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Appleは日本では絶好調だが、実は3期連続で減収減益となっている

日本では、iPhone7がSuicaに対応にするということでにわかにiPhoneの話題が盛り上がりました。

今や都内のスターバックスに行くと、大げさじゃなく半分以上はMacを使っている人たちの光景をみますし、今こそAppleは我が世の春を迎えているかと思いきや、周りがそう思っている時は、もう落ち目なのかもしれません…

 

アップルは10月25日、2016年第4四半期(7~9月期)の決算を発表しました。

売上高は468億5200万ドルとなり前年同期比9%減、純利益は90億1400万ドルで前年同期比19%減となり、なんと3期続けての減収減益となっているのです。

 

Appleが発表した公式プレスリリースApple Reports Fourth Quarter Resultsによると、

減収減益の主な理由はiPhoneの販売数低下と分析されています。

第4四半期の主要製品販売台数は以下の通りです。

iPhone 4550万台 5.2%減

iPad 930万台 6%減

Mac 490万台 14%減

主要製品の販売台数が軒並み低下しているのです。特にMacの大幅な売上低下が目立ちます。収益の大きな柱であるMacbook Air及びMacbook Proにはここ2年ほど大きなアップデートがなく、新モデルのMacbookの1モデルがリリースされただけでした。その新モデルのMacbookも爆発的に売れるというのには、スペックやサイズ、拡張性に弱点があり、プロユースに向いてないなど利用者レンジの狭い製品のままです。

好調だったのはサービス部門で、売上高が前年同期比24%増となる63億2500万ドルとなりました。それらはアプリの売り上げやiTunesでのアプリや曲、Apple Musicなどの売上が含まれています。過去最高を記録しており、特にApple Musicの存在が威力を発揮したと言えそうです。

 

 

地域別の売り上げで見ると、アメリカ及び中国で大幅減収、日本とヨーロッパでは増収となっています。特徴的なのは、アジアの動きで、中国では前年同期比30%減に対し日本では10%増となっています。

アメリカ大陸 $20,229  7%減

ヨーロッパ $10,842  3%増

中国 $8,785  30%減

日本 $4,324 10%増

その他アジア $2,672 1%減

 

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アップルにとって、この四半期はiPhone7とApple Watch series 2の新製品投入が四半期最終月の9月のしかも残りわずか2週間程度となり、新製品投入の端境期となりました。この2016年第4四半期の結果をもって、アップルが落ち目であるなどとは到底言えませんが、アップルの3期連続減収減益は初代iPodを発売した2001年以来の15年間で初めてのことです。

来季はiPhone 7及びApple Watch series 2の販売がカウントされ、またApple Payも利用国が拡大していますでの、状況は大きく変わるはずです。

また、10/28にはMacBookの新製品が出る予定です。このタイミングでの発表はクリスマス商戦に向けて完璧なタイミングとも言え、また2年間もメジャーアップデートがなかったアップルの売れ筋製品ですので、期待はできそうです。

ここ2,3年はiPhoneが引っ張ってきたアップルの高収益ですが、最近はiPhone以外のスマートフォンもサムスンだけでなく、中国製品も台頭してきており、iPhoneとの競争力のある製品が多く出てきています。

スティーブ・ジョブズが亡くなって以降、際立った新製品はないのですが、経済的にはずっと勝ち続けてきました。そろそろ脱ジョブズとしての本当の勝負の時期を迎えそうです。

 

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