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そのサービスは大丈夫?SLA(Service Level Agreement)とは

最近では、さまざまな分野でクラウドを利用する範囲が拡大してきています。それまでは社内サーバやレンタルサーバーにしか置かなかったような基幹システムや重要なインターネット上のサービスなどがクラウド上で運用されています。
では、クラウド化するに当たって、さまざまなクラウドサービスがあるなかでどのような方法でサービス選定を行っているでしょう。スペック、それともサービス値段でしょうか。クラウド上にあるサービスの信頼性、安定性を考えるときに指標にすると便利なSLA(Service Level Agreement)についてご説明します。

SLAと稼働率の関係

重要なサービスであればあるほど、システムダウンによる業務停止は避けなければなりません、そのクラウドサービスを測定する基準に採用されてるものがSLA(Service Level Agreement)です。これを指標として、サービスとしての品質を一定量判断することが可能です。
サービス品質をはんていする場合においてSLAは通常、稼働率として考えることが可能です。
厳密に言うとSLAには、「通信遅延」や「保守応答の時間」なども含まれるのですが、クラウドサービスの稼働率を検討する場合には、ほとんとの場合「稼働率」と「SLA」は同じと考えて良いでしょう。

稼働率とは

稼働率とは、”稼働率(ある期間における稼働割合)=(ある期間-システム停止時間)/ある期間”という計算式によって導き出すことが可能です。例えば、稼働率が99%だとすると、年間のダウンタイムが96時間以内となります。サービスによっては96時間のサービス停止が許容できない場合もあるでしょうし、場合によっては99.9%=年間9時間のサービス停止すら許容できない事もあります。

一般的に稼働率を高めれば高めるほどコストは増大する関係にありますので、コストと稼働率は相反するファクターなので、稼働率の指標をどこに置くのかが重要となります。

このように、稼働率を指標にしてクラウドのサービス品質をある程度測定することができます。品質の悪い場合にはクラウド化することを見合わせると言う判断もあるかもしれません。

SLA(稼働率)の判断は算出期間が重要

稼働率を検討するにあたってのSLAの算出期間も重要な判断基準になります。稼働率を計算する期間は多くの場合、1年もしくは1ヶ月で算出されますが、1年と1ヶ月ではサービスレベルが全く異なります。例を挙げると、とあるサービスが1時間のダウンタイムがあった場合、SLA99.9%のサービスA(1年単位)とサービスB(1ヶ月単位)があった場合、AはSLAに対して違反にはなりませんが、BはSLA違反ということになります。

例えば、AmazonEC2は1年単位での稼働率で計算していますが、Niftyクラウドは月単位のサーバ稼働率で計算しているなどの違いがあります。
クラウドサービスを比較する場合には、そのサービスの稼働率の計算が1年単位なのか、1ヶ月単位なのかを把握しておく必要があるでしょう。

SLA

SLAを過信してはいけない理由

このように、クラウドサービスを選択する基準として、SLAは信頼性や安全性の基準として利用することが可能です。ただ、SLA自体は稼働率を保障する物ではありません。あくまで契約(Agreement)ですので、稼働率が保障されているわけではありません。通常はサービス毎にSLA違反だった場合の返金規定などが定められているのが通常ですので、SLAによって稼働率が保障されているわけでは無いと言うことを覚えておく必要もあります。

SLAは一つの指標、クラウドサービス選びは慎重に

クラウドサービスを選定するに当たって、信頼性、安全性の判断基準としてSLAは非常に便利な指針です。なぜならば、クラウドサービスにおいて、SLAは必ず公開されているからです。しかし、説明したとおり稼働率を高くするとコストが上がります。サービス価格に対してSLAが不当に高く設定されているサービスはSLA違反があっても返金さえすれば良いと考えている場合もあるので注意が必要です。
クラウドサービスを選定するに当たって、SLAは信頼性、安定性の一つの指標として考えられますが、そのクラウドサービスの他の企業の利用実績や、可能であればサービスの冗長性や信頼度も同時に検討するべきでしょう。

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