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格安SIMのGoogle Fiとは?新料金プランと契約方法をご紹介

日本でもユーザーが急増している格安SIMですが、Googleも提供しているのをご存知ですか?2021年に6周年を迎えるGoogle Fiは、より安さにこだわり新しい料金プランを開始しました。

GoogleのMVNOサービス「Google Fi」はアメリカ向けのサービスですが、渡航する機会が多い日本ユーザーにもおすすめです。

この記事では、Google Fiの新料金プランとその特徴、アメリカのスマホ事情をご紹介します。

この記事を読むと、以下の3つのことがわかります。
1.Google Fiのサービスと料金プラン
2.Google Fiを国内で使えるようにする方法
3.アメリカのスマホ事情

Google Fiとは

Google FiとはGoogleのMVNOであり、日本でいうUQモバイルやマイネオなど格安SIMと同じサービスです。アメリカでも日本と同様に格安SIMメーカーがいくつかありますが、Google Fiはその1社という位置づけとなります。

Google Fiはかつて「Project fi」という名前でしたが、リニューアルによってGoogle Fiになっています。

Google Fiのメリットは、国をまたがって移動しても変更手続きが不要でシームレスに利用できる点です。Google Fiは200か国以上で利用でき、どの国で使っても利用料金が変わりません。

メインターゲットであるアメリカでは空港などにGoogle Fiの自販機あり、手軽に入手できます。

シンプルかつ統一された料金プランによって、各国でローミング代を気にせずに利用できます。今回Google Fiの料金プランに変更があったため、次で詳しく解説いたします。

Google Fiに新機能追加!より安さを訴求したプランへ

GoogleのMVNOサービスであるGoogle Fiは、2021年4月で6周年を迎えました。これを機に料金プランの見直しを行い、より安さをアピールしています。新しく追加したGoogle Fiのプランと、全体のプランを紹介します。

Simply Unlimitedが新しく追加

今までGoogle Fiのプランは、定額制のUnlimitedと従量課金制のFlexibleの2種類のみでした。しかし2021年4月より、Unlimitedの枠に「Simply Unlimited」プランが追加されました。

Simply Unlimitedは、米国、カナダ、メキシコ国内でのデータ容量が無制限です。また、米国、カナダ、メキシコ間での無料通話、テキストメッセージ無制限機能があります。

月額料金は、1回線なら60ドル、2回線なら1回線あたり45ドルとなります。さらに3~6回線での契約なら1回線あたり30ドルです。

Google Fiのプラン一覧

Google Fiは料金プランのリニューアルでSimply Unlimitedが増えたことにより、プランが3種類になりました。(2021年5月現在)

プラン名料金機能
Unlimited Plus70ドル50か国以上への無料国際電話200か所以上での国際データ通信フルスピードのホットスポットテザリング100GBのGoogle Oneクラウドストレージ米国内での通話とテキスト無制限米国カナダメキシコでのデータ・テキスト通信無制限
Simply Unlimited60ドル米国内での通話とテキスト無制限米国カナダメキシコでのデータ・テキスト通信無制限
Flexible20ドルテキストと通話が1回線20ドル/月ホットスポットのテザリング10ドル/1GB 

上記の料金は、1回線で契約した場合の金額です。複数回線になれば、回線数に応じた割引がありますので、詳しくはGoogle Fiの公式サイトをご参照ください。
Google Fi 料金プラン:https://fi.google.com/about/plans

アメリカ国内のみの利用で基本的にWi-Fiを利用しているなら、Flexibleプランで十分事足りるでしょう。しかしアメリカを中心に通話やメッセージをやり取りしたいなら、Simply Unlimited以上のプランがおすすめです。

もともとGoogle Fiがサービスを始めた当初は、従量課金制であるFlexibleのみのプランでした。しかし従量課金制はパワーユーザーにとって割高であり、定額で支払いたいという声も多くあったのです。そこでGoogleは定額制であるUnlimitedプランを開始しました。(※1)

そして2021年、Unlimitedと同様に定額制でありながら、さらに安いプランであるSimply Unlimitedプランの提供を始めたのです。Simply Unlimitedが開始したことで、従来のUnlimitedは「Unlimited Plus」となりました。

シンプルな料金プランが売りのGoogle Fiですから、これ以上プランは増えないでほしいものですね。

安さにこだわってよりユーザーを獲得したい

Google Fiが新プランとして提供しているSimply Unlimitedは、上位プラン(Unlimited Plus:70ドル)と下位プラン(Flexible:20ドル)の“良いとこどり”といった印象です。

「国際通話などグローバルな使い方はしない。でも毎日メッセージや通話で使うので、もう少し安い価格の定額プランが良い」というユーザーは、Unlimited PlusからSimply Unlimitedに乗り換えたほうがお得でしょう。

Google Fiの契約および端末入手方法

Google Fiは本来アメリカユーザー向けであるため、国内ユーザーが入手する方法には制限があります。ここではGoogle Fiの入手方法を紹介します。

契約はオンラインのみ

Google Fiの公式ページ(https://fi.google.com/about/)にアクセスして、オンラインで契約します。契約にはGoogleアカウントが必要ですが、日本で作成したアカウントでも問題ありません。

しかしここで気を付けたいのが、物理SIMを契約するにはアメリカの住所が必要という点です。住所はSIMを受け取る場所として必要なので、同意があれば知人の家でもホテルでも構いません。

Google Fiの公式ページにログインしたら、SIMを受け取る住所、料金プラン、Google Fiを使用するデバイス、支払方法を設定して契約は完了です。

eSIMなら国内でも利用できる

Google Fiの物理SIMを使うなら、前述の通りアメリカの住所を指定しなければいけません。しかしGoogle FiはeSIMにも対応しているため、わざわざアメリカで物理SIMを受け取らなくても、国内に居ながら利用できます。

eSIMとはSIMと端末が一体になったものです。eSIMならGoogle Fiの公式サイトで契約して、手持ちのスマホで開通作業を行えば日本でも利用できます。

しかし国内で開通するには、リージョンをアメリカに変更しなくてはいけません。開通作業にはGoogle Fiのアプリをダウンロードする必要がありますが、このダウンロード作業は2021年5月時点でリージョンがアメリカになっている必要があるのです。渡米する予定がある方は、その際現地で設定してもいいででしょう。

また開通するためには、スマホがeSIMに対応している必要があります。PixelシリーズなどGoogleの端末であれば、ほとんどのケースは開通可能です。しかしiPhoneユーザーの方も、XR/XS/XS Max/11※であれば利用できるようになりました。(※2)

Google Fiは海外によく行く人におすすめ

Google Fiは天下のGoogleが提供する格安SIMですが、国内ユーザーがわざわざ入手するメリットはさほど大きくありません。では誰におすすめかというと、海外に行く機会が多い人です。

渡航した際スマホが海外のよくわからない回線を掴んでしまうことがあります。気が付けばパケット通信料がとんでもない金額になっている“パケ死”は、渡航者にとって大きなリスクの1つです。

すでに200か国以上で利用できるGoogle Fiなら、さまざまな国へ渡航する人にとってシームレスに利用できます。他国へ渡るたびに「スマホが使えなかったらどうしよう」と心配する必要がありません。世界的なIT企業であるGoogleだからこそのメリットといえるでしょう。

アメリカのスマホ事情

最後に、Google Fiのターゲットであるアメリカのスマホ事情をご紹介します。

メッセージはSMSが主流

国内でユーザーが急増しているLINEは、アメリカではほとんど使われていません。LINEはアメリカでも使えるのですが、実際に使っているには日本人留学生や、日本人と連絡を取りたい人がほとんどなのです。アメリカでは、LINEの代わりにFacebookのメッセージ機能(Messenger)を使う人も多くいます。(※3)

では何でメッセージをやり取りしているかというと、実はSMSが一般的なのです。「テキスト」ともいわれるSMSは携帯番号あてにメッセージを送るため、電話番号だけでメッセージもやり取りできます。

そのためGoogle Fiのメッセージを無制限で使える機能は、アメリカユーザーにとって、日本でLINEを無制限で使えるのと同等の魅力があるのです。

アメリカも契約の「縛り」を廃止する流れ

国内では、かつて「2年縛り」という言葉がありました。携帯電話を契約したら、2年間は途中解約の時違約金が発生するというものです。

実はこの2年縛りはアメリカでも存在しました。しかし日本よりも良心的で、2年を過ぎればいつ解約しても違約金はかかりません。日本のように「タイミングを逃し、解約し損ねた」という仕組みではありませんでした。(※4)

しかし今では日本と同じく2年縛りを撤廃する流れがあり、アメリカでも廃止が進んでいます。

海外へ行く機会が多く、そのたびに海外用のスマホを準備するのが面倒!という方は、Google Fiを使ってみてはいかがでしょうか。国やローミング代を気にせず利用できるGoogle Fiなら、国を気にせず快適にスマホを利用できますよ。

 

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参考サイト
※1 https://japan.cnet.com/article/35169929/
※2 https://support.google.com/fi/answer/9823429
※3 https://www.hanacell.com/usphone/sms/
※4 https://www.hanacell.com/usphone/contract-term/

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