ライブラリを使いこなしてPythonを極めよう
とてもシンプルに記述できて、プログラミングのハードルを下げてくれると評判のPython。
それでいてレベルの高いプログラムを構築できるのは、豊富で使いやすい“ライブラリ”が用意されているからです。
プログラミングのための要素やコードを詰め合わせたこれらのライブラリを使えば、Pythonが苦手とする数値計算はもちろん、アイコンやメニューなどを作るのに欠かせないGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)や、今はやりの機械学習の機能まで簡単に付けられます!
本記事では、数あるライブラリの中からPythonをより便利にしてくれる厳選ライブラリをご紹介します!
Pythonの弱点をカバー! 絶対にダウンロードしておきたいライブラリ一覧
Pythonには多数の標準ライブラリが用意されています。ですが、それらを外部ライブラリに代えるとより楽にプログラムが組めるようになります。以下にPythonの弱点をカバーしてくれるおすすめの外部ライブラリをご紹介します。
NumPy
ほぼ万能なPythonの数少ない弱点が“数値計算”です。それを強力にサポートしてくれるのが、このNumPy。
Pythonでそのまま数値計算を書くと処理が遅くなってしまいますが、c言語ならではの高速演算処理で肩代わりしてくれます!
科学技術計算が必須の学術・研究分野のプログラムには、ぜひとも組み込んでおきたいライブラリです。
matplotlib
先にご紹介したNumPy用のグラフ描画ライブラリです。2次元プロットから3次元プロットまでの様々なグラフを描画することができ、それらの描画機能をGUIツールキットで作ったアプリケーションに組み込むこともできます。また、簡単なアニメーションも作ることができます。
wxPython
wxPythonは、数あるGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)ライブラリの中でも最も人気のあるライブラリです。クロスプラットフォームなので仕様が異なるOSやソフトウェアをまたいでも動作しますし、OSのAPIを通してUI表示するので、ナチュラルで美しいグラフィックになります。
「PythonのGUIライブラリと言えば標準ライブラリの “TkInter” じゃないの?」
と考える人が多いかもしれませんが、こちらはグラフィックがやや古くさくなってしまいます。さらに機能的にもwxPythonに劣ります。
以上、Pythonの弱点を強力にサポートしてくれる頼もしいライブラリをご紹介しました。
Pythonをダウンロードしたら、これらの外部ライブラリをまずインストールしておきましょう!
Pythonの強みを生かすSNS向けのライブラリ
Pythonと言えばSNS。InstagramやPinterestなどの有名SNSの多くがPythonで構築されています。そこで、これらのSNSからデータを取得しやすくなるライブラリをご紹介します!
Requests
Web APIを呼び出すならこれ! データの取得や操作をぐっと楽にしてくれます。
Pythonの標準ライブラリの“urllib2 モジュール”は、APIが使いにくいという大きな欠点があります。また、記述するコードが多くなりがちで、Pythonのメリットであるシンプルさも失われてしまいます。
Requestsなら、HTTP/1.1の処理の全てを受け持ってくれるので、HTTP実装時のコードを驚くほど圧縮してくれます!
Twython
Twitter APIをより使いやすくしてくれるラッパーです。これを使えば、Twitter APIやストリーミングTwitter APIをスムーズに動かすことができます。また、必要なTwitter上のデータを簡単に取得できるようになります。
simplejson
JSON形式のファイルを扱いやすくしてくれるライブラリです。基本的な構成はPython標準ライブラリの「json」とよく似ていますが、simplejsonは頻繁にアップデートされているので、使い勝手や速度がより向上しています。速さ(パフォーマンス)を求めるのなら、こちらをインストールしておくと良いでしょう。
多彩なPythonライブラリを目的に合わせて使いこなそう
このように、Pythonには様々なライブラリが用意されています。今回ご紹介したのはその中のほんの一部。より高度なAIやディープラーニングのためのライブラリも揃っているので、目的に合わせて活用しましょう!
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