Revit 2025の動作環境|パソコンのスペックの調べ方&買い替え時の選び方も解説!
Revitを快適に動かすためには、動作環境を満たしたパソコンが必要です。
そこでこの記事では、Revitをこれから本格的に使おうと思っている初心者の方に向けて、Revitの動作環境についてわかりやすくご紹介します。
お使いのPCがRevitの動作環境を満たしているかどうかの調べ方や、買い換えにおすすめのパソコンの選び方についても解説しています。
ストレスなく作業できるパソコン環境で、作業をサクサク進めていきましょう。
この記事を読むと以下の3つのことがわかります
1.Revit 2025の動作環境
2.今お使いのパソコンのスペックの調べ方
3.新しいパソコンに買い替えるときのおすすめの選び方
Revit 2025の動作環境
まずは、Revitの動作環境を見ていきましょう。
ここでは、2024年4月2日にリリースされた最新バージョンの「Revit 2025」の動作環境から、主にチェックすべき項目を抜粋して確認します。(*1)(記事執筆時点2024年10月3日)
・Revit 2025の動作環境(バリュー)(*2)
OS:64 ビット版Microsoft® Windows® 10 または Windows 11
CPU:2.5GHz以上(最大GHzのCPUを推奨)
メモリ:32GBのRAM
ビデオ アダプタ:Shader Model 5搭載のDirectX 11対応グラフィックスカードおよび4 GB以上のビデオメモリ
ディスク空き容量:30GB
動作環境は3種類から選ぼう
Revitの動作環境は、扱うモデルの規模によって3種類があります。(*2)
上の項目でご紹介した動作環境は、中規模モデル向けの「バリュー」です。
・エントリレベル:一戸建てなどの小規模モデル
・バリュー:オフィスビル程度の中規模モデル
・パフォーマンス:ショッピングモールなどの大規模モデル
3種類の動作環境の違いは、推奨メモリのサイズです。
バリューは32GBですが、エントリレベルは16GB、パフォーマンスは64MBとなっています。
扱うモデルの規模によって、必要な動作環境を選びましょう。
RevitはMacで使えない?
Revitは、Windowsに対応したソフトウェアです。Mac OSには対応していません。(*3)
仮想化ソフトウェアを使うなどの方法で、Mac上でもRevitを動かすことができますが、実務に耐えられる程度の動作ができるかどうかは不明です。
仮想ハードウェア環境で動かすことになるので、Windows版よりはかなり動作が遅くなったり、支障が出たりする可能性があることを覚えておきましょう。
お使いのパソコンのスペックの調べ方
Revitの動作環境が確認できたら、今のパソコンが動作環境に適しているかどうか調べてみましょう。
ここでは、各項目の調べ方についてご紹介します。
Windowsのバージョンを調べるには
Revitの推奨動作環境は、Windows 10または11となっています。
お使いのパソコンのWindowsのバージョンが分からない方は、次の方法で調べてみましょう。
・Windowsのバージョンの調べ方(*4)
1.Windowsのスタートボタンを右クリックして、「設定」をクリック
2.「システム」をクリック
3.「バージョン情報」をクリック
4.「Windowsの仕様」の「エディション」を確認する
ビデオアダプタ(グラフィックボード)のスペックを調べるには
Revitの推奨動作環境では、ビデオアダプタのスペックが「Shader Model 5搭載のDirectX 11対応グラフィックスカードおよび4 GB以上のビデオメモリ」となっています。
お使いのパソコンのグラフィックカードのメモリ容量を確認してみましょう。
・グラフィックボードのスペックの調べ方(*5)
1.Windowsのスタートボタンを右クリックして、「設定」をクリック
2.「システム」をクリック
3.「ディスプレイ」をクリック
4.「ディスプレイの詳細設定」をクリック
5.「アダプタのプロパティを表示します」をクリック
6.「アダプターの種類」でグラフィックボードの名前を確認する
7.「専用ビデオメモリ」でビデオメモリの容量を確認する
・DirectX のバージョンの調べ方(*6)
1.Windowsのスタートボタンをクリック
2.検索バーに「dxdiag」と入力してコマンドを実行する
3.「システム」タブの「DirectX バージョン」を確認する
メモリ容量を調べるには
Revitでは、動作環境として「32 GBのRAM」が推奨されています。
お使いのパソコンのメモリが動作環境を満たしているか調べてみましょう。
・メモリの調べ方(*7)
1.Windowsのスタートボタンを右クリックして、「設定」をクリック
2.「システム」をクリック
3.「バージョン情報」をクリック
4.「デバイスの仕様」の「実装RAM」を確認する
CPUの種類を調べるには
Revitでは、CPUは2.5 GHz以上、できれば最大GHzのCPUが推奨されています。(バリュー)
最大というと限りがありませんが、推奨されている2.5 GHz以上あるかどうか調べてみましょう。
・CPUの種類の調べ方(*8)
1.Windowsのスタートボタンを右クリックして、「設定」をクリック
2.「システム」をクリック
3.「バージョン情報」をクリック
4.「デバイスの仕様」の「プロセッサ」を確認する
新しいパソコンに買い替えるときのおすすめの選び方
お使いのパソコンの動作環境は確認できましたでしょうか?
スペックが足りていなかった場合は、新しいPCの購入を検討していきましょう。
ここからは、Revitが間違いなく動くパソコンの選び方をご紹介します。
Revitの動作が確認済みの「ISV認証」を選ぼう
Revitを使うためのパソコンを用意するなら、Revitが確実に動作することを確認してあるパソコンを使いたいですよね。
そこで、「ISV認証」済みのパソコンを選びましょう。
ISV認証とは、ソフトウェアを作るメーカーが、自社のソフトの動作テストを行ったハードウェア製品を認定した証明のことです。(*9)
ISV(Independent Software Vendor)とは「独立系ソフト開発会社」のことで、ソフトを開発するメーカーのことをいい、オートデスクやマイクロソフトなどがこれに当たります。
Revitを使うなら、オートデスクにISV認証をされたメーカーや機種を選びましょう。
認証されていないパソコンより、トラブルの可能性が低くなります。
ISV認証されている大手パソコンメーカーは?
オートデスクのISV認証を受けている大手パソコンメーカーと、認証済みのRevitのバージョンはこちらです。
・Lenovo(Revit 2024)(10) ・HP(Revit 2025)(11)
・Dell(Revit 2024)(*12)
この中で、HPだけが最新バージョンのRevit 2025に対応しています。
Revitの動作環境を満たすおすすめパソコンは?
Revitの動作環境を満たすおすすめのパソコンは、HPのワークステーションです。(13)ワークステーションとは、一般的なパソコンよりスペックの高いパソコンのことです。(14)
Revitのような3D CADを使う場合は、一般的なパソコンではスペックが追い付かないため、できればワークステーションを選びましょう。
また、HPはオートデスクの開発に使われているパソコンメーカーであり、オートデスクのソフトウェアに最適化されているところも大きなポイントです。
まとめ
Revitでの作業をスムーズに進めるには、動作環境で推奨されている以上のスペックのパソコン(ワークステーション)を用意しましょう。
一般的なパソコンよりも高価な価格帯になりますが、レンダリングの処理時間が短くなれば、全体的な作業時間が短縮できます。
動作環境を満たすパソコンを使って、快適に作業を進めていきましょう。
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❹建設業界におけるDX

◆参考URL
*1 AUTODESK「Revit 2025 の新機能」
https://www.autodesk.com/blogs/aec/2024/04/02/whats-new-in-revit-2025/
*2 AUTODESK「Revit 2025 製品の動作環境」
https://www.autodesk.co.jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/System-requirements-for-Revit-2025-products.html
*3 AUTODESK「MacintoshシステムでRevitを使用する」
https://www.autodesk.com/jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/Autodesk-Revit-2017-on-Mac-OS-X.html
*4 Microsoft「デバイスに関する情報を見つける」
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/8B-a66d52c8-3323-44fd-8f34-a9497bb935e1
*5 Microsoft「Windows デバイスでゲームがプレイできるかどうかを確認する方法」
*6 Microsoft「Windows 10 の Microsoft 基本ディスプレイ アダプター」
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-BC-fd1c777c-d4d5-f05a-edb1-0dc7031fd677
*7 Microsoft「PC のストレージを確認する」
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/pc-8B-c7cbe6ef-267b-6b8a-32d9-01161623ba5a
*8 Microsoft「Windows デバイスでゲームがプレイできるかどうかを確認する方法」
https://support.xbox.com/ja-JP/help/games-apps/game-setup-and-play/how-to-find-out-if-a-game-will-work-on-your-windows-10-device
*9 週刊BCN+「<いまさら聞けないキーワード>ISV(アイ・エス・ブイ)」
https://www.weeklybcn.com/journal/column/detail/20110120_40044.html
*10 Lenovo「ISV 認定」
https://thinkworkstations.com/
*11 HP「ワークステーションISV 認定」
https://www.hp.com/us-en/workstations/isv-certifications/mcad-isv-certification.html
*12 Dell「Dell パートナー ハードウェア認定」
https://www.dell.com/precision/ISVCertification/
*13 日本HP「AUTODESK ユーザーのためのソリューション – ワークステーション」
https://jp.ext.hp.com/workstations/isv/autodesk/
*14 Dospara plus ドスパラプラス「ワークステーションとは?一般パソコン、サーバーとの違いを解説!」