1. TOP
  2. ブログ
  3. AWSはレンタルサーバーより割安でWordPressを始められるのか

AWSはレンタルサーバーより割安でWordPressを始められるのか

自身のホームページを持って情報やブログの発信が容易になっている昨今。特にWordPressの普及率には目を見張るものがあり、Webサイト全体としての普及率は29%にも達し、米国の官邸として誰もが知るホワイトハウスのホームページも、2017年12月にWordPressでリニューアルされたから驚きですね。
そんなWordPressの普及率に一役買っているのが、ホームページを発信するサーバーも自分で用意せずとも、簡単にレンタルできるということ。多くの方はレンタルサーバーを利用していると思いますが、実はAmazonが提供しているAWSを使っても、WordPressを利用することが可能です。しかもレンタルサーバーより格安で利用できる場合もあります。

 

 

レンタルサーバーの一般的な価格

 

レンタルサーバーについて、有名どころだと「エックスサーバー」、「さくらのレンタルサーバ」、「ロリポップ!」が三強といわれています。それぞれWordPressが利用できる最安値のプランは以下の通りです。
ディスク容量や1日当たりの転送量などの提供サービスやサーバースペックが異なるため、金額にも差が出ています。

 

エックスサーバーのX10プラン

 

1年目は、初期費用の3,240円と12ヶ月契約の12,960円で、合計16,200円(税込)
2年目以降は、初期費用を抜くと12ヶ月契約で12,960円(税込)
※10日間の無料お試し期間があります。

 

さくらのレンタルサーバのスタンダードプラン

 

1年目は、初期費用の1,029円と12ヶ月契約の5,142円で、合計6,171円(税込)
2年目以降は、初期費用を抜くと12ヶ月契約で5,142円(税込)
※2週間の無料お試し期間があります。

 

ロリポップ!のライトプラン

 

1年目は、初期費用の1,620円と12ヶ月契約の3,240円で、合計4,860円(税込)
2年目以降は、初期費用を抜くと12ヶ月契約で3,240円(税込)
※10日間の無料お試し期間があります。

 

 

そもそもAWSとは

 

レンタルサーバーに比べると知名度が低いAWSですが、これはAmazonが提供しているAmazon Web Services(アマゾン ウェブ サービス)を略してAWSと呼ばれています。
AWSはクラウドコンピューティングの考えで提供されているサービスで、Amazonが保有しているコンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションをはじめとしたITリソースを、インターネット経由で使用量に応じた従量課金制で利用することができます。
様々な活用法があるなかの1つに、レンタルサーバーという位置付けのサービスがありますので、これを用いてWordPressを利用することができます。

 

 

AWSでWordPressを利用する場合

 

AWSでWordPressを利用する方法として、大きく分けて2種類あります。

 

Amazon Lightsail

 

2016年12月に提供が開始されたサービスで、サーバー構築に必要な物が一通り揃っていて、簡単に仮想サーバーを作成できる料金固定のサービスです。(後述のEC2より簡単にサーバー構築や設定が可能です)
費用は、初期費用無料で月額 $ 5からとなっています。ただし、データ転送枠の上限を超えた送信データ転送のみが超過分として課金対象です。月額 $ 5のプランでも1TBのデータ転送枠があるので、1日に換算すると約33GBと、そうそう超えることはありません。

$ 1を110円で計算すると月額550円。12ヶ月だと約6,600円の価格となります。なお、Lightsailを1ヶ月間試せる無料期間があります。

 

Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)

 

Lightsailサービスと同様、仮想サーバーを作成できるサービスですが、異なる部分はサーバー運営に必要な物などの便利機能が付属されていない点と、こちらは使った分だけの従量課金制となっています。そのため、自分の使い方に応じた金額でWordPressを利用することが可能です。
自分がいくら課金しているのか不安になる場合には、設定した料金を超えるとメール通知が届く請求アラート機能もありますので安心できます。

またEC2サービスには、アカウント作成から12ヶ月間サービスを無料で体験できる無料利用枠もあります。
インスタンスと呼ばれる仮想サーバー環境は「t2.micro」と、無料相応のサーバースペックではありますが、12ヶ月間も無料は大きなメリットといえます。

無料利用枠が終わった後の従量課金制としては、同じ「t2.micro」インスタンスの場合、一月750時間の利用時間 × $ 0.0152とすると $ 11.4。これが全体料金の8割程度を占める統計より全体としては $ 14.25。$ 1を110円で計算すると月額1,568円となり、12ヶ月だと約18,816円と計算されます。
ただ、使用していない時間帯は課金されないようにサーバー停止を行ったり、予約割引(リザーブドインスタンス)や余剰リソースの低額利用(スポットインスタンス)といった割引オプションを適用できたりと、価格も変動しますので一概にはいえません。

 

 

レンタルサーバーとAWSの使い分け

 

必要最低限の費用で、サーバースペックやオプションなどは考慮していませんが、一般的に使用する分には、長期的に安心して使い続けられるレンタルサーバーの方が適していると思われますが、初期費用無料で契約期間の縛りがないLightsailサービスも、十分魅力的な価値があります。

また、EC2サービスには12ヶ月間もの無料利用枠があるため、ITエンジニアの方や企業などで、検証のため長期間サーバー環境を使用したい。といった要望に応えられます。
機能拡張・縮小の迅速さ、セキュリティ、他のAWSサービスとの連携の利便性などを考慮すると、EC2サービスは企業向けとも考えられます。

従量課金制という一つ一つの利用用途や費用試算を考えると、なかなか手が出しにくいと思われがちなAWS。無料期間もあるので、この機会にWordPress構築にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

▽関連記事はこちら

WordPressにAMPをプラグインさせるべき3つの理由

▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!

 

 

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP