NFCだけではだめ?GooglePayがまだまだ残念な理由
Google PayがSuicaに対応したというニュースが話題となっています。しかし、一方のApplePayは2016年10月からSuica対応していますので、Googleはおよそ2年近くの遅れをとった事になります。
後発となったGoogle PayはApple Payに対しての優位性はあるのでしょうか。今回は、Apple PayとGoogle Payの比較などを通じて、よりGoogle Payへの理解を深める内容となっています。
この記事を読むと以下の3つのことがわかります。
①Google PayとApple Payの違い
②Google Payとおサイフケータイ
③おすすめ機種
Google PayとApple Payの違いとは
Google Helpチャンネルでは公式動画も公開されている
Google PayとApple Payはどちらもスマートフォンを使用して電子決済を行うサービスですが、成り立ちに若干違いがあります。
まず、Google Payは基本的に複数の電子マネーをまとめるためのサービスと考えられます。使うことができる電子マネーは、楽天Edy、nanaco、WAONに加えて、Suicaが利用できるようになりました。加えて、新たにクレジットカード決済のQUICPayが利用できるようになりました。
その他の機能として、ヨドバシカメラなどのポイントカードをまとめることもできます。※後述
Apple Payについては、iD、QUICPay、Suicaと、Suicaは電子マネーですが、基本はクレジットカード決済を行うものです。よって、Suica以外のサービスを使用する際には「チャージ」を必用としません。
Apple Payは支払いを簡単に済ませるためのサービスだと考えられます。
Google PayとApple PayのSuicaの機能の違いとは
Google PayとApple PayでのSuicaの扱いについて比べてみましょう。
Google Payで使えるカード、Suica対応
Google PayはVISA、Master、JCB、AMEXのカードブランド全てに対応しています。Suicaへのチャージは1円単位で可能ですが、オートチャージや定期券をSuicaに適用するためにはモバイルSuicaの年会費が必要となります。なお、登録できるSuicaは1枚のみとなります。
Apple Payで使えるカード、Suica対応
Apple Payの場合は、VISAブランドのカードが使えない事と、チャージが1000円単位だと言うことが、Google Payに対してデメリットと言えるでしょう。その代わり、オートチャージや定期券は年会費なしで登録することが可能です。SuicaはiPhoneに12枚まで登録することができます。
複数のSuicaを登録することができるメリットは、仕事とプライベートにSuicaを使い分けるなどの使い方ができることです。
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Google Payを使うときの残念な注意点とは
では、筆者が考えるGoogle Payの残念な点を説明していきたいと思います。
おサイフケータイ対応が必須
最近では格安SIMなどでスマートフォンを使用する人も多いと思います。その際の機種選びについて注意が必要なのが、「おサイフケータイ」対応に必用なFeliCaポートが付いている物を選ばなければならないと言うことです。
よくある失敗が、NFCの対応だけを確認して購入したら実はFeliCaポートに対応していなくて「おサイフケータイ」が使えなかったということです。FeliCaは、NFCの大きなくくりのなかの1つの規格ですが日本で独自に使用されている規格なので海外製品では対応していないことが多いのです。
格安SIMと同時購入することができる海外ブランドのスマートフォンにはNFCに対応していてもFeliCaに対応していないことがあるのでスマートフォンを選ぶ際には注意が必要です。
とは言え利点も! ポイントカード対応
ポイントカードに対応していることで、例えばランニングなどを趣味としている方は荷物を軽くできるメリットがあります。また、QRコード決済(-Payなど)が浸透しつつある昨今では、スマホにポイントカード機能を集約できるアドバンテージは大きいでしょう。
対応するポイントカード
Google Payではバーコードスキャンにより、ポイントカードを追加できますので、公式対応の2種(Tポイントカード、dポイントカード)以外にも非公式ですが使用はできます。
公式対応している2種のポイントカードも使用できるのですが、店員さんによっては対応できないなどのケースもあり、注意が必要です。また、カードを挿し込む形式の端末(精算機や自販機でのポイント加算)には当然ながら、Google Payは対応してません。
お財布からポイントカードをなくしたい、断捨離をしたい方には最適な機能と言えるでしょう。
意外な盲点! 公式対応するカードは2種類のみ
Google Payがポイントカードに対応していると知っている方も、意外と知らない事実かもしれません。実は公式対応を謳っているのは、Tポイントカードとdポイントカードの2種類のみ。
代表機種の紹介
Google Payの活用には、おサイフケータイが不可欠です。機種変更や新規契約の際などに役立つ、記事執筆時点での、おサイフケータイ対応のSIMフリー端末をご紹介します。
AQUOS sense2
スタイリッシュで女性にも好まれそうな端末
防水性能がIPX5/8と高く、お風呂対応との表記も見られるスマホです。液晶サイズは1,080×2,160ピクセルでIGZO液晶採用。
全部で7色展開で女性にも男性にも好まれるカラーが揃っています。(一部カラーはキャリア限定色)
Google Pixel 3a
カメラ性能を実感できる公式ムービー
カメラ性能の高さが話題になった、『Google Pixel』ですが、その価格が高いことで購入を見送った方も多いはず。こちらの機種はリーズナブルな価格を実現しながらも、カメラ性能も高く、当然ながらおサイフケータイにも対応しています。
▼Google Pixel 3a(Google公式通販ページ)
機種変更時の対応が一括でできない
Google Payで電子マネーの一括管理をすることができるようになったのは先に説明したとおりです。しかし、機種変更に伴うカードの移管作業についてはGoogle Payで一括変更することができません。
機種変更したときには、各々の電子マネーのサイトやアプリで変更手続きが必要となり、いろいろな電子マネーをスマートフォンで管理している場合には全てのカードを移管するのに非常に手間がかかるでしょう。
使い勝手ではやはりApple優位か
このように、Google PayとApple Payでは細かい使い勝手に違いがあることがわかりました。
筆者の感想としては、不便な点もありますがPCやスマートフォンに詳しくない人にもおすすめできるのはやはりAppleのサービスのように感じました。
もちろんそれはAppleがハードもソフトの自社で管理しているからということが一番大きな要因だと思います。Googleはさまざまなハードに対応しなければいけない点が苦しい所ですが、ユーザーの利便性にもう少し突っ込んでサービスを作って欲しいところです。
Android端末、Googleサービスの良い点も
しかし、その一方で、GoogleはGoogleアカウントによる各種サービスとのシームレスな連携という優位性があります。また、端末も各種メーカーから発売されているため、スマホ選びに細かなこだわりがある方、カラーバリエーションの豊富さなどの点などでは、Android端末に軍配が上がります。
iOS端末、Android端末それぞれの良さを理解し、適切な選択をしましょう。
▽Google Payに関する記事はこちら
[2019年5月24日アップデート]
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