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Revit 2024とは?活用メリットや新たに追加された機能について解説

高度なBIM機能を提供するRevitは、世界で最もポピュラーな製品の一つであり、多くのユーザーを国内にも抱えています。

Revitが高く評価されている理由の一つに、定期的なバージョンアップが挙げられます。この記事では、そんなRevitの現行バージョンであるRevit 2024について、機能の概要や現行の料金プランについて解説します。

目次:

  1. Revitシリーズとは
  2. Revitの強み
  3. Revit 2024とは
  4. Revit 2024の主な新機能
  5. Revit 2024の料金

Revitシリーズとは

Revitシリーズは、Autodesk社が提供している人気のBIMソフトです。3Dモデルの中に2Dデータなどを内包することのできるBIM機能を標準で備えており、次世代の3Dモデリングを実現できるのが特徴です。

BIMソフトとして知られるRevitですが、土木系業務におけるBIM運用、いわゆるCIMにも対応しています。BIM/CIMソフトとしての運用を想定して設計されているので、インフラ工事から建築設計まで、ワンストップで対応できるのが強みでもある製品です。

設計業務はRevit一台で担うことができる一気通貫の製品となっており、関連ソフトをまとめて同製品に代替することもできるでしょう。

Revitの強み

Revitがあらゆる業界で高く評価されている理由には多々ありますが、主な強みとしては以下の要素が挙げられます。

あらゆる業種に対応できる

まず、RevitはBIMを必要としているあらゆる業種に対応できるソフトであるのが特徴です。上でも触れた土木インフラや建築設計はもちろん、設備設計やプロダクトデザインに至るまで、多様な業界での高度な3Dモデリング活用を促します。

BIM機能を提供しているソフトはまだ市場にはそう多くはなく、汎用性も担保できているものとなると数は限られます。Revitは数少ない選択肢でありながら、高度なニーズにも応えられる製品です。

強力なクラウド機能を搭載している

Revitはローカル環境での運用を想定している製品ではあるものの、クラウドを使った高度な業務遂行にも対応しているのが特徴です。

中でも目玉機能の一つと言えるのが、クラウドレンダリングです。ビジュアライゼーションの一環として実施するレンダリング、つまり3Dモデルのブラッシュアップ作業を、クラウド環境で実行することができます*1。

通常、レンダリングを実行するのはローカル環境であり、それなりのマシンスペックがなければまともに実行することが難しい処理でした。しかしRevitでは、クラウド上のマシンでレンダリングを実行できるので、ローカルのマシンスペックに依存しない、安定したパフォーマンスを発揮できます。

また、専用のクラウドストレージを使用して関係者間のデータ共有もクラウド上で簡単に実行し、リアルタイムでの編集や協業、フィードバックの共有などを行えます。

他の製品との互換性に優れる

RevitはAutodesk製品との互換性に優れているので、データのインポートやエクスポートも簡単です。特にAutoCADとの連携機能は高く、データの移行や最適化など、さまざまなタスクを面倒な処理を挟まずに実行することができます。

すでにAutoCADなどのAutodesk製品を使用しているユーザーにとって、頼もしい味方となるでしょう。

Revit 2024とは

Revit 2024は、そんなRevitの現行バージョンです。2023年にリリースされたこの製品は、従来のRevitの機能はそのままに、いくつかのアップデートを施した形で提供されています。

Revitのバージョンアップは、すでにライセンスを有しているユーザーは無料で実行することができます。また、新たにRevitのライセンスを購入する場合でも、最新バージョンだからと言って料金が変動するということはないため、心配は要りません。

ただし、近年は物価高の影響がライセンス料金にも影響を与えていることから、予告なく値上げが発生する可能性があることには注意しましょう。

Revit 2024の主な新機能

Revit 2024のアップデートが行われたことについて、注目のポイントとなるのは土木関連の機能が増えたことです。近年はBIM/CIMツールとしてRevitが運用される機会が日本でも増えており、土木業界のDXに応じてRevitもニーズに合わせたバージョンアップが行われました。

代表的な新機能としては、以下のものが挙げられます。

地形ソリッドの作成・編集機能

Revit 2024の目玉機能として注目したいのが、地形ソリッドの編集機能です。これまでは公式に与えられていなかった地盤面のモデリングを、正式にRevit上で行えるようになりました。

地形ソリッドを編集できるようになったことで、土木インフラ関連のモデリングをより効率的に進めることができます。地形データを丁寧に作成した上で設備やインフラの設計が行えるため、質の高い設計にも貢献するでしょう。

また、作成した地形ソリッドは手動で後から編集することも可能です。作成した地形において変更が生じた場合は、形状編集パネルを使って簡単に操作することができます。

断面表示の強化

上で紹介した地形ソリッドや構造モデルの断面を、ワンタッチで表示ができるようになりました。内部の情報を詳しく確認したい場合にあれこれと複雑な操作をする必要がなくなるので、業務効率化に貢献します。

Navisworksとの連携強化

AutodeskのレビューソフトであるNavisworksとの連携が強化されたのも、Revit 2024の代表的なアップデート要素の一つと言えます。

Navisworksのファイル、及びAutodesk Docsのファイルをリンクし、シームレスな運用ができるように改善されています。

データの移動やコピーをスムーズに行えることから、より汎用性の高いソフトとして使いこなせるようになるでしょう。

Revit 2024の料金

Revit 2024の料金は、2024年2月現在で1ヶ月あたり5万3,900円となっています*2。高度なBIMソフトということもあり高価な価格設定ですが、1年分のサブスクリプションを購入すると、年額42万7,900円と割安で利用することが可能です。

長期にわたってRevitの利用を考えている場合は、年額サブスクリプションの購入を検討すると良いでしょう。また、Revitは1ヶ月の無料体験期間を有しているので、まずはこれを利用してから購入を検討するのもおすすめです。

まとめ

この記事では、Revit 2024の概要や導入メリット、料金について解説しました。

Revitは汎用性がとにかく優れている製品であるため、優秀なBIMソフトを探している人にとっては魅力的な製品です。今後もさまざまな機能改善や機能追加が行われていくと予想されており、ますます導入しがいのある製品にブラッシュアップされていくでしょう。

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出典:

*1 Autodesk「Revit」

https://www.autodesk.co.jp/products/revit/features

*2 Autodesk「Revit」

https://www.autodesk.co.jp/products/revit/overview?term=1-YEAR&tab=subscription#buy

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