アディダスの靴づくりも支える!サブスクリプションサービスの広がり


スポーツ用品で有名なアディダスは、最新技術を取り入れたスニーカーづくりに取り組んでいます。

最近では3Dプリント技術を持つ「Carbon社」と連携して、3Dプリンターを取り入れたスニーカーを発表。そしてCarbon社は、3Dプリンターをサブスクリプションで展開していくと発表しました。

アディダスの最新スニーカー情報と、そこに使われている技術についてご紹介します。

アディダスの靴づくりも支える!サブスクリプションの3Dプリント技術

アディダスが3Dプリンターを使ったスニーカーをリリース

アディダスのスニーカー「FUTURE Craft 4D」をご存知でしょうか?スニーカーに3Dプリンター技術を使った新しいスニーカーで、2017年から徐々に販売をスタートしています。

アディダスが3Dプリンターで作っているのは、スニーカーのミッドソール部分。ミッドソールとは靴底の中間部分のパーツで、エアパックを入れたりジェル素材を使ったりと各メーカーが様々な技術を使っているんです。

アディダスの3Dプリントで作られてミッドソールは細かくメッシュになっているのが特徴。しっかりと衝撃を吸収してくれるので、長時間ランニングをしても安定するというメリットがあるんです。

FUTURE Craft 4Dは販売当初の2017年は300足の限定発売でしたが、徐々に量産できるように体制を強化。2019年には10万足を販売しようと計画しています。YouTubeの公式アカウントで動画が公開されていますが、3Dプリンターでミッドソールができていく様子は映画のようなかっこよささえ感じます。
参照:YouTube「FUTURECRAFT 4D: CREATE – adidas」

スニーカーを作るには、今までは金型が必要でした。しかし3Dプリンターで作れるようになれば金型が不要になります。

3Dプリント技術メーカー「Carbon」が協力

アディダスのスニーカーに使われる3Dプリンターは、シリコンバレーに拠点を置く「Carbon」という技術会社。Carbonは3Dプリント技術を使って、ものを大量生産できるようにしようと取り組んでいます。

アスリートが使うスニーカーのミッドソール部分は、つま先やかかとで硬さを変えるなど工夫が必要です。Carbon社の3Dプリンターなら、ミッドソール部分の格子のデザインを変えるだけで調節可能。履き心地が良く、アディダスが理想とするスニーカーづくりが実現できるんです。

この3D技術が進めば、個人の好みによってミッドソール部分のカスタマイズができます。つまりセミオーダーのスニーカーづくりができるようになり、一般の人も理想のスニーカーが履けるようになります。

3Dプリンターは立体的なものを作るので、普通のプリンターのようにスピーディにはいきません。サイズによっては完成までに何十時間もかかるので、時間が課題とされていました。

しかしCarbon社は3Dプリンターのスピードアップに成功。アディダスのミッドソールなら、左右ペアで30分で作れてしまいます。

デジタルライトを使った独自の方法で、今までの3Dプリンターでは実現できないほどの生産スピードを出せるようになったのです。

3Dプリンター「M2 Printer」は725万円のサブスクリプション

そんな最新技術を誇るCarbonは、日本にも法人をつくって展開をスタート。3Dプリンター「M2 Printer」の展開を考えていますが、売り切りの販売スタイルではなく、サブスクリプションで展開すると発表しています。

個人向けにさまざまなサブスクリプションサービスが始まっていますが、ついに法人向けにもサブスクリプションサービスが進出しています。

3Dプリンターは企業向けで、1年でおよそ725万円。3Dプリンターで物を作るには液体樹脂が必要ですが、サブスクリプションの金額には含まれていません。

ちょっと高い印象がありますが、3Dプリンターで製品を量産できるようになれば企業にも利益があります。すでに多くの企業から問い合わせがあり、注目されているんですよ。

3Dプリンター技術で作られているもの

3Dプリンターといっても家庭用や企業向けの高性能なものなど、性能もピンキリです。たとえばスマホアクセサリーやコップなども作れますし、高性能な3Dプリンターなら医療用模型も作れます。

Carbon社はアディダス以外に歯科分野にも大きく進出していて、3Dプリント技術を使った義歯を制作。アメリカ政府の認可を受けた初めての3Dプリント技術会社でもあるのです。

YouTubeなどでは、自分の全身のスキャンデータを使ってうり二つのフィギュアを作っている動画もあります。ビジネスやものづくりの世界で注目されている3Dプリンター技術は、多くのベンチャー企業も参入しているのです。

サブスクリプションとリースの違いは?

一般的に企業が機械をレンタルする時は、リースを選択することが多いもの。しかしアディダスとも連携しているCarbon社は、3Dプリンターマシンをサブスクリプション方式で展開しました。

サブスクリプションは最近よく聞く言葉ですが、リースやレンタルと何が違うかよくわからないものです。

一般的に、サブスクリプションは期間に対してお金を払うもの。レンタルは選んだ物に対してお金を払います。

サブスクリプションとリースは似ていますが、リースは3年や5年など長期スパンのものが主流。企業ならパソコンやプリンターなどがありますね。

サブスクリプションは、数か月単位といった短いスパンが一般的。そのため企業も気軽に利用でき、使い始めのハードルが低いというメリットがあります。

Carbonが行っているサブスクリプションは、もちろん保守やサポートも込み。マシントラブルがあればサポートに連絡して対応してもらえます。

スニーカーを溶かして作り直す!?アディダスの最新スニーカー情報

100%リサイクルできる「FUTURECRAFT.LOOP」

アディダスは3Dプリント技術以外にも、新しいスニーカーづくりに取り組んでいます。2019年には、100%リサイクルできる「FUTURECRAFT.LOOP」を発売。エコなスニーカーができたことで話題になっています。

参照:アディダス公式サイト「FUTURECRAFT.LOOP」

FUTURECRAFT.LOOPがエコである理由は、履き終わった後スニーカーを溶かして作り直せるという点。ユーザーは使用したスニーカーをアディダスに返却。アディダスが洗浄して分解した後は、新しいシューズの一部として再利用されます。

FUTURECRAFT.LOOPの開発には、アジアも関わっています。その他の国も開発に協力していて、開発に10年もかかった力作です。一般発売は2021年の春夏を予定しているので、興味がある方はぜひ試してみてください。

材料は1種類だけで作られている

通常アディダスのスニーカーを作るためには、12種類以上の素材が必要といわれています。複数の素材を使うとリサイクルできないものも混在するので、スニーカーはリサイクルできず廃棄するしかありません。

FUTURECRAFT.LOOP は、TPU(熱可塑性ポリウレタン)1種類だけで作られています。しかしデザインはスタイリッシュで、メッシュのラインや靴紐があります。一見普通のスニーカーと変わらないデザインなので、特に抵抗感もないでしょう。

問題視されているアパレル業界の廃棄物問題

アパレル業界からは年間9,200万トンもの繊維が廃棄されています。ファストファッションの流行で、さらにゴミは増える可能性があるのです。

最近ではプラスチックによる海の汚染が問題視されていて、スターバックスコーヒーは紙製のプラスチックを2020年までに廃止すると宣言しました。すでに各国で紙製のストローの利用が始まっています。

環境汚染問題に取り組むアディダスはでは、2015年に外部と連携して廃棄物から作ったスニーカーを発表。海で回収された糸やフィラメントで作ったランニングシューズを作り、世界初の取り組みとして発表しました。

アディダスのスニーカーづくりは、環境を汚さないよう最新技術を使いながら取り組んでいます。協業している3Dプリンター技術の企業も常に前進しており、企業向けのサブスクリプションサービスを開始しました。

人や地球に有益なモノづくりも、最新技術が支えています。これからどんな新しい商品が作られるのか、楽しみですね。

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