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ソフトからハードまでGoogleの豊富なVRとは

この数年でGoogleはCardboard、DaydreamとVR世界へ導くソフト、ハードを提供してきました。この道のりは、GoogleがVRを今後の新しいコミュケーションツールとしてとらえ、さらに発展させるためのアプローチです。VR(仮想現実)から、AR(拡張現実)、MR(複合現実)と、加速度的に新しい世界が広がる予感がします。

 

 

始まりはCardboard

 

非常に安価ながら多くのユーザーにVR体験を提供したCardboard。登場したのは、わずか4年前の2014年でした。ほとんどのスマートフォンでVRの世界を覗くことができ1000円以下でも購入可能、ネットで設計図も無料でダウンロードできる画期的なVRゴーグルでした。
同時期に他社ではリアルな没入感が体験できる、ハイスペックVRゴーグルが開発されているのと対照的な存在でした。高価格で高機能VRゴーグルはその後多く販売されていますが、Cardboardは今でも健在です。間違いなく、初心者にとってVR入門機として普及しています。
Googleは2017年8月までにCardboardを1000万台以上出荷し、アプリは1億6000万回以上ダウンロードされた、と発表しました。

 

2年後に登場したDaydreamはハイスペックVR世界を提供

 

2016年に発表されたDaydreamはハイスペックAndroidスマホ用のVRプラットフォームです。Cardboardより数歩進んだ高品質なスマホVR世界を展開します。Daydreamを導入することで、Google自らスマホのOS、VRゴーグルなどのヘッドマウントディスプレイ、アプリケーションなどハード、ソフトのスマホ環境すべてをVRに最適化していく方向性を見せています。

 

Daydream Viewは現時点で最高のVRゴーグル

 

Daydream環境のスマホを使用するDaydream Viewは、多くのセンサーを内蔵し、コントローラーでの操作すること高品質VRを実現しています。現在ではサムスンのGear VRと並ぶ水準を誇ります。
さらにGoogleはスタンドアロン型ヘッドセット(スマホなし)を開発しています。これまでのスマホVRゴーグルではできなかった位置ラッキングが可能となり、体験者はゴーグルをしながら室内を歩き回ることで、VR世界の中を自由に動き回ることができます。2018年中には発売されると見られています。

 

 

GoogleがVRで目指すもの

 

Googleの理念は「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」です。現在多くの人々がパソコンやスマホでWebのGoogleから検索しているように、今後はGoogle VRで体験情報を検索できる未来社会を想定しているのです。
CardboardでVR体験者を増やし、Daydreamで高品質VR世界を展開、さらに仮想世界(VR)から拡張現実(AR)、複合現実(MR)へと、加速的に進んでいくでしょう。

 

 

3つのRealityとは

 

仮想世界がVR=Virtual Realityに対し、拡張現実はAR=Augmented Reality、複合現実はMR=Mixed Realityと呼ばれます。VRがコンピューター上に人工的な環境を作る世界に対し、ARは現実空間にデジタルな情報を付加したもので、あくまで現実世界が主体です。世界的に流行したゲーム、ポケモンGOはこのAR機能を使っています。
MRはCGなどの人工的な仮想世界と現実世界を融合させた世界です。VRやARをも含む広い概念で、ホロスコープやVRヘッドマウントディスプレイなど様々なインターフェイスの可能性があります。

 

VR世界のゴールを目指す

 

Googleは1988年、ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンの2人によって創立されました。Webの「Google」は世界でもっとも利用される検索エンジンとなり、オンライン広告などからM&A、パートナーシップなどから急激な成長を遂げ巨額の資産を得ました。
2015年の総資産は約1737億ドルで、アップルの約2470億ドルには及ばないものの、世界2位を誇ります。そのGoogleが今、VRの世界で着実にステップを踏んでいます。入門機から高品質環境、さらに新たなVR世界へと、短い期間ながら確実に成長しています。

 

VR世界のライバルは巨大企業

Facebookも早くからVRに注目してきました。GoogleがCardboardを発表した2014年にFacebookはVR企業、Oculusを20億ドルで買収。スタンドアロン型VRヘッドセットは2018年中にも発売が発表されると見られています。
創始者マーク・ザッカーバーグはVR世界のFacebook展開を想定しており、VRを個人的な体験からFacebookで共有体験できるソーシャルプラットフォームを目指しています。
Microsoftが日本でも販売を始めたヘッドセット、HoloLensはMRを実現する世界で初めてのホログラフィックコンピューターです。外見はヘッドマウントディスプレイですが、Windows10が動くPCが内蔵され、様々なセンサー類が装備しています。デジタルの物体と現実世界を融合するMRを実現しており、新たなVR世界を目指しています。

VR世界を疾走してきたGoogleはすでに次のステップへ踏み出そうとしています。ライバル達との苛烈な開発競争はまさにスピード勝負。明日にでも新たな開発、製品の情報が舞い込むことも十分有り得ます。毎年5月前後に開催されるGoogle I/O(開発者のためのイベント)でどんな新しい世界が発表されるのか楽しみです。

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