【初心者向け】eDrawingsでコンフィギュレーションを見る方法

2025.06.16

1. はじめに

引用：https://www.edrawingsviewer.com/ja

近年、設計データを社内やクライアントと共有する機会が増え、CADソフトを持っていない人でも3Dモデルを簡単に閲覧できる方法が求められています。
そんなニーズに応えるツールのひとつが、「eDrawings（イードローイングス）」です。これはSOLIDWORKS社が提供する無料のCADビューワーで、誰でも手軽にインストールして使えるのが特長です。

特に便利なのが、1つのCADファイルに複数の設計バリエーション（形状・寸法・部品構成など）をまとめて管理できる「コンフィギュレーション」を表示・切り替えられる機能です。eDrawingsを使えば、専門的な操作をせずに、こうした設計の違いを直感的に確認できます。

本記事では、初心者の方でも安心して使えるように、eDrawingsの基本からコンフィギュレーションの見方・切り替え方までを、順を追って丁寧に解説します。あわせて、社内レビューやクライアントへのプレゼンテーションでの活用例もご紹介します。

「eDrawingsの使い方がよく分からない」「無料版と有料版の違いは？」といった疑問にも答えながら、CADに不慣れな方でもスムーズに設計データを扱えるようになることを目指します。

それでは、eDrawingsの基本を押さえつつ、コンフィギュレーションの確認方法を一緒に学んでいきましょう。

2. eDrawingsとは？

引用：https://www.edrawingsviewer.com/ja/product/edrawings-viewer

eDrawingsは、3Dモデルや2D図面を誰でも簡単に確認できるように設計されたCADビューワーです。設計用の専用ソフトがなくても、CADファイルの開き方さえわかれば、すぐに図面やモデルを表示できます。

ここでは、eDrawingsの基本的な特徴、対応しているファイル形式、そして無料版と有料版（Professional）の違いについて紹介します。

2.1 eDrawingsの基本概要

eDrawingsは、主にSOLIDWORKS社が提供している無料のビューアソフトで、CADファイルを視覚的に確認できる「閲覧専用ツール」です。多くの3Dおよび2Dファイル形式に対応しており、図面をただ表示するだけでなく、マークアップ（注釈の追加）やモデルの回転・拡大表示なども可能です。

使い方はとてもシンプルで、eDrawingsの公式サイトからソフトをダウンロードし、インストールすればすぐに使用できます。画面構成も直感的でわかりやすく、機械設計やCADに詳しくない初心者でもすぐに操作を覚えられるのが魅力です。

マウス操作でモデルを回転させたり、ズームインして細部を確認したりすることもできるため、形状を多角的にチェックできます。また、設計者だけでなく、営業担当者やマーケティング部門のスタッフがプレゼン資料や社内提案書を作成する際にも、製品イメージを視覚的に把握する手段として活用されています。

このようにeDrawingsは、設計の現場だけでなく社内外の情報共有にも役立つ、汎用性の高いビューワーソフトといえるでしょう。

2.2 対応ファイル形式と使える操作

eDrawingsは、SolidWorksで作成されたパーツファイル（.sldprt）やアセンブリファイル（.sldasm）に対応しており、さらにDWGやDXFなどの2D図面ファイルも読み込むことができます。

加えて、STEPやIGESといった中間ファイルにも幅広く対応しているため、さまざまなCADソフトで作成された設計データをまとめて確認できるのが大きな強みです。ただし、これらの中間ファイル形式への対応はeDrawings Professional版でサポートされているものであり、無料のViewer単体ではSTEPやIGESファイルを直接開くことはできません（SolidWorksとの連携が前提になる場合もあります）。

利用可能な主な操作には、3Dモデルの回転、拡大・縮小、パン（視点の移動）といった基本的なビュー操作に加え、断面表示、寸法確認、マークアップなどの便利な機能もあります。たとえば、eDrawingsの断面表示機能を使えば、3Dモデルの内部構造を簡単に確認できますし、寸法表示機能を使えば、距離や角度などを素早くチェックすることが可能です。

これらの機能を活用することで、紙の図面では伝わりにくい設計の細かな違いを、視覚的に伝えられるようになるため、情報共有やレビュー時の認識のズレを減らす効果も期待できます。

2.3 無料版と有料版（Professional）の違い

eDrawingsには2つのバージョンがあり、多くのユーザーがまず利用するのは無料版（eDrawings Viewer）です。この無料版では、3Dモデルや2D図面の表示、コンフィギュレーションの切り替え、基本的な注釈確認といった閲覧機能のほとんどをカバーしており、日常的な設計データの確認には十分対応できます。

一方で、有料版にあたるeDrawings Professionalには、無料版にはないより高度な機能が備わっています。たとえば、測定機能（寸法や距離を測る）の利用、マークアップの追加・保存、HTML形式でのファイル出力などが可能で、社内外のレビュー業務やプレゼン資料作成において特に重宝されます。

さらにProfessional版では、eDrawingsファイルを再利用しやすい形にパブリッシュ（出力）する機能があり、クライアントとの情報共有や、製品の説明資料を作成する際にも役立ちます。

ただし、CADの基本操作を学んだり、簡単なモデルを確認したりする程度であれば、無料版のeDrawings Viewerで十分です。まずは無料版で操作に慣れてから、必要に応じてProfessional版への切り替えを検討するという段階的な導入が現実的でしょう。自社の用途や予算、共有相手のスキルレベルなどをふまえて、最適なバージョンを選ぶことが大切です。

3. コンフィギュレーションの基本

引用：https://help.solidworks.com/2024/japanese/SolidWorks/sldworks/r_ConfigurationManager.htm

ここでは、eDrawingsで確認できる重要な要素のひとつである「コンフィギュレーション」について解説します。
コンフィギュレーションとは、1つのCADファイルの中に複数の設計バリエーション（たとえば形状、寸法、部品構成など）をまとめて保持する仕組みのことです。

たとえば、SolidWorksで作成されたファイルでは、色違いやサイズ違いの製品バリエーションを1ファイルで管理することができます。
そして、その複数の構成をeDrawings上で簡単に切り替えながら確認できるのが、非常に便利なポイントです。

eDrawingsは、こうした設計バリエーションを非技術者でも視覚的に理解できる形で見せることができるため、設計の比較・確認・提案といったシーンで役立ちます。

3.1 コンフィギュレーションの定義と用途

CAD設計の現場では、色違い・サイズ違い・オプション有無といったさまざまなパターンを、ひとつの製品に対して検討することがあります。
こうした場合、毎回ファイルを分けて管理するのは非効率ですが、「コンフィギュレーション」を活用すれば、1つのファイル内に複数のパターンをまとめて保存できます。

たとえば、ネジの長さ違い、カバーの形状違い、部品の有無などを1ファイルの中で管理・切り替え可能にすることで、ファイルの数が増えず管理が簡単になります。

この機能を活かせば、たとえばクライアントへ複数パターンを提示するプレゼンの際に、1つのファイル内で即座に切り替えて見せることができ、比較や検討がスムーズになります。

さらに、社内レビュー時にも、異なる設計案を素早く確認しながら議論を進められるため、業務効率が大幅に向上します。

eDrawingsでコンフィギュレーションを切り替えて表示することで、設計者だけでなく非技術者でもバリエーションを視覚的に比較しやすくなり、意思決定のスピードも高まるのです。

3.2 SolidWorksなどでの設定方法の概要

SolidWorksでコンフィギュレーションを設定するには、まずベースとなる部品またはアセンブリを開き、「構成マネージャ」（モデルツリー）上で新しい構成を追加します。
この構成ごとに、寸法を変更したり、部品の有無を切り替えたりすることで、複数のバリエーションをひとつのファイル内で作成・保存できます。

たとえば「標準モデル」と「軽量モデル」や「固定用ボルトあり」「なし」などを設定しておけば、ユーザーの用途に応じた違いを簡単に反映できます。

そして、このように作成した「コンフィギュレーション付きファイル」を保存しておけば、eDrawingsで開いた際にその構成情報が読み込まれ、表示を切り替えることが可能になります。

eDrawingsでは、UI上で表示したいコンフィギュレーションをリストから選ぶだけで、瞬時に3Dモデルが切り替わる仕組みになっており、操作も簡単です。

このように、SolidWorksであらかじめ構成を設定しておくことが、eDrawingsでスムーズに切り替えて確認するための前提となります。

設定方法の詳細についてはSolidWorksのマニュアルなどを参照する必要がありますが、基本的な考え方として「1ファイルで複数パターンを管理できる」という柔軟性の高さを理解しておくと、設計作業全体の効率向上につながります。

3.3 eDrawingsで見るメリット

eDrawingsを使う最大のメリットのひとつは、CADソフトを持っていない人でもコンフィギュレーションを含む設計データを確認できる点にあります。
たとえば、製造現場のスタッフや営業担当、クライアントなど、設計ツールに不慣れな人でも、eDrawingsを使えば簡単に複数の設計案を比較・確認できます。

わざわざSolidWorksをインストールしなくても、無料のeDrawings Viewerを導入するだけで、設計ファイルを開き、構成を切り替えて確認できるのは大きな魅力です。

また、画面上のプルダウンやタブ操作で構成を切り替えられるため、社内のレビューや打ち合わせの場でも、話題になっている設計案を瞬時に表示し、議論をスムーズに進めることができます。

さらに、プレゼンの場では、デザインの違いをその場で見せながら説明できるので、相手にとっても理解しやすく、説得力のある提案につながります。

加えて、eDrawingsにはWebでの共有機能もあり、HTML形式で出力すれば、専用ソフトがなくてもブラウザ上で3Dモデルを確認できる環境を構築できます。遠隔地のクライアントや海外拠点とのやり取りにも非常に便利です。

このように、eDrawingsを使ってコンフィギュレーションを表示・活用することで、関係者全体の理解促進と業務のスピードアップが同時に実現できるのです。

4. eDrawingsでコンフィギュレーションを見る手順

引用：https://help.solidworks.com/2025/Japanese/edrawings/t_opening_files_in_eDrawings_for_Mac.htm

ここからは、eDrawingsを実際に使ってコンフィギュレーションを切り替える操作方法について、手順を追ってわかりやすく解説していきます。
特に初めて使う人でも迷わないように、「eDrawings Viewerのインストール」から「ファイルの読み込み」「構成の切り替え」まで、順番に4つのステップで説明します。

初めてCADファイルに触れる人でも理解できるよう、基本から丁寧に紹介しますので、安心して読み進めてください。

4.1 eDrawings Viewerのインストール方法

まず最初に、eDrawingsを使うには専用ソフトウェアをインストールする必要があります。
SOLIDWORKSの公式サイト、またはeDrawingsの専用ページから、使用中のOSに対応したインストーラーをダウンロードしてください。インストーラーを開いたら、画面の指示に従ってインストールウィザードを進めるだけでOKです。

インストールが完了すると、デスクトップやスタートメニューからeDrawings Viewerを起動できるようになります。作業環境によっては、インストール中に追加のコンポーネントやモジュールの導入を求められる場合がありますが、表示される指示に沿って進めれば問題ありません。

なお、会社のPCやセキュリティが厳しい環境でインストールを行う場合は、管理者権限が必要なケースもあるため、事前にIT担当者に確認しておくとスムーズです。

4.2 CADファイルを開く方法と形式別の注意点

eDrawings Viewerのインストールが終わったら、さっそくコンフィギュレーションが含まれたCADファイルを開いてみましょう。
ソフトを起動し、メニューの「ファイルを開く（Open）」から目的のファイルを選択するだけで、設計データを読み込むことができます。

eDrawingsは、SolidWorks形式（.sldprt、.sldasm）に加えて、STEP、IGES、DWG、DXFなどの多様なCAD形式に対応しています。ただし、STEPやIGESファイルはProfessional版でのみサポートされており、Viewer単体では直接開けない点に注意が必要です。

また、ファイルを開いても「コンフィギュレーションが表示されない」と感じる場合は、元のデータにコンフィギュレーションが設定されていない可能性が高いです。
コンフィギュレーションは、あらかじめSolidWorksなどのCADソフトで作成・保存されていなければ、eDrawingsでの切り替え操作はできません。

さらに、PDF形式などの設計資料と比べて、eDrawingsファイルは情報量が豊富で構成情報も保持されるため、構造や寸法の違いなどをより正確に確認できます。閲覧専用の用途であっても、元ファイルが持つ情報の豊かさを活かすためには、CADファイル形式での確認が理想的です。

4.3 コンフィギュレーションの切り替え方法

CADファイルをeDrawingsで開いた後、コンフィギュレーションを切り替える方法をご紹介します。表示対象のファイルにコンフィギュレーションが設定されている場合、画面左側のツリービューや、上部のメニューにある「Configuration」または「Display States」といったタブが表示されます。

この一覧の中から切り替えたい構成を選択すると、画面上の3Dモデルが瞬時に切り替わり、寸法や部品構成の違いを視覚的に確認できます。
ドロップダウンメニューやアイコンをクリックするだけの簡単な操作なので、CADに不慣れな人でも安心して使えます。

また、複数のコンフィギュレーションがある場合には、それぞれの構成を順番に表示して見比べることで、部品の有無、形状の違い、寸法の変更といったポイントをすぐに把握できます。

特に非技術者が製品提案や打ち合わせを行う場面では、言葉で説明するよりも、構成の違いを画面上で見せることで理解度が大きく高まるため、プレゼン資料としても非常に効果的です。

4.4 うまく表示されないときのチェックポイント

eDrawingsでコンフィギュレーションが表示されない、切り替えができないといった場合は、いくつかの確認ポイントがあります。まずは、SolidWorksで保存されたファイルに、コンフィギュレーション情報が正しく含まれているかどうかをチェックしましょう。

保存時の設定で「この構成を保存」「すべての構成を含める」といったオプションがオフになっていると、eDrawingsで構成を切り替えるための情報が不足してしまい、正常に表示されないことがあります。

次に確認したいのが、eDrawings自体のバージョンです。古いバージョンでは、新しいCADファイルとの互換性が不十分なことがあり、表示不具合や一部機能の動作不良が発生するケースがあります。
定期的にeDrawingsをアップデートし、使用中のCADバージョンと連携できる最新版に保つことが重要です。

それでも問題が解決しない場合は、ファイル自体にエラーがある、もしくはeDrawingsでの読み込みに適さない形式で保存されている可能性があります。その際は、SolidWorks側でファイルを開いて内容や保存形式を再確認し、再度エクスポートすることをおすすめします。

また、eDrawingsの公式サポートサイトではよくあるトラブルとその解決方法が公開されているため、困ったときにはあわせて確認してみるとよいでしょう。

5. 活用例と便利な機能の紹介

ここでは、eDrawingsを使ってコンフィギュレーションや3Dモデルをどのように業務で活用できるかを具体的に紹介します。
社内レビューやクライアントへのプレゼンテーション、非技術者との情報共有など、実際の業務で役立つ場面を想定した使い方を取り上げ、eDrawingsの便利な機能についても触れていきます。

特に初心者にとって、「どのように活用できるのか」を具体的にイメージすることが、ソフトを使いこなす第一歩になります。
ここで紹介する方法を参考に、eDrawingsの操作を日々の業務に取り入れてみてください。

5.1 社内レビューやプレゼンへの活用例

eDrawingsは、設計部門のメンバーが製品の設計バリエーションを比較・検討する際に非常に便利なツールです。たとえば、会議やミーティングで異なるデザイン案を検討する場合、ひとつのファイルで複数の構成を切り替えながら表示することで、議論がスムーズに進みます。

さらに、複数のコンフィギュレーションを用意しておくことで、「この仕様はどう？」「こっちはどう変わる？」といった比較が即座にできるため、メンバー同士の意思疎通が格段にしやすくなります。
視覚的な情報が共有されることで、専門知識に差があるチーム内でも、認識のズレを最小限に抑えられるのが大きな利点です。

また、eDrawingsはプレゼンテーションの場でも力を発揮します。クライアントに対して製品の色や形状、構成の違いをリアルタイムで見せながら説明することで、「比較・選択」がしやすくなり、説得力のある提案が可能になります。

専門用語を多く使わなくても、モデルを見せながら話すことで自然と相手の理解が深まるので、技術者だけでなく営業担当者やプロジェクトマネージャーにとっても心強いツールです。

また、eDrawingsの操作は初心者にもやさしく、操作方法を少し学ぶだけで、誰でも設計レビューに参加できるようになるのも大きな魅力です。

5.2 非技術者が見るときに役立つ操作

eDrawingsは、設計に携わっていない非技術者にとっても使いやすいツールです。とくに、マークアップ機能や断面表示、寸法確認などは、設計の意図や修正点を伝えるために大いに役立ちます。

たとえば、マークアップ機能を使えば、「この穴を追加したい」「この寸法を変更したい」といった指示を、図面や3Dモデルの上に直接書き込むことができます。
文章やメールだけでは伝えづらい内容も、視覚的に示すことでスムーズな意思疎通が可能になります。

また、断面表示機能を使えば、3Dモデルの内部構造を確認することができ、部品の配置や組み合わせがどうなっているのかを直感的に把握できます。
特に構造が複雑な製品の場合でも、中を“切って見せる”ことで理解が深まりやすく、指示や判断も的確になります。

寸法表示機能も便利で、距離や角度をすぐに確認できるため、現場での対応や資料作成にも活用しやすい機能です。

これらの機能を活用すれば、専門的なCAD操作ができなくても、設計案に対するフィードバックや要望の伝達が簡単にできるようになります。
チーム全体でのコミュニケーションが円滑になり、時間や手戻りのコスト削減にもつながるため、導入効果は非常に大きいといえるでしょう。

5.3 Webで共有する方法

eDrawingsには、ファイルをHTML形式に出力して、Webブラウザ上でモデルを閲覧できる機能が備わっている場合があります。
この機能は、Professional版など特定のバージョンで利用可能で、共有した相手がeDrawingsをインストールしていなくても、ブラウザ上で3Dモデルの回転や拡大・縮小などの操作ができるようになります。

ただし、すべてのファイル形式や機能がこのWeb表示に対応しているわけではなく、出力時の設定やeDrawingsのバージョンによって一部制限がある点に注意が必要です。

また、HTML形式で共有した場合でも、寸法計測やマークアップなど一部の高度な操作は利用できないことがあります。
それでも、遠隔地にいるクライアントや海外拠点のメンバーとリアルタイムで設計の確認を行いたい場合には非常に便利で、コミュニケーションの効率を大きく高めてくれます。

さらに、クラウド型のプラットフォームや共有サーバーと組み合わせることで、複数の関係者が同時にモデルを閲覧し、レビューに参加する環境を構築することも可能です。

このように、eDrawingsのWeb共有機能を活用すれば、設計データのやり取りがスムーズになり、レビューや承認プロセスのスピードアップにもつながります。

6. まとめ

この記事では、eDrawingsの基本的な機能や使い方、そしてコンフィギュレーションを活用して設計バリエーションを確認する方法について詳しく解説してきました。

eDrawingsを使えば、CADソフトを持っていない人でも、3Dモデルや2D図面を簡単に閲覧し、設計の違いを視覚的に理解することができます。
特に、コンフィギュレーションの切り替え機能を使えば、複数の仕様を比較・確認しながら議論や提案が進められるため、社内レビューやプレゼンテーションの質を大きく高めることができます。

また、無料で利用できる「eDrawings Viewer」でも、設計の確認や情報共有といった基本的な用途には十分に対応しており、初心者でもすぐに使い始めることが可能です。
一方で、測定機能やHTML形式での共有など、より高度な機能を使いたい場合には「eDrawings Professional」の導入も検討できます。

さらに、マークアップ機能や断面表示、Web共有の活用によって、非技術者やクライアントとのコミュニケーションもスムーズになり、設計業務全体のスピードと精度を向上させることができます。

まずは無料版を試してみて、eDrawingsの操作感や活用シーンを体験してみるのがおすすめです。そして、業務でのニーズや使用頻度に応じて、必要な機能を見極めながら活用の幅を広げていきましょう。

設計データの見える化と共有をもっとシンプルに、もっとスムーズに。
eDrawingsは、そんな一歩を踏み出すための、心強いパートナーになるはずです。