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Revit 2023のダウンロードガイド(過去バージョンを利用する方法)

建築、エンジニアリング、施工の分野で幅広く利用されている、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトウェアの「Revit」。最新版は2025ですが、プラグインとの整合性の問題や、すでに進行中のプロジェクトへ参加する際など、過去バージョンのインストールが必要となる場合があります。

本稿ではこのようなニーズに対応した「ダウンロード・インストール方法」についてまとめてみましょう。

この記事でわかること

  • 過去バージョンを利用する理由とメリットについて
  • Revitの過去バージョンをダウンロードする方法
  • 動作環境や注意点について

過去バージョンを利用する理由とメリット

互換性の確保

◯既存プロジェクトの互換性

企業やプロジェクトチームが「Revit 2023」で作成した既存のプロジェクトファイルを引き続き使用する場合、最新バージョンへの移行がスムーズにできない場合があります。特に、異なるバージョン間でのデータ互換性が問題となります。

そのため、複数の企業や多くのスタッフが参加し、進行しているような大規模プロジェクトの場合、途中で既存のソフトを最新版に置き換えるのはリスクを伴います。

最新の機能よりも安定性を重視した運用が必要であり、過去バージョンの利用をすることも現実的にありえます。

プラグインおよびアドオンの互換性

◯サードパーティ製プラグインの対応状況

Revitは、多くのサードパーティ製プラグインやアドオンと連携して使用されます。これらのプラグインが最新バージョンに対応していない場合、既存のバージョンを使用する方がトラブルが少なくなります。

ユーザーの習熟度

◯既存バージョンへの習熟

従業員が既に「Revit 2023」に慣れ親しんでいる場合、新バージョンへの移行には再トレーニングが必要です。これには時間とコストがかかるため、既存バージョンを継続使用する方が効率的な場合があります 。

安定性の確保

◯安定した運用

新バージョンは多くの新機能や改善が含まれる一方で、リリース初期にはバグや不具合が発生する可能性があります。「Revit 2023」は既に複数回のアップデートを経ており、安定性が高いと評価されていますので、思わぬトラブルを回避するためにも、安定版での運用をすることが多いでしょう。

特にRevitでは、下位互換性が保証されていませんので、最新版で保存したファイルを過去バージョンで開くことができないことがあります。プロジェクトで利用されているバージョンが過去のものであれば、新たに参加する場合も過去のバージョンに合わせる必要があります。*注1

Revitの過去バージョンをダウンロードする方法

Revitの過去バージョンをダウンロードする方法は、Autodeskの公式ウェブサイトから、「Autodesk Account」を使用して行うことができます。以下に具体的な手順をまとめてみましょう。

1. Autodesk Accountにサインイン

まず、Autodesk Accountにサインインします。Autodesk Accountは、Autodesk製品を管理するためのオンラインポータルです。以下のリンクからサインインできます。

AUTODESK サインイン

 

2. 製品とサービスの選択

サインインした後、以下の手順で進みます。

「管理」タブをクリック:サインイン後、画面上部にある「管理」タブをクリックします。

製品リストの表示:管理タブの下にある「すべての製品とサービス」をクリックします。これにより、アカウントに関連付けられたすべてのAutodesk製品が表示されます。

3. Revitのバージョン選択

次に、Revitの過去バージョンを選択します。

Revitを見つける:製品リストの中から「Revit」を見つけます。製品名の横にある「詳細」をクリックします。

バージョンダウンロードの選択:製品詳細ページで、「ダウンロード」ボタンをクリックします。この時点で、現在のバージョンがデフォルトで表示されますが、バージョン選択のドロップダウンメニューをクリックして、必要な過去バージョン(例:Revit 2023)を選択します。

AUTODESK製品は、最新バージョンから3年前のものまでなら、この方法で選択することができます。それ以前の製品が必要であれば、「製品が見つかりませんか?」をクリックして表示されるチャット画面を使うと探すことが可能です。

4. ダウンロードとインストール

過去バージョンを選択した後、次のステップに進みます。

インストーラーのダウンロード:選択したバージョンのダウンロードリンクをクリックし、インストーラーをダウンロードします。

インストーラーの実行:ダウンロードが完了したら、インストーラーを実行してRevitのインストールを開始します。画面の指示に従ってインストールを完了します。

5. ライセンスのアクティベーション  

インストールが完了したら、ライセンスをアクティベートする必要があります。

ライセンス情報の入力:初回起動時にライセンス情報を入力します。Autodesk Accountで提供されるシリアルナンバーや製品キーを使用します。

ライセンスの確認:ライセンス情報が正しい場合、製品がアクティベートされ、使用可能になります。*注2

注意点

ダウンロードとインストール:安定したインターネット接続が必要です。回線の状況をあらかじめ確認し、十分な余裕を持ってダウンロードするようにしましょう。

また、選択したRevitバージョンのシステム要件を確認し、コンピュータがその要件を満たしていることを確認してください。

サポートとアップデート:過去バージョンの使用にあたって、最新のパッチやアップデートを適用することで安定性とセキュリティを確保することをお勧めします。詳細な手順やサポートについては、以下のリンクを参照してください。

AUTODESK ”Available product versions”

“Download available previous versions”

動作環境、注意点について

動作環境

◯オペレーティングシステム

64ビット版 Microsoft Windows10 または Windows11が推奨されます。最新のサービスパックおよび更新プログラムが適用されていることを確認してください。

◯プロセッサ

IntelR i-Series・XeonR・AMDR Ryzen・Ryzen Threadripper PRO

2.5 GHz 以上の高性能なプロセッサが推奨されます。

◯メモリ

最低でも8GB以上のシステムメモリ(RAM)が推奨されます。メモリの搭載量は処理能力に直結します。他のソフトを同時に立ち上げるようなケースを考慮すると、できる限り余裕をもっていた方が良いでしょう。

  8GBはあくまでもRevitが動作する最低条件と考え、実用上は16GB以上が無難です。

◯グラフィックカード

DirectX 12に対応したグラフィックカードが必要です。Autodeskの推奨するグラフィックカードを使用することで、レンダリングや3D表示のパフォーマンスが向上します。

◯ディスク容量

Revitのインストールには、最低でも30GB以上の空きディスク容量が必要です。追加のプロジェクトデータやキャッシュファイルを考慮して、ストレージを適切に管理してください。

◯その他のソフトウェア

Revit 2023と連携するために必要な他のソフトウェア(AutoCAD、Navisworksなど)がインストールされており、動作要件を満たしていることを確認してください。

これらの点をしっかり確認しておくことで、Revit 2023を安定して効率的に利用することができます。*注3

まとめ

Revit 2023は、建築設計、構造エンジニアリング、施工管理において、効率性と正確性を向上させる強力なツールです。公式サイトから簡単にダウンロードやインストールできるため、是非試してみてください。

詳細な手順やサポート情報は、Autodeskの公式サポートページを参照しましょう。

ぜひ皆さんも、最新の技術を駆使して、効率的で正確な設計とプロジェクト管理を実現してみませんか!

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■参考文献

注1

AUTODESK 「Revit 製品は下位バージョンに保存できますか」

https://www.autodesk.co.jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/kA93g000000003a.html

「Revit2023の新機能」

https://help.autodesk.com/view/RVT/2023/JPN/?guid=GUID-C81929D7-02CB-4BF7-A637-9B98EC9EB38B

「Revit 2025 リリースのご案内」

https://adndevblog.typepad.com/technology_perspective/2024/04/revit-2025-release-announcement.html

注2

大塚商会 「[Autodesk製品] Autodesk アカウントに表示されない旧バージョンの製品をダウンロードする方法」

https://faq.mypage.otsuka-shokai.co.jp/app/answers/detail/a_id/313615/

注3

AUTODESK 「Revit 2023 製品の動作環境」

https://www.autodesk.co.jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/System-requirements-for-Autodesk-Revit-2023-products.html

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