PLMソフトウェアの基本機能とおすすめのソフトウェア9選

2024.08.14

投稿者: xxYAMxx

PLMソフトウェアとは、製品のライフサイクル全体を管理することで、業務効率と品質の向上を目的としたシステムです。
PLMソフトウェアを用いると、部品表（BOM）の管理や設計変更が簡単に追跡できます。
また、関連メンバーの情報共有が簡単にできるため、QCD（品質、コスト、納期）の向上が図れます。

ここでは具体的なPLMソフトウェアをピックアップして紹介します。

PLMの基本機能

PLMソフトウェアの機能には、主に以下のようなものがあります。

部品表（BOM）管理

部品表（BOM：Bill Of Materials）とは、ある製品を作成する際に必要となる部品の情報です。
PLMソフトウェアの部品表（BOM）管理では、品名、型名、製造元名、使用個数、管理番号、JIS規格、仕様など、さまざまな材料の品目や数量といった設計情報を管理できます。

製品データ管理（PDM）

製品データ管理（PDM：Product Data Management）とは、全ての製品データを管理する機能です。
PLMソフトウェアでは、最新データだけではなく、設計図面、仕様書、材料リスト、改訂履歴、リリースメモなどについて、設計当初から時系列で管理できるため、設計の追跡や情報の管理、分析などに役立ちます。

変更管理

PLMソフトウェアの変更管理とは、部品の形状やBOMが時間とともにどのように追加、変更されているのかを管理する機能です。
最新のBOM情報が閲覧できるほか、部品の追加や削除、仕様個数の変更、サプライヤー情報の変更情報の可視化、共有が可能です。

変更内容は適宜関連メンバーに共有できるため、関係者全員が最新の情報を把握できます。

レポートと分析

PLMソフトウェアのレポートと分析機能とは、PLMのソフトウェアで管理する製品開発の進捗状況や品質、コスト、納期などを一定の書式で出力する機能です。
資料作成の時間を軽減することで、問題箇所の早期発見や意思決定をスムーズに行うために活用できます。

品質管理

PLMソフトウェアの品質管理とは、部門間の品質プロセスを調整、管理、追跡するためのワークフローのことです。
品質管理をPLMのプロセスに盛り込むと、製品のライフサイクルのどの時点でも品質や、信頼性、コスト、リスクなどについて基準を満たしているかが確認できます。

機能が充実したおすすめPLMソフトウェア3選

製品の開発から製造まで、効率的に管理できるPLMソフトウェアは企業の成長に欠かせません。
ここでは、機能が充実しているおすすめのPLMソフトウェアを紹介します。

COLMINA 技術情報管理部品表

COLMINA 技術情報管理部品表は開発系（PLM軸）と生産系（SCM軸）を組み合わせた高度な製造プロセス管理機能があります。
製品開発から製造までをシームレスに統合することでリアルタイムのデータ分析と可視化ができます。*1

機能例：部品表、技術文書類、理設計ノウハウ、課題・クレーム情報、工程設計などの管理、生産準備の効率化
企業名：富士通

Teamcenter

Teamcenterは製品のライフサイクル全体を管理し、複雑な製品データとプロセスを統合可能です。
企業のニーズに合わせてカスタマイズできるモジュール式のため、設計から製造、保守に至るまで、データの一貫性と整合性を保ちます。
デジタルツインの活用や、コラボレーションとイノベーションの促進を図りたい場合にも便利です。*2

機能例：製品開発の計画、設計、生産準備、製造、メンテナンスのプロセス管理
企業名：Siemens

SAP PLMソリューション

SAP PLMソリューションは、統合されたデジタルスレッドにより設計から製造、サービスまでの情報を一元管理します。
SAP Product Lifecycle Management、SAP Enterprise Portfolio and Project Management、SAP Product Lifecycle Costingなどパッケージが複数あり、プロジェクトの規模や目的に応じた企業全体でのデータの一貫性と効率的な情報共有ができます。*3

機能例：プロセス連携、データ管理、エコシステムとのコラボレーション
企業名：SAP

海外・他拠点連携に適したおすすめPLMソフトウェア3選

海外拠点やグローバルなチームとの連携が重要な企業に適したPLMソフトウェアを紹介します。

Visual BOM

Visual BOMはクラウドベースのソリューションで、グローバルなチームとのリアルタイムコラボレーションに便利です。
インターフェースが使いやすく、図面管理、BOM管理に加えて、CADをもたない部門でも利用可能な超軽量の3Dデータ（XVL）が参照できます。
また、クラウド環境でのデータ共有により、場所を問わず円滑なコミュニケーションと協働が実現します。*4