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AmazonとGoogleを比較、クラウドとAIの覇者はどこに


消費者にとってAmazonは「大手ネット通販」というイメージが一般的ではないでしょうか。書籍から始まって、音楽、家電やファッションなど商材を拡げてきました。現在は生鮮食品の分野にも進出しています。

スマートフォンのアプリから、ぽちっと購入ボタンを押すだけで商品が自宅まで届く便利さは、一度経験するとやみつきになります。ヤマト運輸が値上げを要求していますが、少しばかり送料が上がっても、リアル店舗に出向く面倒さを考えると利用してしまいそうです。

「Amazon Echoが開拓したスマートスピーカーのゆくえ」の記事ではAmazonのドメイン(主力事業)をeコマースと位置づけて、Echoなどデバイスの関係を考察しました。

しかしながら、この見解は巨大企業であるAmazonの一面をとらえたものに過ぎないかもしれません。

7月24日に発表された第2四半期の決算報告から、Amazonの収益はクラウドサービスの「AWS(Amazon Web Services)」が支えていることが明らかになりました。BtoCの分野では通販会社ですが、BtoBの分野ではクラウドサービスを提供する代表的な企業に変わりつつあります。

TechCrunchに掲載されたグラフを見ると、AWS事業の成長がひと目で分かります。

https://infogram.com/aws_vs_amazon-192

参考および引用:調査結果では、クラウドインフラストラクチャーサービス市場で、AWSは33.8%のトップシェアを誇っているとレポートしています。これは後続のMicrosoft、Google、IBM3社の合計30.8%を上回ります。ただ注意したいことは、インフラストラクチャーつまりIaaS市場を中心とした結果ということです。

MicrosoftのクラウドサービスAzureは、AWSの比較対象として挙げられることの多いクラウドサービスです。しかし、ここではAmazonとGoogleのクラウドサービスを取り上げ、IaaSと最近注目が集まるAIの機械学習について両社を比較してみましょう。

Amazon Web Serviceと学習済みモデルの提供

AWSをIaaSの観点からみると、世界最大級のeコマースを運用しているシステムを利用できることがメリットです。

しかし、コスト面では、他のクラウドサービスより若干高い印象があるようです。各社がクラウドサービスに注力している現在、豊富なサービスの提供はもちろん、コスト面も導入時に考慮すべき着目点です。

現在話題の人工知能関連のサービスでは、AWSは「学習済みモデル」を提供し始めました。日本で利用できるサービスには、テキストをリアルな音声に変換する「Amazon Polly」、深層学習による画像認識「Amazon Rekognition」があります。

機械学習は時間がかかりますが、AWSは「学習済みモデル」を提供することで、学習の短縮化ができるようにしました。一方、開発者が学習データを追加して人工知能の学習に磨きをかけられないというデメリットもあります。

Google Cloud PlatformとさまざまなAPI

AmazonのAWSに対抗するGoogleのIaaSは「Google Cloud Platform(GCP)」です。メリットはAmazonとあまり変わりませんが、巨大検索エンジンを運営するGoogleと同じクラウドのシステムを利用できることです。

ストレージとデータベースのサービスとしては「Google Cloud Storage」があり、最も低コストで利用できるColdlineからMulti-Regionalと4つの課金モデルが揃っています。データベースには「CLOUD SQL」、NoSQLとして「Cloud Bigtable」などが用意されています。ネットワーク関連では「Cloud Load balancing」により、HTTP(S)、TCP、SSL、UDPのトラフィックに対応分散処理を提供します。

IaaSには「Google Compute Engine」でLinuxとWindowsの仮想環境を利用できます。PaaSでは「Google App Engine」が用意され、Node.js、Java、Ruby、C#、Python、PHP、Goの主要言語を用いてアプリケーションの構築が可能です。AWSと比較すると、仮想マシンの起動速度が速いこと、分単位の課金がメリットになります。

機械学習では、「TensorFlow」のライブラリを基盤とした「Cloud Machine Learning Platform」によって、「 Google Now 」「 Google フォト」などで採用されているディープラーニングの技術を開発者が利用できます。画像認識の「Vision API」、クラウド上で音声をテキスト変換する「Cloud Speech API」も利用可能です。

「機械学習」が覇権を握るカギ

AWSに追随するMicrosoft社のクラウドサービスAzureも好調であると報道されました。2017年8月1日、Azureの売上高は前年度比97%増とのこと。倍増の勢いです。

今後クラウドサービスは「機械学習」のプラットフォームとしての成長が、キーワードになるのではないでしょうか。ただし、オープンソースソフトウェア(OSS)を利用して開発から運用まで迅速化する方法に対して、主力ベンダー独自の方法と相互運用が困難になることが懸念されています。

参考:徹底比較:Amazon、Azure、Google、IBMの機械学習機能 現時点の勝者はいるか

開発者側から見たAmazonとGoogleは、クラウドとAI(機械学習)の成長とともに静かに変わりつつあるようにみえます。動向を見守りつつ、その先にある未来に注目したいものです。


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