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PLM導入のメリットは?活用事例から強みを確認

グローバルレベルで活性化している経済成長のトレンドをうまく掴む上で、製造業界は製造力の強化や製品開発力の強化を進めていく必要があります。

その一環として注目を集めるPLMの導入は、すでに国内外で多くの活用事例が存在し、具体的な成果を挙げています。

この記事では、そんなPLMはどのように効果を発揮するのか、実際の活用事例も踏まえ、メリットを解説します。

目次:

  1. PLMとは
  2. PLMが注目される背景
  3. PDMとの違い
  4. PLM導入のメリット
  5. PLMの主な活用事例
  6. PLM導入時の検討ポイント

PLMとは

PLMは「Product Lifecycle Management」の略称で、製品の企画から設計、製造、そして販売から保守までというライフサイクル全体を管理するための概念です。

新しい製品をただ作るだけでなく、製品の生産や販売、そして購入後の保守や廃棄に至るまでをまとめて管理することにより、社会の需要に応えます。

PLMが注目される背景

PLMは2000年代以降普及している概念ですが、ここ数年特に注目されているのには、いくつかの理由があります。

社会のグローバル化に伴い、国際市場競争が当たり前となった世の中では、これまで以上に高い品質とサービスの提供による満足度の向上が求められています。

従来よりも短い納期での納品、そしてコンプライアンスを遵守した企業経営が社会から求められるようになった結果、従来の方法では実現が極めて困難になりました。

PLMの導入は、こういった社会のニーズに対応する上で有効な手段であり、製造業のDXを進める際のアプローチとしても認知されつつあります。

PDMとの違い

PLMと似たような概念として、PDMと呼ばれるものがあります。PDMは「Product Data Management」の略称で、設計データの一元管理を実現するための概念で、こちらも現場の管理効率を高めるための考え方です。

PLMとの相違点は、管理効率化に向けた一元化の領域の広さにあります。PLMは設計業務も含めた、ライフサイクル全ての統合管理を実現するための概念であるため、より広範な業務が対象となるのが特徴です。

そのため、PLMを実現する際にはPDM導入以上の業務の刷新が行われる点に注意しなければなりません。

PLM導入のメリット

PLM導入によって、企業は以下のようなメリットを期待することができます。

業務の生産性向上

PLMの導入によって管理効率が高まれば、幅広い分野において生産性向上の恩恵が受けられます。PLM導入の過程でペーパーレス化の促進やタブレット・スマホなどのデバイス活用が進み、業務上の無駄が解消されるからです。

各工程における確認作業の解消などコミュニケーションコストの改善も進むことで、製品の設計や生産など、各プロセスにおけるコア業務にリソースを集中できる組織へと生まれ変わることができます。

製品・サービスの品質向上

製品やサービス品質の向上においても、PLMの導入は大きな意味を持ちます。顧客のニーズの変化に伴う仕様変更を一つのシステムの中で進めることができ、迅速かつ正確に課題解決を進められるからです。

集約したデータを用いた製造プロセスの改善や品質検査の強化も進み、ヒューマンエラーを最小限に抑えた、高品質なプロダクトを世に送り出せるでしょう。

コスト削減

コスト削減を推進したい場合、PLMの導入が効果的です。業務負担の削減により、従来よりも少ない時間と人員で業務を推進できるため、人件費の発生を抑制することができます。

また、PLMシステムの活用で各工程におけるコストを可視化し、余計な費用の発生を抑えるためのプランを検討することで最適なコストを全体で実現できる取り組みです。

PLMの主な活用事例

PLMは、すでに多くの企業で採用されている画期的な概念です。ここでは主なPLMの活用事例について、2社の例を挙げて解説します。

株式会社キッツ

総合バルブメーカーのキッツは、紙媒体を使った受注設計や属人化した業務が数多く発生していたことから、業務の効率化に限界を抱えていた会社です*1。

半世紀近く使用していた基幹システムも老朽化が進み、グローバル時代の競争力にキャッチアップするにはスペックの不足が深刻なものとなっていました。

そこで同社ではPLMを導入し、社内課題を一気に解決できる仕組みの整備を進めました。具体的には、見積システムから連携された受注仕様情報を取得することで、3D設計へシームレスに移行します。その上でCAD BOMや設計BOM、生産BOMへと自動展開されるという仕組みです。

結果、各工程におけるコミュニケーションコストが大幅に削減されただけでなく、3Dモデルを起点とした生成の自動化が実現しています。

技術情報も一つのプラットフォームに集約され、将来のプロジェクトにも有効活用できるようデータベースに記録し、より高度なプロジェクト遂行が少ない負担で可能になっているということです。

富士フイルム株式会社

医療機器の開発などを行う大手メーカーの富士フイルムでは、グローバルな品質管理システム導入の一環として、PLMを採用しています*2。

同社ではこれまで、紙媒体を使用した製品情報の管理や属人化による生産性の停滞や、製品の修理状況の情報収集が適切に行えず、製品やサービスの品質改善に限界を抱えていました。

そこでPLMの導入により、国内はもちろん、各国の法規制に対応した品質管理システムを構築し、多大な成果を上げることに成功しています。

設計履歴ファイルや予防処置のデジタル化による監査措置の迅速化、製品品質の向上などを促すとともに、年間で1億円ものコスト削減を実現しました。

PLM導入時の検討ポイント

PLM導入を検討している場合、以下のポイントを踏まえて話し合いを進めていくことが重要です。

解決したい課題を明らかにする

PLM導入に際して、まず取り組むべきは解決したい課題の特定です。具体的にどのような課題が企業の成長を妨げているのか、他の業務の円滑化を阻害しているのかを洗い出すことで、有効な解決策を考えることができます。

PLM導入に関する社内の理解を獲得する

PLMによって十分な理解を社内で獲得することも大切です。PLM導入は相応の設備投資が発生するだけでなく、業務プロセスの大幅な刷新も発生します。

そういった目先のリスクをカバーできるほどのメリットがあることの理解を社内で獲得し、円滑なシステムの導入を進めましょう。

まとめ

この記事では、PLM導入についてのメリットや、実際の活用事例について解説しました。PLMはグローバル化が進んだ今日では製造業界に欠かせない概念となっており、先進導入企業では多大な成果ももたらしています。

自社の課題を洗い出し、PLMの導入余地はどのような点に存在するのか、どんな課題を解決することが重要なのかを検討して、実現しましょう。

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出典:

*1 NEC「株式会社キッツ様: 導入事例」

https://jpn.nec.com/obbligato/jirei/kitz/

*2 株式会社日立システムズ「PLM導入ソリューション導入事例:富士フイルム株式会社様」

https://www.hitachi-systems.com/case/manufacturing/19062/

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