VR開発はどこに依頼すべきか、外注のコツとは
VR開発、まずはどこから進める?
VR開発には高い技術と高いコストがかかり、容易に手の出せない分野である、というのが通説です。
幸運にも参入できた一部企業が、プロモーションやキャンペーン、コンテンツなどでアピールしている姿を見て、俺たちもやりたい!何から始めればいいんだ…と、もどかしく思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
VR開発は参入した者勝ち?
端的に言うと、VR開発は高性能なハードウェアとプログラミングを行うための開発エンジンがあれば自前で行えます。当然ながら、デザイナーとエンジニアがいればもっと良い物ができるでしょう。
といってもVR開発に特化した人材は少なく、そう簡単に見つかるものではありません。unityやUE4といったVRの開発言語を扱えるエンジニアは今のところ希少で、単価も高いのが特徴です。
外注のコツは?
とにかくVRを作ってくれ、どんなコンテンツでもいいからVRを。と、このように考えるのは危険でしょう。なにも知らないとアブナイ目に合うのはどんな世界も同じです。
いくらVRはグイグイ来ているとはいえ、ただの”VRコンテンツ”というだけではユーザーは喜ばなくなっています。
何を作るにせよ、使うのはユーザーです。彼らを引き付けられなければ意味はありません。とりあえず開発をスタートしてもらい、後から機能やコンテンツを付け足したり、クオリティを追い求め何度もやり直しを求めたり。当然ながら費用もかさみますし、開発期間も延びてしまいます。
作って終わり、では意味がない
VR開発は大きな費用が掛かります。作って終わり、では非常にもったいないです。VRコンテンツを利用したユーザーが、どのような反応をして、どういった動きをしたのか。こういったデータは蓄積して次のVR開発に生かすべきではないでしょうか。次に生かすためのデータ抽出、分析、改善提案までサポートしてくれる外注先があればなお理想的です。
今VR開発を外注すればそれなりの費用は掛かります。
ただ、価格だけに目を向けるのではなく、実績があり、VRを使ったマーケティング展望が行いやすく、作ったコンテンツに対してサポートを行ってくれる、そんな外注先を選ぶと良いでしょう。
もしVR開発を外注した場合の費用ですが、映像を使ったコンテンツを例に取ると、簡単な画像処理を含むもの(不動産内見アプリ)であれば30万円~60万円、撮影した映像をVR化したコンテンツ100万円~200万円、ライブ映像配信ができるアプリ開発なら150万円~200万円、VRゲームであれば1000万円以上といったところが現在の相場となっています。
VR開発でありがちなトラブル
VR映像コンテンツの場合、通常の画像編集とは異なるフローで進むため、そう簡単には修正が利きません。
たとえば10分間の映像を5分に縮めたいという要望を出した場合、実写コンテンツの場合は解像度の調整に時間が掛かります。
CGコンテンツは、映像を出すタイミングをプログラミングして対応していた場合、すべてプログラミングを書き直すことになるため、修正のための工数と修正したことによる再調整の時間、またバグの発生リスクも高まっていきます。
またVRの特性を理解せずに企画を立てた場合、VR化する際にいろいろな壁が立ちふさがり、結局実現できないというケースもよくあります。
トラブルを防ぎ開発をスムーズに進めるためにも、最初の「VRでやりたいこと」を明確にして、開発途中での方向転換や、何をしたかったのがわからなくなるような事態は是非避けたいですね。