1. TOP
  2. ブログ
  3. Googleフォトが容量制限を開始!空き容量確認方法から容量超過対策までを紹介

Googleフォトが容量制限を開始!空き容量確認方法から容量超過対策までを紹介

 これまで無制限で利用できていた「Googleフォト」ですが、2021年6月からポリシーが変更となり、容量制限がかかるようになりました。
 実際、今まで無制限で使えていたことが異例でしたので、今回制限がかかるのは仕方ないでしょう。しかしせっかくのデータが消去されてしまわないように、注意する必要があります。
 今回の記事では、Googleフォトの容量超過対策についてまとめていきましょう。

この記事でわかること
 ・新しいGoogleのポリシーの変更点について
 ・容量超過しそうな時の対策について
 ・容量超過した場合について

新しいGoogleポリシーで何が変わるのか?

 Googleは2020年11月に、ストレージサービスについてのポリシーを変更すると発表しました。Googleフォト・Googleドライブ・Gmailなどのサービスが該当し、2021年6月から適用されました。
 これまでもGoogleのストレージサービスは、無料アカウントの場合「15GB」までという上限がありました。しかし、Googleフォトでは「高画質」で保存することによって、容量にカウントしないと言うルールがあり、実質無制限のようなものでした。

 今回はこの例外規定がなくなり、Googleフォトの高画質モードで写真を保存した場合でも容量としてカウントされるようになりました。これまで画質に関して、あまり気にせず利用していた方は注意が必要です。
 気になる変更点について簡単にまとめておきましょう。

 ◯容量制限の対象となるデータ
  ・Googleフォトに保存してある画像(画質に関係なく容量にカウント)
  ・Googleドライブで作成したファイル・アップロードしたファイル
  (Google ドキュメント・スプレッドシート・スライド・図形描画・フォームなど)
  ・Gmailのデータ

 ○Googleフォトにおける変更点
 <2021年5月以前>
  ・「元の画質」で保存されていたデータ ・・・ 容量にカウントされる
  ・「高画質」で保存されていたデータ  ・・・ 容量にカウントされない(実質無制限)

 <2021年6月以降>
  ・どの画質で保存しても容量にカウントされる。

Googleフォトの「高画質」という名称が少々分かりにくいですが、「元の画質」を圧縮したものが「高画質」です。単純に画質だけを比較するなら 「元の画質」≧「高画質」となります。
 ただし、圧縮すると言っても1600万画素を超える高画質の画像を1600万画素まで圧縮するというものであり、現行iPhoneのフロントカメラ画質が1200万画素ですので、普通に利用する分には十分すぎる解像度です。*注1

  Google側も「高画質」では誤解を与えると考えたのか、今回「高画質」から「保存容量の節約」に名称を変更しています。しかし、1600万画素あれば十分に「高画質」ですし、「元画像」が1600万画素なければ圧縮がかかりませんので、結局「保存容量の節約」にはなっていません。ネーミングって難しいですね。
 なお、動画の場合「フルHD(1080p」)までが「高画質」の対象であり、容量制限にかかっていませんでした。

 ◯容量制限の例外について
 今回の容量制限について、例外がいくつかあります。例外は次のようなものが対象です。

  1)2021年5月以前に「高画質」で保存されたデータ
  2)Google Pixel 3~5の利用者が「高画質」で保存するデータ(変更後も有効)

 ここで容量制限を回避する対策が一つ出てきました。それは「Google Pixel3~5」のユーザーになることです。
 すでにGoogle Pixelを使っている方であれば「高画質」で保存することによって、実質容量無制限で利用できますので、うれしい情報です。
 しかしGoogle Pixelを使っていない場合、このためだけにわざわざ端末を一つ購入するのは現実的ではなさそうです。また、今後発売されるであろう「Pixel6」以降でこの例外規定が適用されるかは今のところ不明です。
 

容量超過しそうな場合の対策

 Googleの1アカウントあたり、無料で使えるストレージの容量は「15GB」となっています。iPhoneの最高画質で撮影した写真の場合、1枚あたりのデータサイズは「2.5MB」ぐらいですので、約6,000枚は保存可能です。
 毎日1枚アップロードしたとしても、容量をオーバーするまでに18年かかります。そのため15GBの制限があったとしても、普通の利用であれば十分な容量だと言えます。

【注意】*********************************************************************
 iPhoneで撮影した写真はiOS11以降、「HEIF形式」に変更されました。今までの「Jpeg形式」と比べて圧縮率が高いため、これまでよりもかなりファイルサイズを小さくすることができます。
 「Jpeg形式」であれば、1,200万画素の画像の場合「4.5MB」程度ですが、HEIF形式を採用することによって、かなり小さいファイルサイズで保存しています。圧縮の度合いは画像によって異なりますが、iPhoneであれば最大でも「2.5MB」程度に収まります。

 ただし、HEIF形式になったことで互換性の問題が生じてきますが、GoogleフォトはHEIF形式にも対応しているため、全く互換性を気にすることなくアップロードや閲覧ができます。*注2

*********************************************************************

 
 Googleストレージの「15GB」という容量は、Googleフォトの写真だけでなくGoogleドライブで作成したファイルや、Gmailのデータも加算されます。
 現実的に容量を圧迫するのは、実はGmailの添付ファイルやGoogleドライブにアップロードしたファイルということが多いのではないでしょうか。
 それぞれのデータがどの程度容量を使っているのかを調べてみましょう。

容量の使用状況を調べる方法

iPhoneユーザーは、次の手順でGoogleドライブアプリから現在の使用状況を調べることができます。

■Googleドライブアプリで使用状況を調べる方法(iPhone)
 ① Googleドライブアプリを起動
 ② 左上のメニューアイコンから「保存容量」をタップ
 ③ 「詳細を表示」をタップ

 この方法でGoogleドライブ・Gmail・Googleフォトのそれぞれが、どの程度の容量を使用しているかが表示されます。それぞれの使用状況を見ることで、不必要なデータを削除して15GBを有効に活用することができます。

 意外にストレージの容量を消費しているのは、Gmailの添付ファイルだったりします。Gmailでは送信で25MBまで、受信なら50MBまでのファイルを添付することが可能です。そのため気軽に画像を圧縮せず添付して送ってしまいがちです。
 Gmailに添付された画像はサーバーに残るため、ストレージの容量を圧迫してしまう原因になります。
 添付ファイルが今後も使うものであればローカル領域に保存し、こまめにサーバ上から削除することで、容量を節約することができます。

 Googleフォトの場合、アプリからたどっていくとサイズの大きいファイルや不必要と思われるデータを確認できるメニューが用意されています。

■Googleフォトアプリでデータを確認する方法(iPhone)
 ① Googleフォトアプリを起動
 ② 右上のアカウントアイコンをタップ
 ③ 「アカウントのストレージ」をタップ

 この方法で、保存容量の確認と削除ができる画面が表示されます。
 「確認して削除」には、「サイズの大きい写真と動画」・「不鮮明な写真」・「他のアプリ」・「スクリーンショット」という項目があり、それぞれどの程度容量を使用しているかを確認できます。

 さらにそれぞれの項目をタップすると、該当するデータ(写真や動画など)が表示されますので、もし不要なデータや画像があれば削除することができます。
 さらに「その他の候補」にある「Gmailとドライブをクリーンアップ」をタップすると、Googleアカウントの確認を経由して「ストレージ管理ツール」にたどり着きます。

 「ストレージ管理ツール」の画面では、不要なアイテム・破棄したアイテム・サイズの大きいアイテムなどが表示されるため、それぞれを削除した場合どの程度容量が確保できるかが確認できます。
 注意する点として、ゴミ箱に移したデータはまだストレージ上には存在していますので、容量が減ることはありません。完全にゴミ箱からも削除して、容量を確保する必要があります。

 「サイズが大きいアイテム」の項目では、Gmail・Googleドライブ・Googleフォトのそれぞれで対象となるデータを表示してくれます。個別にファイルを開いて確認し、不必要なら削除を繰り返して容量を確保していきましょう。これで、かなりの節約になります。

 
 iPhoneなどのスマホとGoogleドライブを連携している場合、これからも自動的に画像がアップロードされていきます。しかし最初に調べた通り、よほど大量の画像や長尺の動画をアップしない限り、15GBものサイズを一気に使い切ることはほぼありません。
 Android端末の超高画質画像であっても、Googleドライブへの保存画質を「保存容量の節約」に設定することで、すぐにオーバすることはないでしょう。

 注意するべきなのは、Gmailでやり取りした添付ファイルです。知らず知らずのうちにデータが蓄積し、ストレージの容量を圧迫する原因になりかねません。
 定期的にGmailを確認しメンテナンスしながら、データの保存容量を消費しすぎないようにすることが大切です。

容量を気にせず使いたい方は追加ストレージ容量を購入

 プライベートユースであれば、15GBの容量制限があってもそれほど気にせずに使うことができます。
 プロユースで使用している場合、高画質画像や大量の動画を保存しているのあれば、もっと容量が確保できる手段を準備した方が良いでしょう。しかしプロユースだとしても、データの一時保管や共有目的であれば15GBでも十分に使用可能です。

 どうしても容量を継続的に増加させたい場合は、最終手段として有料契約をすることができます。
 有料契約は全部で3プラン準備されており、月額によって以下のように容量の追加が可能です。

  ・月額250円  100GB
  ・月額380円  200GB
  ・月額1,300円 2TB 

 Googleのストレージサービスは、Googleアカウントがあればだれでも利用可能であり、スマホとの連携もよく、Googleの提供する各種サービスも同じアカウントで利用できるため、非常に便利なストレージサービスです。そのため有料契約で容量を増やし、より便利に使用することも検討の余地があります。

容量を超過したらどうなるのか?

 もし、うっかりストレージの容量を超過してしまったらどうなるのでしょう。
 Googleによると次のような措置が取られる可能性があるとのことです。

 ・画像のアップロードやGoogleドライブでのファイル作成ができない
 ・Gmailの送受信に影響が出る可能性がある
 ・一定期間経過したファイルが削除される可能性がある

 ただし、容量を超過しても画像やファイルの閲覧はできるとされています。
 困るのはGmailの送受信ができないことや、保存しているファイルや画像が削除されてしまうことではないでしょうか。
 しかし、Googleも突然断りもなく削除したりすることはありません。3ヶ月以上の猶予を持って事前告知をするとなっていますので、注意しておけばデータを失うことはないでしょう。

 とはいえ、色々と不便になるのは避けたいですので、容量制限にかからないよう上手に利用したいものです。
 基本的な対応は「普段から注意して不要なデータを整理する」「有料契約して容量を増やす」の2点になります。
 これからは、ストレージの容量がどのくらい残っているかを気にしながら使っていくことが大切になります。


 今までGoogleフォトについては、ほぼ無制限に使うことができていたため、容量を気にせずついつい不要なデータまで置いているという方も多かったのではないでしょうか。
 今回のポリシー変更を機に、一度データの整理をしてみると良いかもしれません。
 しかし15GBまではフリーで使えますので、一般的なプライベートユースであれば問題となることは少ないでしょう。
 Googleフォトなどのストレージサービスはとても便利なサービスですので、今後もうまく付き合って行きたいですね。

大手ゼネコンBIM活用事例と 建設業界のDXについてまとめた ホワイトペーパー配布中!

❶大手ゼネコンのBIM活用事例
❷BIMを活かすためのツール紹介
❸DXレポートについて
❹建設業界におけるDX


▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!

■参考文献
注1
Googleフォトヘルプ
https://support.google.com/photos/answer/6220791
注2
ITmedia mobile 「「HEIF」「HEVC」っておいしいの? iOS 11で変わった画像・動画形式を知る」
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1710/27/news017_3.html

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP