月きちんと支払っていれば、レンタル期間満了後に所有権がユーザーへ移行します。
つまり、自分の物になるわけですね。
よって、古い機種に延々お金を払い続けるという事はありません。

デメリット

最初の1年間は返品・解約に制限がある

「Robot Smart Plan」は、契約開始から1年間は返品・解約ができません(1年以内の解約には違約金が発生します)*4。
スマートフォンなどの縛りと理屈は同じですね。
もっとも、今後各機種の販売価格が極端に下がるような事がなければ、1年経つのを待ってから解約しても十分元は取れるはずなので、そこまで問題視することでもないかと思います。
ただ、中上級機種のプランは毎月の料金設定が高めなので、契約時のプラン選定は慎重にした方が良いでしょう。

必ず元が取れるとは限らない

先程から何度か触れているように、総支払額>販売価格となる前に中途解約する前提なら、普通に買うよりもお得に使えるのがこのサブスクリプションサービスのメリットです。
しかし、今後この販売価格が下落した場合、状況によっては総支払額>販売価格とならず、元が取れない可能性も出てきます。
もし、普通に買うより安くしたいという理由で契約するなら、こうしたリスクもきちんと認識しておく必要があるでしょう。

ルンバがサブスクリプションを用意した狙い

レンタル市場はこれからの主流になる可能性が高い

ここ数年、世の中では物を所有することから、必要に応じて借りる方向へと着実に進んでいます。
パッと思いつく例を挙げるだけでも、
・音楽聴き放題サービス(Apple Musicなど)
・有料動画の見放題サービス(NetflixやAmazon Prime Videoなど)
・雑誌や書籍の読み放題サービス(dマガジンなど)
・自動車の個人向けリースサービス
など、デジタル分野を中心に多くのサービスがあります。
今後もこうした流れが続くと考えると、iRobot社としては、他社に市場を握られる前にユーザー確保に走りたいという部分は少なからずあるでしょう。

ユーザーが気軽に始めやすい

月額制のサービスでは、その製品を一括払いで購入する場合と比べ、総支払額が多くなる可能性もあります。
その一方、毎月の支払額は一括に比べて少ないので、「とりあえず試してみたい」というユーザーも掴みやすく、まだルンバを使ったことがないユーザーへの訴求方法としては最適です。
高い高いと言われるiPhoneも、分割払いならついつい買ってしまうのと同じ理屈ですね。

低価格帯市場への切り込みと囲い込み

現在ロボット掃除機市場は多数のメーカーが存在し、特に1万円台以下の製品に対しては、ルンバは十分な競争力を発揮出来ていません。
薄利多売やブランド力低下を避けるため、この価格帯に製品投入をしないという競争戦略自体は正しいのですが、かといって完全に無視することもできないのが難しいところ。
例えば、低価格帯の製品でロボット掃除機の良さを知ったユーザーが買い換えで「次はもう少し高い物を買おう」と思った時、馴染みの薄いルンバより「前に使ってた物と同じメーカーの製品を選ぼう」という事もあり得るのです。
特に、最近の製品はネットやスマホアプリとの連動する物も増えているので、ユーザー視点でも「再設定や操作の覚え直しが面倒→次も同じメーカーにしよう」という事になりがち。
こうした流れを少しでも減らし、自社の製品でユーザーを囲い込みたいという狙いも少なからずあるのではないでしょうか?

まとめ

今回は「もっと気軽に掃除を楽に|ルンバ公式サブスクリプションサービス「Robot Smart Plan」とは?と題して、ロボット掃除機ルンバのサブスクリプションサービスの詳細や、そこから見える同社の狙いについて解説しました。
現状では付帯サービスも含めれば割安ともいえる価格設定なので、この機会にルンバを試してみるというのも、1つの選択肢でしょう。
なお、このやり方が上手くいけば、そう遠くない未来に競合他社も同じ手法を採ってくることは十分あり得ます。
そうなる前にいかに多くのユーザーを囲い込むか、iRobot社の腕の見せ所と言えるでしょう。

参考

*1 ルンバ641-Amazon.co.jp
*2 ルンバ980-Amazon.co.jp
*3 修理規約-アイロボット公式サイト
*4 アイロボット ロボットスマートプラン規約

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