“オートパイロット”機能への過信か?フロリダでの事故を検証してみる


5月7日にフロリダ州ウィストンの高速道路で起きたテスラModel Sによるトレーラーとの衝突事故。このModel Sは自動運転で走行中でした。

テスラジャパンのサイトによると「Model Sには自動運転技術が装備され、高速道路の運転が、より安全でストレスフリーになります。」というこの自動運転モード。Model Sの目玉として大々的に広告されている機能で、概要は以下のとおりです。

自動運転技術の概要

  • 前方カメラ、レーダーおよび360度超音波センサーからの情報とリアルタイムの交通情報とを組み合わせて自動運転を実現
  • ドライバーが道路状況を選ぶ必要がない
  • 車線変更は方向指示器の操作のみで可能
  • 目的地に到着すると、自動的に駐車スペースを見つけて駐車
  • 一時停止標識、信号や通行人を常時監視
  • 意図しない車線変更に警告をする
  • これら自動運転技術は、ソフトウェアアップデートにより更新される

このテスラの自動運転技術のうち、主要な機能を詳しく見てみましょう。

自動運転技術の詳細

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  • メーターパネルに車線が示されており、レバーを2回押すと自動運転モードになる。自動運転モードに切り替えられる条件は、車線または前方の車両がModel Sにより認識されること。
  • 指定された車間距離や速度で自動運転をする。
  • ブレーキを踏んだり、ステアリングを左右のどちらかに動かすと、自動運転モードが解除。
  • 自動運転中にウィンカーを出すと、自動的に車線を変更。自動車の周囲360度をセンサーで状況確認することでこれを実現。(オートレーンチェンジ機能)
  • 移ろうとしている車線が混雑していてレーン変更できなかった場合は、ウィンカーを戻すとオートレーンチェンジ機能が解除。高速道路の出口などで斜めに進行する場合は、レーン変更ではないため、ドライバーによる運転操作で進行。
  • 駐車している2台の自動車の間に、駐車可能なスペースがあると判断すると、メーターパネルに駐車可能であることが表示される。開始ボタンを押すと駐車が自動的に開始。(オートパーク機能)

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自動運転技術の紹介動画

 自動運転技術を紹介するこちらのテスラの動画では、ボタン1つで自動駐車する様子や、誰もホイールに触っていないのに勝手に回転して、車が運転されている様子が紹介されています。ドライバーとして人間も乗車しているはずですが、動画中ではドライバーらしき人物は見えません。

なお、テスラのWebサイトには「自動運転技術を有効にしていても、ドライバーも車両をフルコントロールでき、運転の責任はドライバーが負う」とも明記されています。実際の走行においては、自動で運転されていても常に自身で運転していることを肝に命じるようドライバーに警告しています。

さて、今回の衝突の原因は何だったのでしょうか?

報道によれば、発生当時、Model Sのドライバーが映画「ハリーポッター」を視聴していたようです。Model Sの自動運転ではドライバーがステアリングに手を置いているかを確認し、手が離れている場合はアラームで警告する仕様が搭載されているとのことです。さらに、長時間ステアリングから手が離れている場合は、減速も行うという機能も搭載されています。このため、ドライバーはステアリングに手を置きながら映画を視聴していたか、車が減速しなかったかどちらかであると考えられます。

Model Sには、スピードリミット機能、死角警報や衝突回避システムなど、自動運転以外の機能も多数搭載されています。当初、このModel Sが自動運転モードで走行を行っていたことから、自動運転が原因とする報道が多数されていましたが、現在では、他の原因が濃厚とのことで、Forward Collision Warning (FCW:事前衝突警告機能) とAutomatic Emergency Braking (AEB:自動緊急ブレーキ) の2つの機能について調査が行われているとのことです。


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