新型Google Chromecast Ultraの発表がコロナの影響でキャンセルに!?


毎年5月に開催されていた、Googleの開発者向けイベントである「Google I/O」が、新型コロナの影響で中止になりました。このイベントは、コンピューターの入出力を表すI/O(Input/Output)と”Innovation in the Open”(開かれたイノベーション)をかけたタイトルが特徴で毎回最新の技術が発表されていましたので、今後のGoogleの進む方向が見える貴重な機会でもありました。今年のイベントでは、新しいChromecast Ultraの発表があったのでは?という情報がありましたので、今回はその内容を紹介していきたいと思います。

この記事でわかること
・Google I/Oで発表予定だった、新型Chromecast Ultra
・これまでのChromecastとどこが違うのか?
・新しいChromecast Ultraはいつ発表されるのか?

Google I/Oで発表予定だった、新型Chromecast Ultra

Google I/Oでは多くの新製品や新サービスが発表されている

2008年から毎年5月に開催されているGoogle I/Oは、本来は技術者向けとなっていますが実はこれまでにも多くの新製品や新サービスが発表される場となっていました。今年もPixel 4a・Android 11(Android R)・Wear OSのバージョンアップやPixel Watchなどが登場するのではないかと噂されていましたが、残念ながら一旦はお預けになりそうです。*注1

実際に過去の例を見てみると、
・2008年 Android、Open Social
・2009年 Google Wave
・2010年 Chrome Web Store、Google TV
・2011年 Google Music

以上のような新技術・新サービス・新製品が発表されています。Googleの進もうとしている方向性やターゲットにしているマーケットがわかるということもあり、多くの技術者やデベロッパーが注目するイベントとなっていました。

2011年のGoogle I/Oでは、発売直前のChromebook端末が参加者全員に無償で配布されました。一般的なPCと比べて安価な価格設定とはいえ、なんとも羨ましい話ですね。新型コロナの影響で今年のイベントが中止になったのは仕方ないこととはいえ、とても残念な話です。ただし中止の案内をみる限りでは「物理的なイベントの開催をキャンセル」となっていますので、何らかの形で新サービスなどの発表は行われるかもしれません。

そんな中、Googleについての各種情報を提供している「9TO5 Google」は、Android TV機能を内蔵した新しいChromecast Ultra(リモコン付き)の発売を計画しており、Google I/O 2020で発表予定だったと報告しています。今回の記事では、2016年の発売以降初めてのリニューアルが噂される「Chromecast Ultra」について、どのような機能を持っているのか順番にみて行きたいと思います。*注2

これまでのChromecastとどこが違うのか?

Chromecastの機能とは?

Chromecastは、メディアストリーミングデバイスと呼ばれるカテゴリーの製品です。他には、AmazonのFire TV StickやApple TVなどが有名ですね。特定のサービスに特化したタイプのU-NEXTや、dTVターミナルなどもあります。メディアストリーミングデバイスとは、スマホで受信した動画やゲームなど様々なストリーミング配信をTVに表示させることができる機器のことを言います。スマホの画面をミラーリングする機能や、スマートスピーカーと連携し音声での操作ができるものもあるなど、TVの機能を拡張することができます。*注3

Chromecastは2014年に第一世代が発売され(日本 ※アメリカでは2013年)、現在は第三世代が現行機種となっています。2016年に音楽ストリーミング用のChromecast Audioと、4K動画に対応したChromecast Ultraが登場しました。
・第一世代Chromecast 2014年発売 4,200円(アメリカ:2013年 35ドル)
・第二世代Chromecast 2016年発売 4,980円(アメリカ:2015年 35ドル)
・Chromecast Audio 2016年発売 4,980円(アメリカ:2015年 35ドル)
・Chromecast Ultra 2016年発売 9,900円(アメリカ:2016年 69ドル)
・第三世代Chromecast 2018年発売 5,072円(アメリカ:2018年 35ドル)
※現在発売されているのは、Chromecast Ultraと第三世代Chromecastの2機種

Chromecastの機能として、次のようなものが挙げられます。
1 TVでネット動画を見ることができる
2 TVでゲームアプリが使える
3 スマホの画面をTVにミラーリングできる
4 スマートスピーカーと連携して音声でコントロールできる

これは、AmazonのFireTV Stickとも共通する機能で、対応する端末であればPCやタブレットでも同様の機能が利用できます。簡単に普段スマホでやっていることがTVの大画面でも同じようにできると考えるとわかりやすいでしょう。

FireTV Stickと違うところは?

AmazonのFireTV Stickも人気のメディアストリーミングデバイスですが、Chromecastとどのような違いがあるのでしょうか?
1 対応アプリはデバイスによって若干異なる(特にゲーム関係)
2 Chromecastにはリモコンが付属しない
3 Chromecastにはゲーム用コントローラーがない

動画配信サービスについては、どちらのデバイスもほぼ共通しているのですが、ゲーム関係はデバイスごとにかなり異なっています。ChromecastだとGoogle Playを中心としたゲームアプリが主になりますので、ユーザーは自分の好みのゲームがあればそれによってデバイスを選択することになりそうです。

また、Chromecastは基本的にスマホでの操作が必須となるため、やや操作性の点でFireTV Stickの方が優位性があります。家庭で利用する時にも個人のスマホと連携するので、家族で共有して利用する場合に不都合が生じがちです。誰かのスマホを家族全員で共有して操作するというのは、現実的には難しいでしょう。そのため、家族がそれぞれ自分のスマホを利用して、使うたびに他人の接続を切断してつなぎ直すような操作が必要になってしまいます。あまりスマートは言えないですよね。*注4

4K映像を大画面で見たいならChromecast Ultra

Chromecast Ultraは、Chromecastシリーズの上位機種として2016年に登場しました。4K・HDR映像に対応した高画質ストリーミングが可能で、有線接続も選択することができます。そのためWi-Fi電波が不安定な場所でも利用することができ、場所の制約を受けずに本格的な高画質映像を楽しめます。2019年にサービスが提供された、ストリーミングゲーム・プラットフォームであるGoogle stadiaと連携ができるのも特徴の一つです。

新しいChromecast Ultraはどんな進化を遂げるのか

9TO5 Googleの記事によると、新しいChromecast Ultraはコードネーム「Sbrina」で開発がされており、4K・HDRをサポート・Chromecast Bluetooth・Wi-Fi接続が可能であり、マイクが内蔵されているため、Google Homeなどのスマートスピーカーと連携しなくても音声コントロールができるということです。

最も注目すべきポイントとして、Android TV機能が標準で搭載されているという部分ではないでしょうか。Android TVは、Googleが提供しているTV向けプラットフォームであり、通常のTVを多機能化・スマート化することができます。例えば、Google検索が可能で登録されている各種アプリを横断して、YouTbe動画やテレビ番組・映画・音楽などの検索ができるようになっています。TVだからこその特徴として、映画の作品名やキャスト名・アーティスト名・曲名などに特化した検索結果が表示されるようになっています。

SonyのBRAVIAやNVIDIA SHIELD、ゲーミングPCで有名なRaZERなどが対応機種を発売していますので、すでに利用している方もいるかもしれません。スマホなどと異なり、専用リモコンを利用するためわかりやすい操作ができることや、家庭で簡単に共有して楽しむことができるなど、メディアストリーミングデバイスに比べてよりTVらしい使い方ができます。このAndroid TVが新しいChromecast Ultraと融合することによって、両方の利点が活かせるデバイスが誕生することになります。外部リモコンにも対応するとのことですから、これまでFireTV Stickなどの競合製品に比べて見劣りしていた部分も改善されるはずです。

新しいChromecast Ultraはいつ発表されるのか

Google I/O中止の案内には次のような文章がありました。
”We have decided to cancel the physical Google I/O event at Shoreline Amphitheatre”
「私たちは、Shoreline Amphitheatreでの『物理的な』Google I/Oイベとの開催をキャンセルすることを決断しました。」

新型コロナの影響を避けるため、多くの人が一堂に集まるような形式の「物理的な」イベントはキャンセルとなりますが、何らかの形で「直接的な接触を伴わない」イベント、もしくは個別の発表については否定していない、と思うのは深読みしすぎでしょうか?
9TO5 Googleの記事を信頼するならば、新しいChromecast Ultraを含めた新製品について、このタイミングでの発表は十分あり得る話だと思っています。

【まとめ】
新型コロナのせいで、とかく暗い話題ばかりが耳に入り先行きの見えない日々が続いています。しかし、今回紹介した新しいChromecast Ultraに限らず、私たちの未来の生活を豊かにそして便利にする多くの製品や技術を、世界中のメーカーが世に出すために日々努力していることもまた事実です。Google I/Oイベントが中止になったのは非常に残念ですが、Googleの新しいチャレンジがこのまま埋もれてしまうことは絶対にありませんので、私たちは正式な発表とリリースを楽しみに待つことにしましょう。

■参考文献
注1 engadget日本語版 「2020年のGoogle I/Oは5月12日~14日に開催」
https://japanese.engadget.com/jp-2020-01-23-2020-google-i-o-5-12-14.html

注2 9TO5 Google “Exclusive: Google plans new Chromecast Ultra based on Android TV (w/ remote!)”
https://9to5google.com/2020/03/10/exclusive-2nd-gen-chromecast-ultra-android-tv/

注3 mybest 「ストリーミングデバイスのおすすめ人気ランキング7選【使い方も簡単!】」
https://my-best.com/5466

注4 Chromecast
https://store.google.com/jp/product/chromecast_ultra?hl=ja-JP

FireTV Stick
https://www.amazon.co.jp/Fire-TV-Stick-Alexa%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E8%AA%8D%E8%AD%98%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E4%BB%98%E5%B1%9E/dp/B0791YQWJJ

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