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ゲームエンジン学習はスマホゲームのシェア率50%のUnity?それともUnreal Engineか比較

UnityとUnreal Engineは数あるゲームエンジンの中で代表的な2つです。どちらもハイスペックな映像表現やVRに対応していますが、それぞれ違った特徴があります。

・ゲームエンジンとは何か
・UnityとUnreal Engineの特徴
・どちらがおすすめか

上記についてご紹介します。
UnityもUnreal Engineもゲームエンジン
ゲームエンジンとはゲームを製作するためのツールです。TVゲームが生まれた初期は、新しくゲームを作る際にエンジニアがゼロから全てのコードをプログラミングしていました。しかしこの方法の場合、ゲームが複雑になればなるほど手間が増えていくことになります。

そこで、ゲームに必要な基本的な機能をまとめたゲームエンジンが生まれました。キャラクターの生成、背景映像の生成、オブジェクトの生成など、基本的な要素を配置するだけでゲームを作れるようになったのです。

UnityとUnreal Engineはあらゆるデバイスに対応したゲームエンジンとしてシェアが非常に大きいです。特にUnityはスマホゲームの制作においては全世界の50%以上のシェアを誇ります。また、映像表現の幅が広く、CG、VRなどゲームに没入するタイプのハイエンドゲームの製作に適しています。
*1
UnityとUnreal Engineを触れればプログラミング能力は不要?
UnityにしてもUnreal Engineにしても、直感的な操作でゲームを製作することができます。いわゆるビジュアルエディタで、キャラクターや背景を配置していくだけで簡単なゲームであれば作ることができます。操作に慣れればかなりのクオリティのゲームをビジュアルエディタだけで作れるようになるかもしれません。

しかし、こういったゲームエンジンのビジュアルエディタで作れるゲームは、テンプレート感が強くなると考えた方が良いでしょう。発想によってはテンプレートのみで作ったゲームでも面白いものもあり得ます。しかし、ゲームのハイエンド化が進み、より没入感の強いビジュアル、複雑でやり込み度が深いゲーム性が求められています。

ですので、UnityやUnrealEngineを使用して商用のゲーム製作を志しているのであれば、プログラミング言語を覚えておくべきです。基本的な言語であるC++によって、ゲームエンジンを拡張することができます。拡張することでテンプレートのビジュアルエディタでは表現できない映像やゲーム性を実現できるのです。

Unityとは
Unityは現在もっともシェアがあるゲームエンジンとしてのスタンダードです。特にこだわりがないのであれば、まずはUnityからいじってみるのもいいのではないでしょうか。web上に日本語での情報も多く、学習を進めやすいのも魅力です。
Unityで作られたゲーム
Unityで作られたゲームとしてもっとも有名なゲームの一つが「ポケモンGO」です。ポケモンGOはスマホの画面を通して現実の街並みの中にポケモンが現れるARゲーム。さらに、「DRAGON QUESTⅧ 空と海と大地と呪われし姫君」のスマートフォン版でもUnityが使われています。

ARが導入されているかいないかの違いはありますが、両ゲームとも立体的な視点やCGの要素を取り入れ、リアルな映像体験ができる点では同じです。
*2
Unityの特徴
Unityはテンプレートを配置することで初心者でも簡単にゲーム制作に挑戦することができます。その一方で機能拡張をすることで自由度の高いゲームを作ることもでき、スマホゲームにおいてはその自由度を生かして全世界のシェアの50%以上を誇っています。

またゲームに限らず自動車などのメカニックや建築設計などの用途でUnityのVR技術は活用されています。
*3
Unityの導入費用
Unityには3つのプランがあります。
・Pro with Teams Advanced:月額125ドル(約13,375円)、法人向けのプランです。
・Plus:月額35ドル(約3,745円)、個人事業主や小規模な企業向けのプランです。年間収入や事業資金が20万ドル未満の場合に申し込めます。
・Personal:無料プランです。年間収入や事業資金が10万ドル未満の場合に申し込めます。
*4
Unreal Engineとは
Unreal Engineは映像が非常に美しいゲームエンジンとして近年人気です。ハイエンド向けなゲーム制作に向いていると言えます。
Unreal Engineで作られたゲーム
コンシューマーゲーム機で遊ぶ格闘ゲームの代表作「鉄拳7」「ストリートファイターⅤ」ではUnreal Engineの代名詞と言える超美麗な映像を楽しむことができます。またリアルなシューティングゲームとして人気のジャンルTPSでは「フォートナイト」を世に送り出しました。

美しいだけでなく現実を超えたリアルな動きや繊細な躍動感を表現することができ、まさにUnrealと言えます。
*5
Unreal Engineの特徴
Unreal Engineの特徴はUnityよりもさらに直感的なビジュアルエディターでの作業です。デフォルトの設定でも相当表現できる映像の質が高いため、Unityに比べてもプログラミング言語の必要性は薄れます。

また、VRゲームを作る際にはVRモニターを製作者が装着することで、VRの世界に没入しながらゲームを製作することができます。まさにハイクオリティな映像制作に特化したゲームエンジンなのです。

ただし、機能が優れているだけあって、Unreal EngineをまともにPCで動かそうと思うとハイスペックなマシンが必要になります。汎用のPCで起動すると相当重い動作にな流ため開発には現実的ではありません。ハイクラスのゲーミングPCレベルの環境は必要になります。
Unreal Engineの導入費用
Unreal Engineは現在導入費用は無料。誰でも完全版のUnreal Engineに触れることができるのは魅力です。

ゲームを販売して収益を上げた場合、売り上げの5%に当たるロイヤリティーを支払う決まりがあります。これは4半期ごとに3,000ドルを超えた売り上げ部分に対してのみ発生します。

つまり、学習のためUnreal Engineを触る分には費用は一切発生しませんし、3ヶ月ごとの売り上げが日本円で30万円以上にならない限りやはり費用は発生しません。
*6
UnityとUnreal Engineを比較
UnityとUnreal Engineを比較する際に重要なのはどのようなゲームを開発したいかということです。

Unityは作れるゲームの幅が広く、スマホゲームのようにデバイス自体の性能が凄まじいスピードで進化しても対応できます。その時々のデバイスのできることに合わせて、柔軟に開発ができこれまでなかった発想を形にしやすいメリットがあります。

Unreal Engineは現実を超えた映像表現が可能なので、スマホゲームで満足できないコアなゲーマー向けのハイエンドゲーム製作に向いています。スマホゲームの場合もありますが、容量やゲームとしての表現幅が大きいコンシューマーゲーム機でゲームに没入できる世界観を作り上げることができるのです。

ですので、ざっくり幅広いゲーム製作をしたいのならUnity、ハイエンド向けにこだわったゲーム制作をしたいのならUnreal Engineということになります。
まとめ
UnityもUnreal Engineもこれからのゲーム制作には必須のゲームエンジンです。どちらかではなく両方使えることが理想ですし、さらにC++などのプログラミング言語を身につけておけば開発の幅が広がります。どちらのゲームエンジンも学習する分には導入費用がかからないので、ゲーム開発を志す方はインストールしてみましょう。高スペックPCを準備しておくことを忘れずに。

*1https://unity.com/ja/solutions/mobile
*2https://udemy.benesse.co.jp/development/web/unity-intro.html

*3https://unity.com/ja
*4https://store.unity.com/?_ga=2.237518848.1045507065.1570438285-674108766.1570438285
*5https://www.gamespark.jp/article/2016/03/15/64414.html
*6https://www.unrealengine.com/ja/faq

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