ゴルフの腕磨きにIoTやICT。趣味のスポーツに商機
趣味でゴルフをはじめると、ドライブの飛距離を伸ばしたりパターの精度を上げたりなど腕を磨きたくなります。そのためにゴルフレッスンを受けたり練習場に通い詰めたりするなど、のめり込む人もいるのではないでしょうか。そんな人にとってIoTやICTを駆使したゴルフ上達のためのシステムが開発されています。スポーツを趣味とする人の中には向上心旺盛な人が多く、IoTやICTを活用したトレーニングシステムの開発は新たな商機につながるかもしれません。
専用のゴルフウェアを着用してプレー中の心理状態を計測するシステムが開発
NTT西日本はゴルフの上達を目的として、プレーしているときの心理状態を計測して可視化できるIoTシステム「スマート光ゴルフ」を開発しました。このシステムは、センサーを埋め込んだ専用のゴルフウェアをプレーヤーに着用してもらい、プレー中の心拍数や緊張度を逐次測定するとともに、ゴルフクラブ内に設置してあるサーバーにデータを送信します。そして、蓄積データをグラフ化してカートに備え付けのタブレット端末に表示するというものです。コーチは表示された分析結果を見ながら、プレーヤーに上達のための最適なアドバイスをすることができます。
ゴルフは、プレーをしているときのメンタルを向上させることが上達に大きくつながるとされています。そこで、プレー中の心拍数などのデータを収集すれば集中力や緊張の持続力といったプレーヤーの心理応対を知ることができます。そして、これらのデータを可視化すれば、プレー中の精神面のコントロールのしかたなどをアドバイスすることができ、技能向上に役立てられるとしています。
スマート光ゴルフは、東海・関西にあるゴルフ場で体験することができます。詳細は、次のページをご覧ください。
スウィングのフォームを3次元計測してプロと比較できるシステムも
一方、富士通もICTを活用した独自のゴルフ上達支援システム「Skill Monitor for Golf」を開発しています。
参考:IoTでゴルフが上達!? 自分とコーチとのスイング比較もデジタルで的確に FUJITSU JOURNAL
このシステムは、プレーヤーに特別なウェアを着せたり、体にセンサーを取り付ける必要がありません。プレーヤーはゴルフクラブを握ってスウィングをし、その動きを周囲に設置した3次元センサーで撮影しながら関節部分の動きの変化を測定してデータ化します。そして、蓄積したデータをもとに、腕の振り上げ方やスウィングの状態をモーションキャプチャーのようにコンピュータグラフィックスで可視化します。コーチは可視化した映像を見ながらプレーヤーにフォームの問題点を指摘をするなど、上達のための指導をすることができます。
可視化したデータは、あらかじめ測定しておいたコーチのフォームのものといっしょに表示させて比較することもできます。両者を同時に表示することで、姿勢や腕の振りの違いを把握でき、スウィングのフォームをどのように改善すれば向上につながるのを知ることができます。
自分にとって理想のスウィングフォームを作るのに、Skill Monitor for Golfは大いに役立ちそうです。
趣味のスポーツへのIoT活用はビジネスチャンスに
IoTやICTを取り入れたゴルフ上達のためのシステムは、スウィングやフォームが技能向上につながるテニスや野球にも応用できるでしょう。
趣味としてスポーツを楽しむ人は多く、どのスポーツも熱中すると費用をかけてでも腕を磨きたいと考える人は少なくありません。それだけに、趣味のスポーツに着目したトレーニング支援システムは需要があると考えられます。IoTやICTを活用したスポーツの上達システムは腕を磨きたいプレーヤーの要求に応えることができるといえます。
プレーヤーに的確なアドバイスをするための情報を提供できるシステムは新たなビジネスチャンスを生み出しそうです。
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