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GoogleのAR描画アプリ「Just a Line 」で簡単楽しい立体的お絵かき!

Just a Lineはスマホで手軽にAR描画を楽しめるアプリケーションです。GoogleのARプラットフォームである ARCoreの一機能をアプリとして切り取って、誰でもARを体験できる様になっています。Just a Lineでどんなことができるのかご紹介します。

Just a Lineとは

Just a Lineはスマホの画面上で描いた絵や線と、スマホのカメラに映った映像を重ねあわせることができるARアプリです。要は景色の上に線を描いているかの様な体験をすることができます。

そして、描いた線は立体的に表示されるので、書いた後にスマホをどの様に動かすかによって見え方が変わります。単に写真に線を引いただけでなく浮遊感を楽しめるのです。

この動画の様に空間に線を引くのを楽しめるだけでなく、引いた線を他の人と共有することもできます。隣にいる人と一緒に3目並べの様なゲームをJust a Lineで遊ぶことも可能です。

高性能なVR描画アプリと違い、非常にシンプルな仕様となっています。できることは空間に白い線を引くだけ。線の太さは調整できますが、あまり細かい絵を描くことには向いていません。

GoogleのアプリということでAndroidには当然対応しており、iPhoneでも使用可能です。しかし、メモリをかなり食うらしく、筆者の使用しているiPhone7ではJust a Line内の録画ボタンを押すとアプリが落ちてしまいます。空間に線を引くところまではできるので、スクリーンショットで保存するしかありませんでした。

スペックが高いスマホであればおそらく問題なく使用できると思われます。ダウンロードは無料です。

ARCoreとは

そもそもJust a Lineは Googleが開発しているARプラットフォームARCoreの一機能です。いわゆるAR入門用として機能を切り取ったアプリと言えます。開発者がJust a Lineのソースコードを使用してARアプリの開発や学習に役立てることも可能です。

ARCoreの紹介動画です。これを見ての通り、かなり多彩なAR表現が可能であることがわかります。

ARCoreのコアとなる機能には以下の3つの主要機能があります。
・モーショントラッキング
・環境把握
・明るさ測定
*1

このうちモーショントラッキングはJust a Lineでも活用されている機能です。スマートフォンの位置や向きを把握してくれるので、見る角度や位置によってオブジェクトが違った形に見えます。Just a Lineで書いた文字や線は、位置を変えて見ることで違う方向から眺めることができます。これは画像を分析して3D空間上に座標をつけることで可能になっています。

環境把握はスマホなどに移った画像を分析し、画像内にある物や人の大きさや位置を把握する機能です。この機能で水平な場所を認識することができます。ARで作ったキャラクターを画面上に配置する際に不自然じゃない位置に配置することが可能になるのです。例えば道路を歩いているように見せたり机の上で跳ねているように表現するなどです。Just a Lineには搭載されていません。

明るさ測定は周囲の明るさを把握する機能です。この機能があることで配置したオブジェクトのリアリティが増します。全体の明るさによって配置したオブジェクトの色合いが変わります。光が当たっている方向によって、影をつけたり色を明るくしたりします。これもJust a Lineには搭載されていません。

他にも顔認識の機能があり、これを用いれば人の顔にARによって仮面をかぶせたり質感を変えたりというリアルな物体への働きかけが可能です。将来的にはすっぴんの人がAR上で化粧をするなどということが可能になるかもしれません。外出しない日のPC上での打ち合わせの際などには便利です。*2

iOSはARKit

ARCoreは2017年8月29日にGoogleから発表されたARプラットフォームで比較的最近のものです。基本的にオープンソースなので、登場によってAR開発の垣根が非常に低くなったと言えます。

AppleもiOS11対応のARプラットフォームとしてARKitを2017年9月にリリースしています。iOSなのでiPhone用のアプリケーションを作るのに使われるプラットフォームです。機能としてはほぼARCoreと同じと考えていいでしょう。

iPhoneのApp Storeから多くのARお絵かきアプリをダウンロード可能です。Appleの公式のものではありませんが、サードパーティー製のアプリはかなり豊富です。

Just a LineやARCoreの具体例

ここからは具体的にどのようなクリエイティブが発表されているのか紹介していきます。まずはARCoreとJust a Lineの両方を楽しく使っている動画です。

文字やオブジェクトを空間に立体的に書いているのがわかります。大きい範囲を使って描画をしており、向きを変えることで長さが違って見えたりと色々な応用が利きます。美術館や博物館の展示物と組み合わせて使うことで新しい鑑賞体験が可能です。

Just a Lineを使って森の中で線を引いていくだけの動画です。やっていることはシンプルですが、何の変哲も無い森の中に不思議な線が立体的に組み上がっていくのは不思議な魅力があります。

Google公式によるARCoreの紹介動画です。様々な技術を複合的に使うことでどのような表現が可能になるのか教えてくれます。空間に線を引くのはもちろん、テーブルの上で小人が音楽に合わせて踊り始めるような表現もARCoeならたやすくできてしまいます。

シンプルな動画ですが、描く線によってはこのような立体的な体験をすることも可能になります。あくまでスマホの画面越しにはなりますが、街や風景にスパイスを加えるような使い方を考えるのもありでしょう。

Just a LineはAR入門に最適

Just a Lineは無料のアプリですし、ユーザーにも開発者にとってもARの入門に良い教材です。現実にある風景にARで付加価値をつけることで、楽しさやわかりやすさを提供することができるツールなのです。

*1https://kstatic.googleusercontent.com/files/16397c72fc05bb0f538b6af40577e917a84fe55953146d52f20ed5adf6cd371db711542550467a15367e8acf0ff1d2a99823b901d447e1b81819e82ffbca6afa
*2https://www.gizmodo.jp/2019/02/google-ar-core-ver17.html

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