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Appleはどうしてる?新型コロナウイルスの影響

2020年4月16日、AppleからiPhone SE2のリリースがアナウンスされ、早くも話題になっています。
といっても現在日本も含め世界中が新型コロナウイルスの流行によって数多くの感染者を出し、感染対策のための外出禁止や活動の自粛により経済活動が滞ってしまっている状況です。
この状況は世界各国の流行地域に平等に襲い掛かっており、米国を本拠地とするAppleにおいても変わりないはず。そんな中Appleはどんな対策を取っているのでしょうか?
今回はAppleの新型コロナウイルス対策についてまとめてみます。

この記事でわかることは以下の3つです。
・Appleのコロナ対策1 事業の対応
・Appleのコロナ対策2 社会貢献対応
・Appleのコロナ対策3 新機能の開発

Appleの新型コロナウイルス対策1・事業上の対応

世界中に事業所、直営店であるApple Storeを持つApple。普段であればそうした拠点での業務が欠かせませんが、現在はどうしているのでしょうか。

Appleの事業所、直営店では休業措置

2020年4月15日現在、日本国内のApple Storeは全て休業中となっています。
3月13日に発表されたAppleの新型コロナウイルスに対するステートメント内で、中華圏以外のApple Storeを3月27日まで休業すると発表されてから、4月以降も休業が続いている状態となっています。(*1)
店舗はすべてオンラインストアに集約され、再開のアナウンスはされていません。
Apple製品の販売、メンテナンス、その他サービスに関しても全てオンライン上で受付を行っています。

最新のiPhone SE2ですらオンラインストアでの販売予定となっています。いつも新機種発売時にはApple Storeに行列ができるので、人々の密接な接触を避けるためにはそれもしかたないことでしょう。

また、店舗のみでなく事業所についてはリモートワークを行い、出社が必要な場合も厳重に健康チェックと体温チェックを行ってさらに人同士の距離を保って業務を行うこととしています。
また、夏に開催される年次イベントである開発者のためのカンファレンス「Worldwide Developers Conference」は今年オンラインで開催することを発表しています。

Appleの新型コロナウイルス対策2・社会的な貢献

世界各国で寄付を行っている

Appleの新型コロナウイルスに対するステートメント内で、世界中で寄付を行っていることが公表されました。
感染患者の治療に関わる寄付、新型コロナウイルスによる経済的な影響の緩和に関する寄付を行ったとし、全世界での寄付金額は3月時点で1500万ドルにも達するということです。(1)
また、世界中の医療機関へマスクを2000万枚以上提供したり、フェイスシールドをAppleが開発し生産を始める等の物理的支援も行っています。(
2)

新型コロナウイルスに対する「正しい情報」の提供

Appleは、新型コロナウイルスに関する誤った情報が出回ることを懸念しているといいます。誤った情報は、特定の業者に有利をもたらすためのデマであったりかえって感染の被害を広げたりする原因となってしまうためです。
誰もが正しい知識にアクセスできるようにと、米国疾病予防管理センター(CDC)・ホワイトハウス・連邦緊急事態管理庁(FEMA)と連携して、新型コロナウイルス対策サイトを立ち上げ、アプリも公開しています。

そこで新型コロナウイルスに対する症状や現在わかっている特徴、医療機関にかかる目安などの情報が得られます。
サイト内にはスクリーニングツールがあり、いくつかの質問に答える形で新型コロナウイルスに対する感染リスクを測ることができます。
元々はアメリカ国内向けの内容なので州ごとのリンクがあり、新型コロナウイルスに対するガイダンスを見ることができます。

新型コロナウイルス関連アプリの制限

AppleはiPhoneはじめApple製品向けのアプリをApp Storeで公開しています。このApp Storeでは開発者から申請を上げて承認後アプリが公開されることになっていますが、新型コロナウイルスに対するデマ拡散防止のため、こうしたアプリの承認についても以前より厳しい基準を設けたとしています。
信頼できるソースを持つアプリのみにしぼるため、新型コロナウイルスに関するアプリを公開できるのは、政府機関・健康分野の知識を持つNGOや企業・医療機関・教育機関などの団体のみに限定するとしています。(*3)
さらに、これらのアプリは優先度が高いとして、“Time-Sensitive Event”として優先的な審査の申請をすることを推奨しています。
そして新型コロナウイルス問題の深刻性を考慮して新型コロナウイルスをテーマとしたゲームやエンターテインメントアプリは認めないとしています。

Appleの新型コロナウイルス対策3・新機能の開発

人々の移動傾向可視化

皆さん、Appleマップは使っていますか? 経路検索で日常的に使う人も多いかと思います。Appleでは、このAppleマップを活かして新たな情報を公開しています。
Appleマップに日々リクエストされるモビリティデータを集計し、都市、国や地域の移動量の傾向を可視化しています。
これにより2020年1月13日からの人々の動きがどの程度活発化/沈静化しているかを折れ線グラフで見ることができます。(*2)
このサイトで例えば「Tokyo」を見てみると、3月下旬に人の動きが極端に減っており、4月に少し上昇するもののその後も少しずつ動きが減っていることがわかります。
こうしたデータは、自治体や保健当局がその時々の人々の動きを認識することができ、公共政策のためのインプットデータとして有益なものとなるでしょう。

なおこうしたデータの収集に際してはプライバシーに配慮しているとしています。個人と結びつけるApple IDなどのデータの収集はされておらず、個人がどこにいたなどの履歴情報の収集もしていないとのことです。

Googleと協力、感染者との濃厚接触検知アプリを開発

2020年4月10日、GAFAの二大巨頭であるAppleとGoogleが技術協力することを発表しました。(*4)
これは新型コロナウイルスのパンデミックが感染者との濃厚接触によって広がったという点を重視し、Bluetooth技術を使って濃厚接触の可能性を検知するというものです。
この機能は早くも5月にリリースされる予定で、AppleのApp StoreまたはGoogle Playからダウンロードできるようになります。
その後はアプリの形態ではなくAppleとGoogleそれぞれのプラットフォーム基盤上にこの機能が組み込まれ、より一層使いやすい形へと開発を進めていくことを宣言しています。

もちろんこの機能もプライバシーは厳重に守られるように配慮された設計となります。

発売したてのiPhone SE2も新型コロナ対策!?

以前より新型コロナウイルスによる影響で開発生産が遅れているとウワサされていたiPhone SE2ですが、無事発表されましたね。
予約注文は4月17日から開始され、4月24日発売となります。
定価は税別44,800円と(*5)、比較的入手しやすい価格設定です。さらに手持ちの既存機種の下取り制度があり、それを利用すると最低価格で29,800円となります。この価格設定は今後の社会経済に不安を感じている人の多い今の情勢に合っているともいえます。
また、Face IDではなく指紋認証のTouch IDが採用され、マスクをかけている時間が増えた身には嬉しい仕様です。マスクしていると顔認証してくれず、いちいちパスコード入力するのは正直めんどうですから。
何より、世界各地で滞ってしまったように見える経済活動が実はしっかりと動いていることが力強く感じられたのは筆者だけではないはずです。
そういう意味でも、新機種発表は明るいニュースをもたらしてくれました。

参考リンク

(1)https://www.apple.com/jp/newsroom/2020/03/apples-covid-19-response/
(
2) https://www.apple.com/jp/newsroom/2020/04/apple-makes-mobility-data-available-to-aid-covid-19-efforts/
(3) https://developer.apple.com/news/?id=03142020a
(
4) https://www.apple.com/jp/newsroom/2020/04/apple-and-google-partner-on-covid-19-contact-tracing-technology/
(*5) https://www.apple.com/jp/shop/buy-iphone/iphone-se

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