次世代チャットアプリGoogle Alloで会話型AI「Google Assistant」を体験
GoogleAlloとは
GoogleAlloとは、Googleが提供するチャットアプリです。
これだけだとFacebook MessengerやLINEといったものと変わらないのではないかと思われるかと思います。しかし、GoogleAlloの一番の特徴点として挙げることができるのが「Google Assistant」機能の対応とメッセージに応じたテンプレートの返信の提供をしている点が特徴として挙げられます。
また、Google Assistantを会話の中に入れることにより、情報共有をスムーズに行うことなどができることがメリットとして挙げられます。
従来のメッセージアプリと「Google Allo」の違い
従来のメッセージアプリ、特にラインには「りんなちゃん(マイクロソフト)」や「SENSY bot(株式会社カラフル・ボード)」などの様々な人工知能アプリがあり、これからも増えていくでしょう。
しかしながらそれらのBotとGoogle Assistantの大きな違いは他の友達同士の友人の会話に混ぜることにより並行で情報共有をすることができると言った点です。従来ならば対話型AIで調べ物をしたことをスクリーンショットし、それを友人同士の会話で共有すると言った二度手間のような手順を取っていました。そのようなことをせずに直接チャット画面で会話ができることがこの情報共有の強みとも言えます。
また、メッセージに対してこのような返信はどうでしょうと提案されることも特徴的な点として挙げられます。事務連絡の場合はテンプレート一個選ぶだけと言うのは時間の短縮として良い効果を挙げるのではないでしょうか。
更に、Googleアカントを複数使い分ける想定がされていることもGoogleAlloの特徴として挙げられます。これはLINEやMessengerにはなかった特徴として挙げることができるでしょう。このことにより、プライベートと仕事を使い分けるといった使い方もできるようになります。
Google Assistantの強み
Google Assistantのほうが他の競合のBotよりも文脈を読み取る力が強いと思われます。
同じチャット型のインターフェイスを持つりんなちゃんは「今日の天気は?」とその直後におくられた「明後日は?」という文章があった場合その文脈を読み取らず今日の天気 明後日は?という別々の2つのメッセージとして捉えます。しかし、Google Assistantはそのメッセージを連続した2つの文章として認識して「明後日(の天気)は?」と言うように省略された文章を文脈で補うことができます。
また、Googleのアプリ独特の強みとして、GoogleカレンダーやGoogleリマインダーをはじめとしたGoogleアプリケーションと相性がいいことが挙げられます。例えば「今度の旅行はいつ?」とGoogle Assistantにきいた場合、Googleカレンダーやリマインダーなどを参照してすぐに予定を教えてくれるなど従来型のボットではできないこともやってくれます。
GoogleAlloの展望
GoogleAlloは今のところあまり普及はしていませんが、他のチャットアプリにない魅力とGoogle独特のポテンシャルを備えたアプリであることは確かです。
GoogleAlloの特にGoogle Assistantと似たような機能を持つアプリケーションにSiriが挙げられますがSiriができてGoogle Assistantにできないことに予定の記入が挙げられます。Google Assistantはアプリケーション内で記憶はできるようですが外部に記入することには弱いようです。
そのあたりの改善や、さらなる文脈の認識技術の向上でGoogle Assistantは期待の持てる機能であり、それを搭載したGoogleAlloは次世代のチャットアプリとも言えるアプリケーションになるでしょう。