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【SF駐在所より】COMMERCE.AI解説記事

「最も熱い企業」に選出!

COMMERCE.AIは、シリコンバレーのAIスタートアップ企業です。 2016年に設立され、現在は著名アクセラレーターPlug and Playに入居しています。 まだ設立されてから3年目と若いですが、2019年10月にはPlug and Playの「Hottest Company」に選ばれている注目のスタートアップです。 投資家からも支持されこれまでに$2.7Mを調達しています。(資本金が約3億円ということ)
https://www.commerce.ai/
創立者のAndy Pandharikarは、COMMERCE.AI設立前にはサンフランシスコにFitiquetteというスタートアップを設立し、インド最大のコマース企業であるFlipkartグループに売却した経験の持ち主です。  Fitiquetteは2012年のTechCrunch Disruptで、「Top commerce-tech startup」に選ばれています。 因みにFlipkartはソフトバンク・ビジョン・ファンドが2017年に25憶ドル出資し、その8か月後に米国小売り最大手のウォールマートがFlipkartを買収しましたので、投資金は40憶ドルとなり、8か月で15憶ドル(約1,600億円)儲けています!
Andyはスタンフォード大学でエンジニアリング修士の学位を得た後、ハーバード大学のビジネススクールで学んでいます。
最高の学歴を持ったシリアルアントレプレナー(連続企業家)のAndyが作ったCOMMERCE.AIとはどのようなものか、見ていきましょう。 スタートアップは、トップが全てと言っても過言ではありません!

市場情報をAIが自動で作成

COMMERCE.AIは、SaaSとしてサービスをクラウドで提供します。 サイバー空間にころがっている様々な情報をAIが拾い集め、分析・整理して、他では手に入らないようなデータにして提示してくれます。 新製品開発の為の市場調査、そして製品を市場に投入してからの売れ行きがほぼリアルタイムで分かるのです。
COMMERCE.AIは言っています「あなたの製品は語っています。 あなたにはそれが聞こえますか?」と。
つまり有用なデータはそこに既にあるのです(製品は語っている)。 しかし、それを意味ある形で見えるようにしなければ何の価値もありません。 それを見えるようにするのが(聞こえるようにするのが)COMMERCE.AIなのです。
製品が語っているのなら、是非聞いてみたいですよね!

AIが働いてくれる

COMMERCE.AIはその名の通り、AIが働きます。 AIですから自動でずっと働き続けます。 しかも働けば働くほど賢くなって行きます。 既に相当数のクライアントがいるようですので、そのAIもかなり洗練されていることかと思います。
よくAIの話をしますと、「それはAIでなくとも人間にも出来るのではないか? 人間ができることをAIにやらせて雇用削減はけしからん」という説もたまにありますが、現時点でのAIでは、基本的に人間を越えられませんので、確かにAIでなくとも人間にできるかもしれません。 このCOMMERCE.AIにしてもそうです。 しかし同じことを人間がやろうとしたら、膨大な人数と膨大な時間が必要となります。 つまり実際面から行きますと、COMMERCE.AIがやっていることは人手では現実的ではないと言えるのではないでしょうか。
ということで、その素晴らしいAIを使いますと、次のようなことが行えます。 セットすれば、自動で他では手に入らない有益なデータが整理された形で提示されます。 まさに、「製品が語ることを聞く」訳です。

• 市場調査
o 新たな市場機会を見つける。
o あるカテゴリーでの各製品(競合含む)の売れ行きを、履歴も含めてかなりリアルタイムに近い形で表示。
o 評判の良い機能を調査。
• 製品開発の方向付け
o 市場調査の結果に基づき、どの市場向けにどのような製品を投入すれば良いか分かるようになる。
o どのような機能が必要か最適化できる。(必要機能の優先順位付け)
• コンセプトのテスト
o 少量の製品を市場に出してみて、ユーザーのフィードバックを得る
• デジタルマーケティング
o 製品を生かすメッセージを作成
o 製品情報(コンテンツ)の内容について推奨してくれる
• 製品のブランディング
o 製品満足度や実際の製品使用フィードバックを知ることで、プロダクトエクスペリエンスを向上させる
• Wetサイト
o Webサイトの機能を拡張

COMMERCE.AIは、ディーププロダクトラーニングプラットフォーム

具体的に何やっているかと言いますと、AIが製品のフィードバックを「読んで、見て、聞いて、理解」します。 社内データも対象に加えますが、ユーザー生成コンテンツ(製品レビューなど)が非常に重要です。 ユーザーがどう考えているのか、何が気にいって、何が問題なのか等々ユーザーに聞いてみたい場面は常にあります。 ユーザー生成コンテンツにその答えがあります。 COMMERCE.AIが、その答えを見つけてくれるのです。

[収集 + 意味づけ]
COMMERCE.AIは、自動的にWebをスキャンします。 その中にはカスタマーレビューやフィードバックも含まれます。 音声もスキャン対象に含まれます。 そして、新しいトレンドに乗っている製品やカテゴリーの属性を識別します。 その作業は自社製品について、あるいは競合製品についても同じことができます。

[分析 + 気づき]
製品の売上が全てを語る訳ではありません。 COMMERCE.AIは製品と市場のシグナルに注目し、それが製品の成功・失敗・競合状況のより深い理解へと導きます。 COMMERCE.AIが製品レベルでの自動データ収集・自動分析を行いますので、企業の方は、戦略立案・プロセス・結果により集中することができるようになります。

[行動 + 結果]
新製品についての、多面的なアプローチ(facets)・属性(attributes)・探している情報と記載されている情報との差(content gaps)を識別するように設計されたプロセスを使用。 これによりCOMMERCE.AIは、検索アルゴリズムとマーケティング活動の関連性、精度、および全体的な品質を向上させることができます。

[学習 + 改善]
COMMERCE.AIのAIプラットフォームは、企業にとって何が重要かを学習し、最も重要な機能、属性、市場をモニター・発見するためのツールを提供します。

ユースケースの例
下記のような事に、実際にCOMMERCE.AIのサービスが役立っています。
• カスタマーニーズを理解する
o スキンケアメーカー大手企業:買い物客が具体的にどのようなニーズを解決しようと思って、商品を探しているのかを知るために、COMMERCE.AIを使用。
• 通常ではない客の感情を発見する
o 無線通信サービス大手企業:新製品を投入するにあたりCOMMERCE.AIを使用することによって、製品レビュートップに居続けることができた。
• 新たな市場機会を見つける
o コンシューマーエレクトロニクス大手企業:COMMERCE.AIを使用することで、目的とした市場において新たな顧客属性(カスタマーセグメント)を見つけることができた。
• 他社との製品比較
o 大手靴手入れ製品メーカー:COMMERCE.AIを使用して、ある製品属性の中で他社との製品比較を行った。
• 競合状態とトレンドの変化をモニター
o ある大手企業:COMMERCE.AIを使用して、客がどのような経験をしているか逐一モニターしている。
• 品揃えの戦略
o 大手オンラインショップ:COMMERCE.AIを使用して、欠品を発見し、カタログの製品説明を改善。
• ブランド進化の為の分析
o 大手宝飾ブランド:COMMERCE.AIを使用して、日々ブランドを進化させるべく取り組んでいる。
• 製品の使用方法をモニター
o 大手家電メーカー:COMMERCE.AIを使用して、製品の新たな使用方法についてモニターしている。
• 店舗のパフォーマンスを分析
o 大手ピザチェーン:COMMERCE.AIを使用して、オーストラリアの全ての店舗を比較して、最も良い方法を見つけ出している。

日本語にも対応

既に日本語対応になっていますので、対象となるWebサイトが日本語でも、COMMERCE.AIは機能します。 既に日本にもクライアントがいるようです。 最近、やけにヒットを連発する企業があったら、もしかすると密かにCOMMERCE.AIを使っているのかも知れませんよ。
考えてみれば、カスタマーレビューを有効利用するというのは至極王道な訳で、それを洗練された形で、もっと色々な機能がついて便利になったのがCOMMERCE.AIということになりますね。 素晴らしい!

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