AWSとは?わかりやすく基礎知識を解説

Cloud Computingのイメージ

AWSは「Amazon Web Services」の略称です。Amazonが展開するクラウドサービスで、2006年に登場。現在、クラウド市場のトップシェアを誇ります。月間100万以上の顧客に利用され、Amazon S3というデータベースは、1秒間に100万リクエストを処理しています(2019年4月現在)。

本や消耗品などを購入するときに、多くの人がAmazonのサービスを利用しているのではないでしょうか。

Amazonは大規模なECサイトをクラウド上で展開してきました。この自社で展開していたクラウドサービスの仕組みを、外部向けにパッケージ展開したものがAWSです。したがって自社のECサイトで膨大な物流を扱った実績があり、蓄積されたノウハウが大きな強みになっています。

この記事を読むと以下の3つのことが分かります。
①AWSとは何か
②AWSのメリットとデメリット
③AWSの基本製品

 

AWSとは何か

 

AWSの形態は「パブリッククラウド」と呼ばれ、業界や業種、企業や個人などユーザーを問わずにオープンに提供しているクラウドのサービスです。ちなみに、クラウドサービスには別途「プライベートクラウド」があります。プライベートクラウドは、たとえば企業の社内だけで閉鎖的に運用するクラウドです。

パブリッククラウドのAWSは、企業はもちろん個人でも利用できます。

いまやクラウドはインターネットの「インフラ」といってもよいでしょう。インフラとは、電気や水道、ガスなどのように日常生活に欠かせない基盤をいいます。クラウドのなかでもサーバやネットワークなどのインフラを主に提供するサービスを「IaaS (Infrastructure as a Service)」と呼んでいます。

しかし、IaaSだけでは開発環境を整えるために手間がかかります。そこでOSやミドルウェアをIaaSに加えて、データベースやアプリケーションの環境を整え、迅速に開発ができるようにしたサービスが「PaaS(Platform as a Service)」です。

さらに開発したアプリケーションをデプロイして、実際に顧客にクラウドサービスを公開するサービスを「SaaS(Software as a Service)」といいます。

AWSは、クラウドのインフラとしてのIaaS、開発環境のPaaS、そして開発後にB to BやB to Cの顧客に向けたサービスとして公開するSaaSにおいて豊富な機能を提供しています。

コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワークとコンテンツ配信、セキュリティはもちろん、ビジネスアプリケーション、アプリケーション統合、開発環境、コストマネジメントの製品のほか、最先端の機械学習、分析、IoT、AR/VR、モバイル機能、ブロックチェーンなどの機能も提供しています。ロボット工学や人工衛星など未来的な製品もあり、次々と製品は増え続けています。

このように企業と個人を問わず「クラウドでインターネットのビジネスを始めたい!」ユーザーに、豊富な機能と迅速に開発できる環境を提供しているのがAWSです。

 

AWSのメリットとデメリット

 

AWSは優れたクラウドサービスですが、その優秀な機能がデメリットになる側面があります。メリットとデメリットを3つずつ挙げていきましょう。

 

AWSの3つのメリット

 

AWSには、次の3つのメリットがあります。

1)利用料金とパフォーマンス

当然ではありますが、クラウドは物理的なサーバを購入してセットアップし、ソフトウェアをインストールする必要がありません。120 種類を超える製品を従量課金制で必要なときに利用し、利用した分だけ低価格で請求されます。利用する量が多くなれば安くなるボリュームディスカウントもあります。

また、常に最新の環境にアップデートされるため、オンプレミスのサーバのように、OSやソフトウェアの更新のためにシステム管理者が対応する必要がありません。AWS側で自動的にアップデートされ、常に最大のパフォーマンスを発揮できます。

2)セキュリティ

パブリッククラウドでは、堅牢なシステムが最重要事項です。

AWSのデータセンターは世界で20リージョン、 61のアベイラビリティーゾーンで運用され、今後 5つのリージョンと15のアベイラビリティーゾーンを追加予定です。同一リージョンとアベイラビリティーゾーンにおけるレプリケーションはもちろん、地理的リージョンを超えてデータのレプリケーションを行うことにより、冗長性と対障害性を高めることが可能です。

また、多数のコンプライアンスプログラムを管理できるとともに、専門家による高度なセキュリティ戦略のアドバイスを受けることもできます。

3)ビジネスへのリソース集中

あらかじめ用意された開発環境とサービスを利用して迅速にビジネスのプロトタイプを構築できるため、開発の工数ならびに人的リソースを削減できます。したがって、煩わしいサーバの管理やシステムの不具合に悩まされることなく、構想したビジネスを時流に乗り遅れることなく実現可能です。

また、柔軟にCPUやストレージの容量などを変更できるため、システムの適正化や拡張性に優れています。

 

AWSの3つのデメリット

 

クラウドサービスの中ではトップシェアを誇るAWSですが、デメリットもあります。以下の3点です。

1)利用料金が変動すること

従量課金制のため、たとえば想定以上にトラフィックやサービスの利用量が大きかった場合は、利用料金が高くなります。構築したサービスによっては、時期によって費用の変動が激しいこともあるでしょう。

サーバの容量を自動的に拡張するAuto Scalingなどを使ってそのままにしておくと、利用状況が縮小しても拡張したままの料金が請求されることになります。

2)サービスが豊富すぎること

AWSはAlexaの音声認識を活用したサービス、機械学習、IoT、ブロックチェーンをはじめ、ロボットや人工衛星の管理まで、次々と先端技術に対応してサービスを増やしています。したがってサービスが豊富すぎることによって、ユーザーの知識が追いつかない場合があります。

設定して利用しない無駄なデータベースをそのままにしておくと、その分、課金が増えます。利用状況の管理面で注意が必要です。

3)独自概念の理解とトラブル時の対応

AWSには独自の概念があり、この概念を学んでおかないと、トラブルがおきたときに理解できずに対応できないことがあります。自己解決が基本ですが、技術変化が激しいため、常に対応できるように学習することが必要です。

 

AWSの基本的な製品

 

AWSで利用可能な機能は豊富にあり、すべてを紹介することはできませんが、クラウドの基本的なインフラであるコンピューティング、データベース、ストレージの3つの面からAWSの基本的な製品を紹介します。

 

1)コンピューティング

 

■Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)
初期費用なしの仮想サーバで、わずか数分で新規インスタンスを起動できます。スケールアップ、スケールダウンも柔軟です。

■Amazon Lightsail
AWSでビジネスのプロジェクトをスタートさせるために必要な機能を、予測可能な価格で提供するサービス。

 

2)データベース

 

■Amazon RDS(Relational Database Service)
数回クリックするだけで、クラウド上のリレーショナルデータベースのセットアップ、運用、拡張が可能です。

■Amazon Aurora
MySQL、PostgreSQLと互換性があり、商用データベースの10分の1のコストで可用性のあるパフォーマンスを発揮します。

 

3)ストレージ

 

■Amazon S3(Simple Storage Service)
拡張性とセキュリティに優れたオブジェクトストレージで、Webサイト、モバイルアプリケーション、バックアップ、アーカイブなど、さまざまな用途で利用できます。

 

まとめ

 

Amazonが現地時間の4月25日に発表した第1四半期の決算では、AWSが売上高41%増と好調でした。MicrosoftのAzureが追い込みをかけているとはいえ、クラウド市場では不動の地位を築いています。

AIや機械学習の進化、あるいは申込書の画像認識などによってビッグデータを処理するRPAによる業務効率化に注目が集まる現在、クラウドサービスの需要が高まっていることは、Amazonの決算データからも読み取ることができます。

先端技術による製品を次々に導入するAWS。開発者や技術者は、AWSの最新動向をウォッチしていくことが大切ですね。

 

[2019年5月17日アップロード]

 

参考URL
AWS公式サイト
https://aws.amazon.com/jp/
Amazon、AWS好調で過去最高益 プライム会員向け翌日配送強化計画を明らかに
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/26/news067.html

 

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