Appleが特許申請Macbookのリビング・ヒンジとは
Appleは、機能的且つ洗練されたデザインの製品を次々と世に送り出してきました。そのプロダクトデザインは、市場からも高く評価されています。そんなAppleですが、新しいデザインの可能性として、リビング・ヒンジと呼ばれる技術の製品利用を目論み、特許申請を行っていることがわかりました。特にMacbookへのリビング・ヒンジのデザインの導入が期待されています。
近年のデバイスに見て取れるリビング・ヒンジのデザイン
ヒンジとは、扉のちょうつがい、デバイスなどの接合部分、支点となる部分のことをさします。従来、ノートパソコンなどのヒンジは固定されていて、可動域が制限されており、逆方向などには曲がらないようになっています。その点、リビング・ヒンジは、ヒンジに比べて柔軟性のある素材で作られており、比較的自由に折りたたんだり、伸ばしたりすることができるのです。リビング・ヒンジが、近年注目されているのは、Microsoft Surfaceが代表するようなハイスペックなタブレット端末がひとつの要因となっています。Microsoft Surfaceのハイエンドモデルでは、通常のパソコンのWindows OSと同じように、Officeアプリケーションなどでのワープロ作業や資料作成、さらには簡単なプログラミング程度であれば利用できるほどのスペックになっています。それらの作業を効率よく行うために、物理キーボードの利用が推奨されており、本体カバーと一体になったキーボードを使うユーザーが増えているのです。その本体カバーは、タブレットの特性を活かすように設計されており、リビング・ヒンジを取り入れることで、通常のノートパソコンのような形で使用できたり、折り曲げて従来のタブレットを使うように変形させたりと利便性の高いものになっているのです。
現行Macbookライアップの製品デザイン
Macbookと言えば、Appleが誇る独自のアルミニウム加工技術を採用したノート型コンピューター製品です。度々Appleは、ラインナップの変更や追加などを行ってきており、市場の変化に応じた製品先着を展開してきましたが、今現在では、バランスのとれたスタンダードモデルのMacbook、携帯セガ大きな特徴なMacbook Air、コンパクトながらハイスペックなMacbook Proが販売されています。どの製品も薄型化や軽量化が進んでおりノート型コンピューターとしての完成度は高いものにあります。最新型のMacbookでは、ヒンジは固定型となっており、130度ほどを制限にスムーズに開閉できるようになっています。
Appleが特許申請を行った目的とは
2018年に入り、Appleが欧州特許局にリビング・ヒンジのプロダクトデザインを特許申請していることがわかりました。その特許申請の中には、Macbookでの利用をほのめかす資料が含まれており、将来的な大幅なデザイン変更の可能性も示しています。Macbookのリビング・ヒンジは、蛇腹のような形状で接合部に柔軟性を持たせることで、従来ピンどめしていた部分の開閉を実現させる方式のようです。もしMacbookのデザインでこのリビング・ヒンジが採用されるのであれば、故障しにくい構造の実現や単一素材による本体の製造、製造のコストカットなど様々なメリットが見えてきます。Appleは、そのほかにもイヤフォンのケーブル接合部分にもリビング・ヒンジのデザインの採用を考えているようで、ケーブルの断線などを防ぐ役割があると身されています。このようにAppleは、定評のある自社のデザインに新しい技術を取り入れる動きを見せており、今後も目が離せなくなっています。
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