IFTTTの魅力とは?スマホアプリを連携・自動化する効率化ツールの決定番!
この記事では、いま密かに注目を集め続けている連携ツール「IFTTT」についてご紹介したいと思います。
私たちの身の回りには、沢山の便利なWEBサービスやSNS、そしてそれらを扱うデジタル端末が存在しています。
我々は日々、
- SNS:Twitter、Facebook、Instagram
- WEBサービス:Evernote、Dropbox、slack
- 各種機器:PC、スマホ、スマートウォッチ、IoT家電
などの多様なアプリやサービスを使い分けながら、業務の効率化や情報収集を行なっています。
しかし、こうしたツールをいくつも使い分けているうちに、ふとこう考えたくなった事はありませんか?
- データの保存も、情報収集も、コミュニケーションも、ツールが増えすぎて把握しきれない!
- 全部の情報の管理と操作と検索を一元化したい!
- 全部のソフトを、連携させて自動化するツールとか、何かないの⁉
そう、多数の情報があふれ、それを取り扱う端末やソフトも多種多様なこの時代。
情報収集の効率化や最適化は、多くの人にとって切実な課題となっています。
こうした情報収集の負担を、少しでも減らす方法はないのでしょうか?
プログラミングはできないけれど……
効率化のノウハウを求めてネットを検索すると、様々なWEBサービスを「連携・自動化」するためのプログラミング技術が公開されていることに気がつきます。
一例として、
- Instagramにアップした画像を、自動でDropboxにバックアップする
- 特定の単語がツイートされたとき、それをLINEやslackに通知する
- 出社と退社の毎日の時刻を、スプレッドシートで記録する
など、プロのエンジニアから勉強中のアマチュアに至るまで、実に多くの人々がWEBサービスを連携させ、自動化するためのプログラミング技術を公開しています。
これこそ、まさに僕たちが求めていた理想の機能と言えるでしょう。
しかしこうした処理を自在に行うためには、普通はpythonやJavaScriptといった様々なプログラミング言語、あるいは環境構築やAPI取得などをはじめとする高度な専門知識が必要になります。
いくらプログラミングが必修化されるこの時代とはいえ、ほとんどの人にとってプログラミングは、まだまだ馴染みのないハイレベルな専門技術です。
自動化に必要な技術や知識を学ぶには、膨大な勉強量が求められることは想像に難くありません。
忙しいからこそ業務を効率化したいのに、そのためにたくさんの時間が必要となっては本末転倒です。
日々の情報収集は効率化したい。
でもプログラミングのような難しいことは学べない。
そんなわがままを叶えてくれるサービスは、本当に存在しないのでしょうか?
アプリの連携を実現する次世代アプリ「IFTTT」とは?
そこで導入したいのが、今回紹介する無料ソフト、IFTTTです。
IFTTTは、各種webツールやSNS、スマホ端末からIot家電にまで至るありとあらゆるデジタル情報を、難しいプログラミングの知識なく連携させることができるアプリケーションなのです。
IFTTTという変わった名前は、この自動化サービスの「もし、こういうことが起きたときは、あれをする」という概要を端的に表す4単語
「If・This・Then・That」
の頭文字から来たネーミングです。
すなわちIFTTTというソフトはその名の通り、あなたが行った操作や動作あるいは特定アプリ内の変化・更新を引き金(トリガー)とし、あらかじめ設定した操作(アクション)を自動的に実行してくれるソフトなのです。
ここでいう「トリガー」とは、例えば以下のような操作や状況のことです。
Web・SNSに関するもの
- 自分がSNSに投稿した
- 自分が特定のエリアでSNSに投稿した
- 誰かが自分をフォローした
- 特定のユーザーがSNSに投稿した
スマホの操作に関するもの
- スクリーンショットを保存した
- 画像をダウンロードした
- クラウドにデータをアップロードした
- カレンダーに予定を追加した
状況・環境に関するもの
- スマホの位置情報が特定の場所についた
- 特定の時刻になった
- スマホの充電がなくなりかけた
- 明日雨が降る(という予報が出た)
こうした状態の変化や条件の達成と、それによって発生してほしいイベントをあらかじめ登録できるのが、IFTTTというソフトなのです。
IFTTTでできることは無限大
「IFTTTの大まかな内容はわかったけど、具対的に何ができるの?」
「設定できる自動化の種類は何種類くらいあるの?100種類くらい?」
いえいえ、IFTTTの凄いところは、その自動化したい条件と発動イベントの組み合わせを自分でカスタマイズできること、そしてそれを世界中のユーザーと共有できる点です。
ここでは、その利用方の具体例として、以下の3つを紹介しましょう。
利用例①:IFTTTにSNSやWebサイトを監視させ、自動で情報を収集・整理する。
たとえば、自社の商品や個人でブログを運営している方の中には、1日に何度も商品名やブログ名をTwitterでエゴサーチしてしまうことはありませんか?
IFTTTを使えば、特定の単語が呟かれたことを自動で検知し、同じようにメールやLINEに転送したり、その内容を自動でスプレッドシートに集計することもできます。
この機能を用いれば、特定の単語がいつどのような内容で発信されたのかを集計し、簡単な分析をかけることができるようになるのです。
あるいは、「ウェブ漫画家の〇〇さんが更新していないか、暇なときはいつもTwitterを開いて確認してしまう」というような経験はありませんか?
IFTTTを使えば、特定のユーザーの投稿を自動検知し、あなたのLINEやSlackやメールに、自動で通知することができるようになります。
もちろん、Twitterには特定のユーザーがツイートしたことを通知してくれる機能もデフォルトで備わっていますが、そのためには対象となるユーザーをフォローしなければなりません。
IFTTTをつかえば、「その人をフォローはしたくないけど、ツイートは見たい」というアカウントや、ブロックされているユーザーの呟きに通知をつけることができるようになります。
このようにIFTTTを使うことによって、日々高速で流れていくSNS上から、ほしいデータを自動的に収集・整理する環境を作り出すことができるのです。
もちろんこれはTwitterだけでなく、FacebookやInstagram、YouTubeにAmazonなど多くのWebサービスの投稿・更新を知るために、IFTTTは利用できます。
例えばAmazonのセールを定期的にチェックしているかたは、IFTTTを用いることでセールの情報を自動で受信できるようになるのです。
利用例②:IFTTTで気になった記事やデータを、検索可能な状態で保管しておく
ネットサーフィンでなんとなく巡りあった、「ちょっと気になるけれど今読むほどじゃない」程度の情報、皆さんはどのように管理していますか?
「あ、この人のツイート面白いな。いいねだけしておいて、後で読んでおこう」
「このブログ、欲しい情報がよくまとまってるな。スクショだけしていつか読もう」
などの形で後回しにした情報って、大抵管理しきれずに忘れ去ってしまうものです。
なぜならこうして保存した情報、すなわちスクリーンショット内の文字やいいねしたツイート内の単語は、後からキーワードで検索することができないからです。
もし、ネット上のちょっとした情報をワンタッチで保存でき、かつその内容を単語検索で簡単に発見できるようになれば素敵だと思いませんか?
そこでIFTTTの出番です。
IFTTTには、TwitterやFacebookでいいねした記事を自動でEvernote・Slack・スプレッドシートへと送信する機能が存在します。
これを使えば、スクリーンショットと同様にそのデータを検索することができるようになります。
またIFTTTには、スクリーンショットをした瞬間にその画像を自動でEvernoteやSlack、Dropboxに送る機能も備わっています。
特にEvernoteにはOCR(画像内部の文字を検索する機能)が備わっているため、後から断片的な記憶を頼りにキーワード検索するだけでそのスクリーンショットを発見することができるようになり、大変便利です。
このようにIFTTTを使えば、情報の保存場所や保存方法をほかのWEBサービスと同期させることで、備忘録の整理・バックアップを非常に手軽に行えるようになるのです。
利用例③:IFTTTでスマホとスマートスピーカーを連動させ、Iot化を加速する
しかしIFTTTがその真価を最大限発揮するのは、AmazonエコーやGoogle Homeといったスマートスピーカーとスマホを連携させた時でしょう。
今流行りのスマートホームやIot化は、IFTTTの登場によって一気に加速したといっても過言ではないかもしれません。
例えば、早起きは多くの人が苦手とするところだと思います。
IFTTTがあれば、「目覚ましを止めて、電気をつけ、カーテンを開け、音楽をかけ、空調を起動する」こうした一連の朝のルーティンを、スマートスピーカーとの連携によって全自動化できるのです。
無論そのためには、スマホだけでなくIoT対応の家電やスマートリモコンの別途購入は必須となるでしょう。
しかし逆に言えば、IFTTTと相応のスマート家電があれば、翌朝の指定時刻に
- 照明が点灯し
- TVがつき
- 冷暖房が起動する
という夢のような生活も、けして不可能なものではなくなるのです。
まとめ
このほか、
- 特定の場所に着いたら「歯ブラシとゴミ袋を買う」と備忘録をリマインドする
- 職場に着いたら、スマートフォンをミュートにする
- FacebookとTwitterのアイコン写真を自動で同期する
- チンパンジー
- 山猫
など、日々のちょっとした面倒ごとや煩わしい操作をシンプルなアイデアで簡略化する機能が、IFTTTにはたくさん備わっています。
IFTTTは、まさに情報化社会の救世主ともいえるアプリなのです。
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