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【SF駐在所より】TechCrunch Disrupt 2019参加記事

投資家とスタートアップ企業の祭典

10月上旬にサンフランシスコにてTechCrunch Disrupt 2019が開催されましたので、行ってきました。主催者のTechCrunchは、スタートアップ企業の紹介やネット企業のプロダクトレビュー、そして業界ニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきた企業です。(現在はVerizon Mediaが運営)
カンファレンスでは、著名VC(ベンチャーキャピタル)や有力Startup企業の発表があったのですが、残念ながら時間の都合でそちらは参加できず、スタートアップがブースを構える展示ホール「Startup Alley」を見てきました。
ここに展示しているスタートアップ企業は、彼らのプロダクトの潜在顧客・ビジネスパートナー・投資家と出会うことを目的にしています。開催場所がスタートアップのメッカであるシリコンバレーですので、世界各国からのスタートアップが集まっています。日本からもJETROブースに展示がありました。では、目についたスタートアップが企業を順次紹介して参ります。

BREX

フィンテック系です。サイト:https://brex.com/
スタートアップ企業向けの、コーポレートクレジットカードの発行・運営を行っています。クレジットカードがあればそれでサンプルを買ったり、出張ホテル代を支払ったりと便利なのですが、創立間もないスタートアップの場合、信用(クレジット履歴)がありませんので、クレジットカードを作るのはなかなか困難です。
その問題を解決する為に、BREXはクレジット履歴が無くともクレジットカードを発行するというサービスを開始したのです。但し使用限度は、銀行残高の20%という条件がつきます。BREXへの投資家としては、アクセラレータ老舗のY-Combinator、一流VCのKleiner Perkinsという面々が名前を連ねていますので、将来有望かもしれません。

Bumble

展示会場に入ってすぐのところの、ひときわ目を引くカラフルなブースがBumbleです。化粧ブースがあり、そして撮影ブースがあるので、ソーシャルネットワーク用のプロフィール写真撮影サービスかと思ったのですが、聞いてみるとソーシャルネットワークそのものを運営しているとのことでした。
https://bumble.com/bizz
プロフェッショナル向け(仕事用)のSNSとして始まったのですが、“women make the first move” を標榜し女性向けのデートアプリの機能も追加されたとのことです。デートアプリはいわゆる「出会い系」になるのですが、日本での若干ネガティブなイメージと異なり、米国ではデートアプリはポジティブなイメージで使用されています。プロフィール写真は、仕事用でもプライベート用でも重要なのです。

Rapid API

Rapid APIは、世界最大のAPIマーケットプレイスとのことです。
https://rapidapi.com/
ひとつのSDK、ひとつのAPIキー、ひとつのダッシュボードで使用できます。
• 10,000に及ぶAPI
• 192の国・地域をカバー
• 100万人以上の開発者が関わっている
Rapid APIマーケットプレイスにAPIを提供している企業として、Microsoft・Googleと言った大手も含まれています。
新しいプロダクトを開発する際には、平均500以上のAPIが使われるそうです。開発者がこれらのAPIを探すのは容易ではありません。Rapid APのマーケットプレイスならば、ひとつのダッシュボードで効率よくサーチ・共同作業などを進めることができるのです。

Hotailors

出張を簡単にするサービスです。
https://hotailors.com/en/
このソリューションを使えば、出張手配の時間を90%削減・コストも30%削減できるとの謳い文句です。システムに出張情報をインプットすると自動で出張が手配され、出張清算も自動で行えるようです。それに加えて、毎日24時間のトラベルサポートも付いています。システムとリアルの両方でのサポートですね。
提携先は次の通りです。
• 200万軒のホテル
• 700以上の航空会社
• レンタカー・鉄道・バスなど
出張情報がインプットされると、その提携先から適したものを見つけ出すのだと思います。ユーザーには、Microsoft・Googleの名前が並んでいます。

Qimia

ビッグデータサービス企業ですが、この日はユースケースのひとつとして輸送ソリューションの展示がありました。
https://www.qimia.io/en/
ビッグデータから、車両の運行ルートを最適化するというものです。短時間でひとつのプロセッサーで3万個ものタスクを処理することで、実現しています。
クラウドサービスで、全ての機能が組み込まれたプラットフォームとして提供されます。貨物の集荷・デリバリーの問題を解決し、車両ドライバーと顧客用のアプリもあるようです。
ビッグデータサービスの顧客として、フォルクスワーゲン・BMW・Vodafone・シーメンス・T-Mobile・DHL・ルフトハンザと言った大企業があるようです。

Startup House

スタートアップを対象とした支援サービス企業です。
https://start-up.house/
スタートアップは、アイデアはあってもリソース(特に人)が足りないのが常ですので、それを補おうというものです。
アプリ開発の一例としては、下記のような流れになります。
• プロトタイプ & デザイン(1 – 3週間)
• MVP:Minimum Viable Product「実用最小限の製品」(1-3か月)
• 最終製品(3-6か月)
優秀な開発者を揃え(トップ5%級)、スピーディに開発するのが肝のようです。

Engag3d

Engagedかと思いきや、Engag3d。「e」ではなく「3」。自律(自動)マーケティングソリューションです。
https://www.engag3d.com/home
システムが自動的に顧客とコミュニケーションを行い、その内容をトラッキング、顧客に応じたメッセージを自動生成し、マーケティングを最適化するというものです。「マーケティング用の自動(自律)運転車」という表現をしています。競合よりも10倍のスピードで、90%安いというのが売りのようです。適用範囲としては、Webサイト・Eメール・イベント管理・照会・Eコマース・ニュース等々があります。

Mutiny

Webサイトの内容を、訪問者の挙動に合わせて動的に変えて行くというものです。
https://www.mutinyhq.com/
B2B向けソリューションです。Webサイトの各々の訪問者に合わせて、Webサイトをその場で自動的にパーソナライズすることによって、99%のコンバージョン率を達成するというものです。
顧客として名前が挙がっているのが、次のようなものです。スタートアップが多いですね。
• BREX(本記事冒頭で紹介しているスタートアップです)
• Segment  https://segment.com/
• Carta  https://carta.com/
• Amplitude  https://amplitude.com/

Chooch

ブースの写真は取り損なってしまったのですが、画像認識AI企業です。
https://chooch.ai/

画像認識AIにより自動でラベリングするというものです。人間の目が見逃すような部分も認識できます。人と同じような知覚のニューラルネットワークを構築するようです。

スマホでデモが可能ですので、一度試されてはいかがでしょうか?
https://chooch.ai/demo/


靴下の企業です。
https://www.sockclub.com/
靴下をサブスクリプションで、毎月色々なデザインを届けるというものです。靴下を切り口にするというのは、なかなかユニーク!何でもサブスクリプション出来ますね。私もブースで靴下をもらいました。

大手企業も展示

展示エリアである「Startup Alley」には、スタートアップ企業のみならず、大手企業の展示も目立ちました。例えば、
• Lenovo
• IBM
• Intel
• TomTom
• ボーイング
などですが、この辺はテック企業なので成程と思ったのですが、上の写真のようにユナイテッド航空もブースを出していました。ちょっと興味を持ったので何を展示しているのか聞いたところ、確かチェックイン関係の何かだったのですが自社製品ではありません。何故出展したのかを尋ねたら、「スポンサーだから」というもっとも至極な回答でした。色々しがらみがあるようです。
別の展示で、「宇宙に行こう!」とあったので、「これはジョークでしょ?」と聞いたら、いや本気だと。会社名を見たら、ロッキードマーティンでした。人工衛星をばんばん飛ばしているので、全くの本気だった訳です。色々面白いです。

世界のスタートアップに触れましょう!

世界各国のスタートアップと触れ合う機会は、なかなかありません。皆さんもタイミングが合えば、参加されてはいかがでしょうか?
2020年は9月14日から16日に予定されています。
https://techcrunch.com/events/disrupt-sf-2020/

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