LANDLOGによるデジタル化で建設業の未来が変わる?


この記事を読むと以下の3つのことがわかります
①現在の建設業界の問題点
②国土交通省の改善策i-Constructionについて
③LANDLOGの特徴と可能性

建設業界における問題点

人ははるか昔から施設や住居を建設を行なってきました。それは人にとって、生活や文化を支える重要なものであり、欠かせない存在です。しかし現在、建設業界ではさまざまな問題が発生しており、人員不足、生産力の不足、劣悪な労働環境などが主に挙げられ、深刻な事態となっています。

・労働力不足
3Kなどの建設業界に対しての悪いイメージなどにより、人員不足が深刻化しています。また、現場を支える技能労働者の高齢化により、平均年齢が上がってきており、さらに20代の労働者が少ないことも問題となっています。

・生産力の不足
建設には多くの業種が関わっており、細かく工程が分かれているため、1つの業種が生産性を高めようとしても、全体の生産性を上げるのは難しいところがあります。また、施工方法に熟練の技術が必要になることも多く、熟達した人がいなければ生産力が落ち、さらに技術を習得することに長い時間がかかるため、なかなか生産性が上がらないという問題点もあります。

・劣悪な労働環境
閑散期などの影響による低賃金、長時間労働、肉体的な作業の過酷さなど、労働環境は良くないといわれることが多くなっています。このような理由もあり、離職率がどんどん上がっていった結果、さらに人員不足へと繋がっているのです。

国土交通省の改善策i-Constructionとは?

こういった問題点を改善するため、2015年に国土交通省は建設現場における新しい基準であるi-Constructionを発表しました。i-Constructionは生産性革命プロジェクトの一環で、建設現場での労働者の一人あたりの生産性を5割アップする目標があります。そしてその要となっているのが、i-Constructionの3本柱である「ICT技術の全面活用」「施工時期の平準化」「規格の標準化」です。

1.ICT技術の全面活用
ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)建設機械を活用した調査、設計、施工、検査や、UAV(Unmanned aerial vehicle:無人航空機、ドローンなど)を用いた測量などにより、生産性の向上のほかさまざまな施工管理の向上が期待できます。

2.施工時期の平準化
建設の予算は単年度制となっていますので、予算消化のために年度末に工期末が集中するようになります。また、年度明けの4〜6月の時期と梅雨の時期は逆に閑散期となり、50〜60万人の人が遊休状態となります。これらの状況を改善するために、年間を通して施工時期を平準化することで、労働者の収入の安定化、休暇を取得しやすくするなどの効果があります。

3.規格の標準化
コンクリート工においては、コンクリートの打設、鉄筋の施工方法、使用している道具や部材のサイズ、検査方法など現場によって違いがあるため非常に非効率で、過去30年の間あまり生産性が改善されていませんでした。そこでそれらを標準化し、効率的に施工計画を進められるようにしようというのが、規格の標準化の目的となります。

これらの施策により、建設現場で働く労働者に対しても大きなメリットが出てきます。建設業界は「きつい」「汚い」「危険」のいわゆる3Kの仕事としても代表的です。i-Constructionには、そのイメージを払拭する目的もあり、国土交通省が新たに掲げる「給料」「休日」「希望」の新3Kで労働環境が改善されることが期待されます。

LANDLOGとは?

i-Constructionが実現できれば、建設業界は大きな良い変化があらわれてくることは間違いありません。この流れを受け、多くの会社がi-Constructionに沿った活動を始めていますが、その中でも、いち早くi-Constructionを実現し注目を集めているのが、株式会社小松製作所の形式上の子会社である、株式会社ランドログのオープンプラットフォーム「LANDLOG」です。

LANDLOGは、i-Constructionが発表される前の2015年から、株式会社小松製作所が推進してきたスマートコンストラクションの後身です。LANDLOGはこのスマートコンストラクションのオープンプラットフォームで、この登場により建設を補助するさまざまなアプリケーションの誕生が期待でき、建設業界の生産力の向上へと繋がっていくと考えられています。

LANDLOGの特徴

では、LANDLOGの特徴とはどんなものなのでしょうか。主にLANDLOGはそのプラットフォームで高精細な建設現場の3Dデータの提供や、画像データの活用アプリケーション環境の提供を行なっています。具体的には以下のようなものがあります。

・ドローンによる高精度の現況測量
・施工範囲と施工土量を計算し施工計画作成
・初心者でも安全に使用できるICT建機による施工
・クラウドにある3次元の実績データを用いた効率的な検査

上記のものは、LANDLOGの主な機能の一部ですが、これらのデジタル化された地形・資材・労働者などすべての建設データをオープンなプラットフォームという形で集約し、それらのデータを活用したり、この情報から開発会社が有用なアプリケーションを開発したりと、建設業界全体の生産性を高めていけるサイクルが整っているというのが、最大の特徴になります。

アプリケーション開発企業が作成したアプリケーションは、パートナー企業であれば誰でも利用できるようになっています。それだけではなく、あらゆる情報をもとに統制された現場は、危険な場所や状況を未然に回避でき、死亡災害ゼロの可能性も見えてきます。ほかにもLANDLOGは、損害保険関係の助けになったり、地震などの災害復旧にも役立ちます。

LANDLOGパートナー

LANDLOGユーザーのタイプには、年会費のある「LANDLOG パートナー」と利用料無料の「一般ユーザー」があります。一般ユーザーはLANDLOGやコミュニティーのサポートは利用できませんが、LANDLOGのサービスを利用できます。パートナーも種類があり、どのように関わるかにより「ビジネスパートナー」「ソリューションパートナー」「IoTデバイスパートナー」に分かれます。

パートナーになると、LANDLOGプラットフォームについての技術サポートを受けられるだけでなく、リアルタイム動画解析の日々カメラ、これまで丸一日かかっていた3D測量データを30分ほどで生成可能なEverydayDrone(エブリデイドローン)などの、Edge関連デバイスの貸し出しやワーキンググループへの参加などのメリットがあります。これらのツールは事務所や現場から、いつでも誰でもスマートフォンやタブレットなどから利用可能となっています。

まとめ

i-Constructionの推進により、ますます期待が高まっているLANDLOG。ICT技術の発展と導入により、従来のように男性の経験者や熟練者以外でも、簡単に建設機械の操作ができるようになってきていますので、女性や未経験者でも就業しやすいということもメリットのひとつです。

今まではアナログ一択だった建設業界も、デジタル化によりこれまでとはまったく違うものに変わっていく可能性があります。これからの建設業界の革新に期待したいですね。

◆参考URL
https://www.landlog.info/
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/constplan/sosei_constplan_tk_000031.html
http://www.mlit.go.jp/tec/i-construction/index.html

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