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2021年最新のBIM/CIM工事件数の推移と取り組み

この記事でわかること

・BIM CIMという用語の意味について
・BIM/CIMはどのくらい活用されているか
・BIM/CIMが求められている理由
・BIM/CIM推進に向けた動きについて

BIM CIMとは

 みなさんは「BIM」「CIM」という言葉を聞いたことがありますか?建築業界でこの言葉をよく耳にするかと思います。「BIM」は「Building Information Modeling,Management」、「CIM」は「Construction Information Modeling, Management」の頭文字をとった言葉です。
 「BIM」では建築、「CIM」では土木の建設における、計画・調査・設計・施工・維持管理の各段階で3次元モデルを通して情報を共有・管理して、建築生産の業務効率化・高度化をはかるものを意味しています。※1
 海外では、主に建設分野全体の3次元化のことを「BIM」と表し、「CIM」は「BIM」の一部として認知されています。それを受け、国土交通省は、地形や構造物を含む建設分野の3次元化の全体を「BIM/CIM」(Building/Construction Information Modeling,Management)という名称にして整理し、推進を図っています。※1

 以下、本記事では、建設分野全体の3次元化を意味する「BIM/CIM」に注目していきます。

BIM/CIMはどのくらい活用されている?

 国土交通省は、BIM/SIM推進委員会を設置し、国内での大規模構造物についてBIM/CIMの導入を推進しています。2020年9月時点でのBIM/CIM活用業務・工事事業数は以下のように年々増加しています。

 2012年からの累計事業数は991件で、そのうち設計業務が545件、工事が446件と着実にBIM/CIMが活用されていることがわかります。特に、2019年は前年に比べて、212件から361件と、大幅な増加がみられました。

なぜ、BIM/CIMが求められている?

 なぜ今、BIM/CIMが国を挙げて推進されているのでしょうか?
 国土交通省が2020年に作成した「発注者におけるBIM/CIM実施要領(案)」では、国土交通省は、2016年を「生産性革命元年」と位置づけ、建設現場のICT等を活用して効率化することを重要施策の一つとしたと説明しています。※3

 BIM/CIMを活用することで得られる効果には、各段階で以下のようなものがあります。

・測量・調査の段階:地形モデルや地質モデルと地盤情報などの属性情報の紐づけによる、防災対策等のシミュレーションへの活用

・設計の段階:構造物モデルと構造強度などの属性情報の紐づけによる、積算の効率化や設計品質の向上

・施工の段階:施工中データのモデル反映による、最適な施工計画や安全対策の立案

・維持管理の段階:常時監視化によるマネジメント経費の削減や災害復旧活動の迅速化

 このようにしてBIM/CIMを活用することで、建設に係る各段階において、3次元モデルを導入し情報を充実させながら事業全体の関係者間で情報を共有することができ、一連の建築生産システムの業務効率化・高度化を図ることができます。※1
 今後の人口減少社会において、BIM/CIMを活用し労働者の減少を上回る生産性を向上させ、経済成長を実現させるねらいがあります。

BIM/CIM推進に向けた動き

 最後に、国土交通省のBIM/CIM推進委員会の2021年3月の会議報告の資料より、いくつかBIM/CIM推進に関わる動きを紹介します。※2

・ワーキンググループの設置
 BIM/CIM推進委員会は、2019年度より5つのワーキンググループ(WG)を設置し、検討・整備を行ってきました。
〇基準要領等検討WG:ガイドライン等の整備
〇実施体制検討WG:効率的な活用に向けた実施体制の検討
〇国際標準対応WG:国際標準を踏まえた標準化の検討
〇活用促進WG:実務者におけるBIM/ICMの課題克服
〇建築分野における検討WG:建築BIM活用に向けた市場環境の整備

・規格・技術の統一化、適用事業の拡大
 BIM/CIMのデータ仕様の標準化、規格・技術・提言を一元管理を行うことで、協調領域の拡大を図っていました。今後、対象となる工事の種類の拡大や、JIS規格の制定、基準要領等における用語の見直しなどを計画しています。

・高度利活用
 BIM/CIMの活用による建設清算・管理システムの効率化のため、BIM/CIM成果品の検査要領案の作成、詳細設計システムの開発などを行ってきました。今後、開発したシステムの運用開始や、ソフトウェアを用いた設計照査の効率化が検討されています。

・普及促進
 BIM/CIMの普及に向け、受発注者のBIM/CIM実施体制等を整備するため、発注者の教育や民間資格の整理、ビジネスモデルの検討などを行ってきました。今後、整備局の人材育成センター等による教育フレームワークに基づく研修や、プロジェクトマネジメントシステム等の連携の検討、技術者資格の活用検討など計画しています。

まとめ

 本記事では、「BIM/CIM」の用語の意味から、活用工事件数の推移、国によるBIM/CIM活用推進に向けた取り組みまで、解説しました。

・国土交通省は、地形や構造物を含む建設分野の3次元化の全体を「BIM/CIM」(Building/Construction Information Modeling,Management)という名称にして整理し、推進を図っている。

・BIM/CIM活用業務・工事事業数は以下のように年々増加しており、2012年からの累計事業数は991件で、そのうち設計業務が545件、工事が446件と着実にBIM/CIMが活用されている。特に、2019年は前年に比べて、212件から361件と、大幅に増加している。

・BIM/CIMを活用することで、建設に関わる各段階において、3次元モデルを導入し、情報を充実させながら、事業全体の関係者間で情報を共有することができ、一連の建築生産システムの業務効率化・高度化を図ることができる。

・国土交通省のBIM/CIM推進委員会は、2019年度より5つのワーキンググループを設置し、ガイドラインの整備や、システムの開発、普及促進などの取り組みを行っている。

 建設における生産性の向上は、これからの時代の重要なテーマの一つです。国の推進委員会の報告や、実際の現場におけるBIM/CIM活用について、注意深く動向を見てみましょう!

 


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参考・引用

※1 国土交通省大臣官房技術調査課「国土交通省におけるi-ConstructionとBIM/CIMの取り組みについて」https://www.ocf.or.jp/pdf/seminar2018/S1.pdf
※2 国土交通省令和2年度第5回BIM/CIM推進委員会資料1「これまでの取り組みについて」https://www.mlit.go.jp/tec/content/001389573.pdf
※3 国土交通省「発注者におけるBIM/CIM実施要領(案)」https://www.mlit.go.jp/tec/content/001334803.pdf

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