AI用語集
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IBM Watson
コグニティブとは、認識する、認知するという意味だが、IBMはワトソンを「経験からシステムが学習し、物事の相関関係を理解して、予測を立て、その回答の結果をフィードバックしてさらに学習を進めるという人間が学習していく過程や脳の働きをコンピューターシステム上で実現するもの」と定義している。
IBM Watsonの歴史
ワトソンの名称はIBMの創始者トーマス・J・ワトソンの名前から命名されている。
ワトソンは、米国の人気クイズ番組「ジェパディ!」で人間と対戦し、2011年2月15日、16日の本戦で見事に優勝し、賞金100万ドルを獲得した事で有名となった。IBMの技術者は「ジェパディ!」に挑戦するにあたって、約2億ページの情報をワトソンにスキャンして取り込んだ。
2013年11月14日には一般のディベロッパーへの公開が発表され、2015年にはワトソンによるレシピの公開した。(日本でもクックパッドでワトソンとレシピエールによる共同作品のレシピが公開されている)
2016年には東大とIBMの共同研究で2千万件の論文をワトソンに学習させ、診断に役立てる臨床研究の中で、白血病患者の遺伝子情報から診断が難しいと言われる白血病の一種である事を10分で解析する事に成功した。
IBM Watsonの活躍の範囲
ワトソンは、クイズやレシピ以外にも実用的な分野で実際に活躍している。
・医療分野
ワトソンは、がんの治療の分野でがん患者のDNA解析のスピードを上げ、がん治療に貢献するために利用されている。また、「schEMA」というシステムでは、医師が入力した患者の症状をもとに可能性のある症状と治療法を提示する事により、医師による治療に貢献している。
また、レントゲンやMRIの画像解析においても人間に気がつく事のできない潜在的な病気を絞り込む事に成功している。
・金融分野
金融分野でワトソンは顧客の相談を受けるコールセンターで、活用されている。
電話でのリクエストを音声解析と、自然文章として理解して最適な回答の候補を顧客に提示する事が可能となっている。
・法務分野
あらゆる法律文書をワトソンに記憶させることによって、問い合わせを解析して関連する法令を提示するなどの利用が行われている。
・小売分野
小売分野ではユーザが求めるものを最適に提示する事によってコンバージョン率を高める事に成功している。また、旅行業界ではユーザーの好みに合わせてオプションツアーを提示する、趣向に合わせたカスタマイズを行い候補として提示する事に成功している。
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