Navisworksで朱書き表示はできる?基本機能と使い方を初心者向けに解説
1. はじめに
BIMやCIMモデルを活用した建設プロジェクトが増え、図面だけでなく3Dモデルを見ながら「早く・正確に」レビューすることが当たり前になってきました。そこで活躍するのが、複数のCADデータやBIMモデルをまとめて確認できる Navisworks です。
Navisworksは、モデルを統合して表示し、干渉の確認や設計・施工レビューを効率よく進めるためのツールとして利用されています。中でもよく聞かれるのが、「図面の赤ペン修正のように、指摘を入れられるのか?」という点です。結論から言うと、Navisworksでは「レビュー」タブの 朱書き(Redline) 機能を使うことで、線・矢印・雲形・テキストなどの注釈をモデル上に重ねて表示できます。これにより、「どこが問題か」「何を直すべきか」を3Dのまま分かりやすく共有できます。
建設現場では、施工確認や設計レビューの場面で、図面に赤で指摘やコメントを書き込む文化が根強くあります。これと同じ考え方を3Dモデルに持ち込めると、指摘箇所が直感的に伝わり、関係者間の認識ズレを減らしやすくなります。特に干渉チェックの指摘共有や合意形成をスムーズに進めたいとき、朱書き表示は非常に有効です。
本記事では、Navisworksの基本を押さえつつ、朱書き表示(Redline)の使い方を初心者にも分かりやすく解説します。読み終える頃には、施工確認・設計レビュー・干渉チェックの場面で、Navisworksを使って「赤ペンのような指摘」を迷わず入れられるようになるはずです。
1.1. Navisworksの概要と朱書き表示の重要性
NavisworksはAutodesk社が提供する、建設分野のBIMレビューやCIMモデル検討に適した統合ビューワーです。さまざまな形式の3Dモデルをまとめて読み込み、プロジェクト全体を俯瞰しながら確認できる点が特長です。さらに、Navisworks Manageでは干渉チェック機能を使って衝突箇所を洗い出し、レビューや施工検討につなげられます。
こうしたレビュー作業で重要になるのが、「問題の場所を誰が見ても同じように理解できる形で残すこと」です。口頭や文章だけでは伝わりにくい指摘も、朱書き(Redline)で線や雲形、テキストを添えて示せば、「どこが」「なぜ」問題なのかが一目で分かります。結果として、関係者の理解がそろいやすくなり、修正判断や合意形成がスムーズになります。
図面での赤入れに慣れているほど、同じ感覚で3Dモデル上に指摘を残せることは大きなメリットです。プロジェクトマネージャーや施工管理者の立場でも、レビューを滞らせずに前へ進めるために、朱書き機能は早めに押さえておきたい基本スキルといえるでしょう。
1.2. この記事で学べること
本記事では、Navisworksで「朱書き表示(Redline)」を行うための基本と、実務で迷わない使い方を解説します。具体的には、次の内容を学べます。
- 朱書き表示(マークアップ)とは何か、どんな場面で役立つのか
- Navisworksの基本機能と、ビューポイントが果たす役割
- 「レビュー」タブを使って朱書きを追加する手順
- 朱書きをビューポイントとセットで保存し、チーム内で共有する方法
記事を最後まで読むことで、3Dモデル上に“赤ペン”のように指摘を入れ、関係者と同じ視点で確認しながら合意形成を進めるための基本操作が身につきます。
2. Navisworksでの朱書き表示の基本
Navisworksで「朱書き表示」と呼ばれている機能の正体は、「レビュー」タブに用意されているマークアップ(Redline)機能やコメント機能です。AutoCADやPDFのように、最初から「赤ペン」と明示されたツールがあるわけではありませんが、線の色や線種、図形の種類を調整することで、実務で使われる朱書きとほぼ同じ表現が可能になります。
Navisworksの大きな特徴は、コメントや朱書き(Redline)、タグといったレビュー情報が、すべてビューポイントにひも付いて管理される点にあります。すでにビューポイントが存在する状態で朱書きを追加した場合は、そのビューポイントに内容が添付されます。一方、ビューポイントがない状態で朱書きやコメントを追加すると、自動的に新しいビューポイントが作成され、視点と指摘内容がセットで保存される仕組みです。
たとえば、干渉が発生している箇所を示す場合、適切な角度に視点を合わせ、その状態で赤い線や矢印を引くことで、「どの視点で、どこを見て、何を指摘しているのか」を明確に残せます。3Dモデル全体を回転・拡大しながら、的確な位置に朱書きを入れられる点こそが、Navisworksのレビュー機能ならではの強みといえるでしょう。
まずは、この朱書き表示の基本的な考え方を正しく理解し、どのような用途で活用できるのかを把握することが重要です。視覚的に強調された情報を3Dモデル上で共有できるため、建設プロジェクト内での指摘や課題を直感的に把握しやすくなり、Navisworks 朱書き表示の活用範囲は非常に広いといえます。
2.1. 朱書き表示とは?
Navisworksにおける朱書き表示とは、3Dモデル上に線・矢印・囲み枠・雲形・テキストなどの注釈(マークアップ)を追加し、指摘内容や注意点を可視化する操作を指します。実際の操作は、「レビュー」タブに配置されている朱書きツールやテキスト入力機能を使って行います。色や図形を適切に使い分けることで、「ここで干渉が起きている」「この位置を修正してほしい」といった意図を、誰にでも分かりやすく伝えられます。
これらの機能は、「Navisworks マークアップ機能」や「Navisworks コメント機能」と呼ばれることもあり、基本的にはビューポイントに関連付けて保存・管理されます。そのため、別のビューポイントに切り替えると、該当する朱書きが表示されなくなる場合がありますが、元のビューポイントを呼び出せば、再び同じ指摘内容を確認できます。この仕組みを理解しておくことで、「朱書きが消えた」といった誤解も防げます。
赤ペン修正のように視覚的に分かりやすい形で情報を残せる点は、干渉チェックや施工検討を進めるうえで大きなメリットです。特に、言葉だけでは説明しにくい立体的な問題を共有する場面では、朱書き表示が強力なサポートになります。
2.2. 朱書き表示の主な用途
Navisworksの朱書き表示は、さまざまな業務シーンで活用できます。建設プロジェクトにおいて代表的なのは、次のようなケースです。
1つ目は、施工直前のレビュー段階です。施工図やモデルを3Dで確認しながら、問題となりそうな箇所を赤線や囲みで示すことで、職人や施工管理者に対して視覚的に分かりやすく情報を共有できます。口頭説明だけでは伝わりにくい内容も、朱書きを併用することで理解度が大きく向上します。
2つ目は、干渉チェック結果の整理です。Navisworks Manageに搭載されている干渉チェック機能(Clash Detective)で検出された衝突箇所やクリアランス不足のポイントに朱書きを入れておけば、後から関係者と内容を確認する際にも、一目で問題点を把握できます。指摘内容と視点がセットで残るため、合意形成のスピードも上がります。
さらに、チーム内コミュニケーションの円滑化にも効果があります。単なる文章や口頭説明では伝えにくい立体的な情報を、「ここに配管が干渉している」といった形で色付きのマークアップとして示すことで、認識のズレを防ぎやすくなります。
3. Navisworksの主要機能と朱書きの準備
Navisworksには多くの機能がありますが、その中でも朱書き表示に直接関係するのは、レビュー機能とビューポイント管理です。モデルを読み込んだ後、視点を自由に操作しながら確認を進め、「ここが重要だ」と感じた箇所に朱書きを追加していくのが基本的な流れになります。
実務では、同じ視点で何度も確認できるように、先にビューポイントを保存してから朱書きを行う方法がおすすめです。こうしておくことで、後から同じ視点を簡単に再現でき、「この視点で、この部分が問題」という情報をチーム内で正確に共有できます。レビューのやり直しや説明の手間を減らせる点も大きなメリットです。
また、朱書きを始める前に、NavisworksのUI(ユーザーインターフェース)にある程度慣れておくと作業がスムーズになります。特に、「レビュー」タブの位置や、ビューポイントを表示・管理するウィンドウの操作方法を把握しておくことで、マークアップ作業に迷わず取りかかれるようになります。
3.1. 基本機能とビューポイントの設定
Navisworksの画面上部には、リボン形式のタブが配置されており、その中に「レビュー」タブがあります。このレビュータブには、マークアップ(Redline)やコメントを追加するための各種ツールがまとめて用意されています。朱書きを行う際は、まずこのタブを使いこなせるようになることが重要です。
ビューポイントは、現在表示している視点の角度やズーム位置、表示状態などを記録しておく機能です。Navisworks初心者の場合は、「気になる箇所を最も見やすい角度で表示している状態」を作り、その視点をビューポイントとして保存してから朱書きを追加する、という流れを意識するとよいでしょう。
この方法を取ることで、他のメンバーと同じ視点を簡単に共有でき、朱書き表示を含めたレビュー内容がズレることなく正確に伝わります。
3.2. 朱書きを開始する前の準備
まずは、プロジェクトで使用するモデルファイル(NWFやNWDなど)をNavisworksで開きます。次に、確認したい内容に応じてビューを移動し、干渉が起きていそうな場所や、設計上注意が必要な箇所を探していきます。そして、「この視点が最も分かりやすい」と判断できたら、その状態をビューポイントとして保存しておきましょう。
Navisworksで朱書き表示(マークアップ)を行う場合、ほとんどのケースでビューポイント単位で管理されることを理解しておくことが重要です。保存したビューポイントをチーム内で共有すれば、全員が同じ画面を再現しながら指摘内容を確認できるため、レビュー作業が格段にスムーズになります。
4. 実践!Navisworksでの朱書きの使い方

ここからは、実際の操作をイメージしながら、朱書き表示の手順を順を追って解説します。Navisworksの「レビュー」タブを使いこなすことで、いわゆる「Navisworks 朱書き表示」や「Navisworks マークアップ機能」を実務で活用できるようになります。
色分けや図形ツールを適切に使うことで、指摘内容をより分かりやすくモデル上に残せるのがポイントです。初心者の方は、この記事の手順を確認しながら実際にソフトを操作してみることで、操作の流れを自然に身につけられるでしょう。
4.1. レビュータブと朱書きツール
Navisworksの上部リボンにある「レビュー」タブを選択すると、朱書き(マークアップ)機能を利用できます。代表的なツールには、テキスト、直線、矢印、雲形(クラウド)などがあり、指摘内容に応じて使い分けることができます。
線の色や太さは設定で変更できるため、赤色を選択すれば、図面の赤ペン修正に近い見た目で表現できます。朱書きテキストのフォントサイズや書式は、通常の操作では固定されているように見えますが、使用環境や設定によっては調整できる場合もあるため、必要に応じて確認しておくとよいでしょう。
また、朱書きツールの中でも特に重要なのがテキスト機能です。モデル上の「どこを」「どう直してほしいのか」を文章で残せるため、後から見返した際にも指摘内容が明確になり、Navisworksのコメント機能として大きな役割を果たします。
4.2. 朱書きの具体的な手順
① 表示したいモデルの視点を決め、その状態をビューポイントとして保存する。
② 「レビュー」タブに切り替え、マークアップツール(Redline、テキストなど)を選択する。
③ 画面上で指摘したい箇所をクリックやドラッグ操作で指定し、線を引いたり文字を入力したりする。
④ 線や文字の色を赤色に変更する。線の太さは調整可能で、朱書きテキストのサイズも環境によってはオプション設定で変更できる場合があるため、必要に応じて設定を確認する。
これらの操作を行うことで、Navisworks上に朱書き表示を追加できます。必要に応じて、矢印で注意箇所を強調し、短いコメントを併記すると、問題点や修正内容がより分かりやすくなります。作業が終わったら、ビューポイントを上書き保存しておくことで、後日同じ状態を簡単に再確認できます。
4.3. ビューポイントへの保存
朱書きを追加した後は、「ビューポイント」ウィンドウを開き、マークアップ情報が正しく保存されているかを必ず確認しましょう。ビューポイント名に日付や指摘内容を含めておくと、後から探す際に非常に便利です。
Navisworksのビューポイント保存で特に重要なのは、「ビューを呼び出すだけで、朱書きを含むレビュー内容がそのまま再現される」という点です。色分けした線やコメント、図形ツールで追加した情報が、別のユーザーの環境でも同じように表示されるため、合意形成やチームレビューの場面で大きな効果を発揮します。
5. 朱書きの活用と共有
朱書きを3Dモデル上に書き込んだだけでは、指摘の意図や優先度が十分に伝わらず、チーム全体で同じ理解に到達できない場合があります。Navisworksでは、朱書きやコメントをビューポイント単位で整理し、共有できる仕組みが用意されているため、単に描き込むだけで終わらせず「どう見せ、どう渡すか」まで押さえることが大切です。
特に施工確認や設計レビューのように、設計者・施工者・協力会社など複数の関係者が関わる場面では、Navisworksのレビュー情報をどの形式で配布し、どの手順で確認してもらうかが成果に直結します。共有の流れを理解しておけば、会議での説明時間や確認の手戻りが減り、結果としてプロジェクト全体のコミュニケーション品質と意思決定のスピードを大きく引き上げられるでしょう。
5.1. 朱書きビューポイントの確認と切り替え
Navisworksで朱書きを追加したビューポイントは、ビューポイント一覧から名前をクリックするだけで即座に呼び出せます。たとえば「干渉チェックレポート_01」「配管修正指示」「設備ルート要再検討」など、内容が一目で分かるタイトルで分類しておくと、後から必要な指摘に素早くアクセスでき、レビューの効率が大きく向上します。さらに、日付や担当、優先度などを命名規則として加えると、運用が長期化しても整理しやすくなります。
チーム内のレビュー会議やオンラインミーティングでは、複数のビューポイントを順番に切り替えながら説明する方法が効果的です。朱書きされた箇所が画面上に色付きで表示されるため、口頭だけで説明するよりも相手が理解しやすく、認識のズレを抑えられます。また、同じ視点・同じ注釈を全員が確認できることで、「どこを直すか」だけでなく「なぜ直すか」という背景まで共有しやすくなり、合意形成がスムーズになります。
5.2. レポートとしての出力・共有
Navisworksで朱書きを含むレビュー内容を関係者に共有する方法として、NWD形式で保存して配布する運用は一般的です。NWDファイルは、Navisworks Freedom(無料ビューア)でも閲覧できるため、Navisworksのライセンスを持たない関係者にも同じレビュー内容を提示できます(ただしFreedomは、コメントや朱書きの追加はできず表示のみです)。そのため、レビュー担当者がNavisworks側で朱書きを作成し、閲覧者はFreedomで確認する、という役割分担にすると運用が整理しやすくなります。特に「Navisworks 朱書き保存」を確実に共有したい場合は、ビューポイントとセットで残るように、保存形式と共有範囲を意識して進めることがポイントです。
また、レポート出力機能を使って画像を複数保存し、ドキュメントとしてまとめる方法も実務では有効です。たとえば、ビューポイントごとに画像として書き出し、会議資料や報告書に貼り付けて配布すれば、Navisworksを開けない環境でも内容を確認できます。さらに、レポート出力機能でHTML形式の一覧として整理すれば、指摘内容を「どこに何があるか」分かりやすくまとめられ、記録としても扱いやすくなります。プロジェクトの進行管理を担う立場から見ると、こうしたレポート形式の共有は、履歴を残しやすく、後日の確認や説明にも再利用できる点で大きな利点があります。
6. よくある誤解とつまずきポイント
Navisworksで朱書き表示を使おうとする方の中には、「そもそも朱書き機能なんてないのでは?」と感じてしまうケースがあります。しかし、この多くはAutoCADなどの赤ペン修正の感覚と比較したときに生じる誤解です。Navisworksは3Dモデルの統合管理とレビューを目的とするソフトであり、図面に直接赤線を引くような編集とは異なり、「レビュー」タブのマークアップ(Redline)を使って指摘情報を付加するという設計思想になっています。この違いを理解できないまま操作すると、ツールの場所が分からなかったり、表示の挙動に戸惑ったりして、思わぬところでつまずいてしまいます。
また、朱書きを実務で最大限活かすためには、赤線や図形だけでなく、指摘の意図が明確に伝わる状態を作ることが重要です。赤い線を引いただけでは、後から見た人が「何を」「どのように」修正すべきか判断できない場合もあります。そのため、コメント(テキスト)を併用して、修正指示や背景、判断基準を短くてもよいので残すことが、ミスコミュニケーションを減らす大きなポイントになります。
6.1. 「朱書き機能がない」と感じる理由
建設業界では、図面に赤ペンで指摘を入れる文化が長く定着しています。そのため、Navisworksでも同じ感覚で「朱書き」を探すと、思った場所に見当たらず、違和感を抱くことがあります。実際にはNavisworksにも朱書き(マークアップ)ツールは用意されていますが、配置が「レビュー」タブ配下にあり、さらに英語版ではRedlineと表記されるため、初めて使う方にとっては見つけにくいことがあります。結果として、「朱書きができない」と早合点してしまうことがあるのです。
加えて、2Dの感覚で操作していると、3D空間ならではの「視点(ビュー)ごとにマークアップが管理される」仕組みが戸惑いにつながります。朱書き表示はビューポイントにひも付いているため、別のビューポイントに切り替えると表示されない場合があります。この挙動を知らないと、「さっき書いた朱書きが消えた」と勘違いしやすく、ここが典型的なつまずきポイントになります。
6.2. 朱書きを実務で活かすための考え方
朱書き表示の役割は、あくまでもレビューを補助し、関係者間の認識を揃えるためのものです。混同しやすい点として、AutoCADのように2D図面そのものを編集する機能ではない、ということが挙げられます。Navisworksの朱書き表示は、3Dモデルの上に「ここが問題」「ここを確認してほしい」といったマークアップ情報を付加しているだけであり、元のモデルデータを直接書き換えるものではありません。したがって、修正が必要な場合は、設計側の元データ(RevitやCADなど)に戻って修正し、更新したモデルで再レビューする、という流れが基本になります。
そのうえで、指摘が多いプロジェクトでは、ビューポイントを複数作成して分類管理することが重要です。たとえば「干渉チェックグループA」「配管検討グループB」のようにフォルダ分けや命名規則を整えれば、レビュー会議での切り替えもスムーズになり、関係者が迷わず確認できます。さらに、コメントやテキストで「修正意図」「修正理由」「判断の根拠」を明記しておくと、後から参照したメンバーも状況を理解しやすくなり、プロジェクト管理の質が一段高まります。こうした運用を積み重ねることで、Navisworksの朱書きは単なる“赤線”ではなく、確実に意思決定を支えるレビュー記録として機能するようになります。
7. まとめ
Navisworksでは、図面に赤ペンで指摘を入れるのと同じ感覚で、3Dモデル上に朱書き表示を行うことが可能です。ただし、その機能は「レビュー」タブ内に配置され、英語版では Redline と表記されるため、初めて使う際には戸惑うことも少なくありません。しかし、仕組みと操作の流れを理解してしまえば、3Dモデル上でも気になる箇所を直感的に強調し、関係者全員に分かりやすく共有できる強力なレビュー手段になります。
特に重要なのは、朱書きをビューポイントとセットで保存し、適切な形で共有することです。これにより、「どの視点で」「どこを」「なぜ指摘しているのか」を正確に伝えられるようになり、チーム内での合意形成をスピーディに進められます。さらに、テキストコメントで具体的な修正内容や意図を補足すれば、誤解や認識のズレを最小限に抑えられ、結果としてプロジェクト全体の品質向上にもつながります。Navisworksを初めて操作する場合は、本記事で紹介した手順を参考にしながら、実際にレビュータブを使って朱書きを入れてみることが、理解を深める近道といえるでしょう。
BIMレビューやCIMモデルの活用がますます一般化する中で、「Navisworks 朱書き表示」を正しく理解し、実務で使いこなせるようになることは非常に価値があります。設計レビューや施工確認、干渉チェックのやり直し、施工計画の検討など、活躍の場は多岐にわたります。ぜひNavisworksの朱書き機能を積極的に活用し、より効率的で質の高いプロジェクト運営に役立ててください。
7.1. Navisworksの朱書き表示を正しく理解してレビューを効率化
3Dモデルに対して“赤ペン修正”の要領で指示を行えるようになると、視覚的な分かりやすさが大きく向上し、レビュー時の意思疎通が格段にスムーズになります。特に、干渉チェックの指摘共有や施工手順の確認など、少しの認識違いが大きな手戻りにつながりやすい場面では、朱書き表示の効果は非常に大きいといえるでしょう。
Navisworksで朱書きを正しく活用するためには、「レビュー」タブにあるマークアップツールの使い方と、ビューポイント保存・管理の流れをセットで理解することが欠かせません。これらの基本操作を身につけることで、レビューにかかる時間の短縮、無駄な修正の削減、意思決定の迅速化といった多くのメリットが得られます。施工確認でも設計レビューでも、「ここが問題だ」という点を明確に伝えられるようになれば、プロジェクト全体の品質と進行スピードは確実に向上します。Navisworksの朱書き表示を、単なる注釈ではなく、実務を支えるレビュー手法としてぜひ活用してみてください。
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<参考文献>
Navisworks | Navisworks 2023 の価格と購入 | Autodesk
https://www.autodesk.com/jp/products/navisworks/overview
Navisworks ヘルプ | Autodesk





