作成フリーソフト7選|無料・商用可否・2D/3D別に解説【2026年最新】
1. はじめに
図面作成フリーソフトを探している人の中には、「本当に無料で使えるのか」「商用利用に制限はないのか」と疑問を感じる方も多いでしょう。実際、2026年時点では“無料”といっても、完全無料のソフト、非商用限定のソフト、期間限定で利用できるトライアル版など、さまざまな形態が存在します。
本記事では、2D CADソフトや3D CADソフト、さらに商用利用の可否やDWG対応の有無など、図面作成ソフトを選ぶうえで重要になるポイントを整理しながら、代表的なフリーCADソフトを比較します。
取引先との互換性や用途に合ったCADを選びたい方に向けて、2026年時点の図面作成フリーソフトの特徴をわかりやすくまとめました。
2. 図面作成フリーソフトを選ぶ前に確認したい3つのポイント

図面を作成する際、初期費用を抑える目的で無料CADソフトを検討する人は多くいます。ただし、機能やライセンス形態によっては制限がある場合も少なくありません。
たとえば、2Dだけで十分なケースもあれば、3Dモデリングフリーソフトが必要な現場もあります。また、商用利用の制限があるかどうかによって、長期的に導入できるかが決まることもあります。
取引先から「DWG形式で送ってほしい」と求められる場合など、ファイル互換性に注目することも重要です。ここでは、ソフトを選ぶ前に確認しておきたい3つのポイントを紹介します。
- 2D図面作成が中心か、3Dモデリングまで必要か
- 商用利用できるか、非商用限定か
- DWG/DXF/PDFなど取引先との互換性があるか
2.1. 2D図面作成か、3Dモデリングまで必要か
建築平面図や設備図などの図面は2D CADソフトで十分実用的ですが、空間イメージを可視化したい場合は3Dが有効です。
たとえば、2D図面でレイアウトや施工図を作成する作業は比較的始めやすく、多くの無料CADソフトですぐに作図を始められます。一方で、3DではBIM対応フリーソフトや3Dモデリングフリーソフトが増えてきています。
3Dのメリットは、クライアントへの提案内容を視覚的に伝えやすい点です。建築用CADフリーソフトの中でも、FreeCADやSketchUp Freeは代表的な存在として知られています。
2.2. 商用利用できるか、非商用限定か
無料CADソフトを選ぶ際の大きなポイントの一つが、“商用利用制限”の有無です。個人が趣味で使う場合は問題なくても、企業案件で使う場合はライセンス条件を確認する必要があります。
たとえば、SketchUp Freeは手軽に3Dを扱えますが、商用利用には別の有料プランが必要とされています。nanoCAD Freeも同様に、公式には非商用利用向けとされています。
このように、「無料で使える」という言葉だけで導入すると、後からトラブルになる可能性があります。特に2026年の更新情報が反映される時期には、利用規約が改訂される可能性もあるため注意が必要です。
2.3. DWG/DXF/PDFなど取引先との互換性があるか
図面データを外部とやり取りする際は、DWG対応フリーソフトを使えると作業がスムーズになります。DWGはAutoCAD系列で広く普及しており、CADソフト比較では常に重要視される形式です。
DXF対応CADやPDF出力対応CADも多くありますが、中にはDWG運用の際に事前検証が必要なソフトもあります。たとえばLibreCADはDXFを中心に使いやすい2D CADで、DWGも扱えますが、実務では事前に入出力を確認しておくと安心です。FreeCADはIFCやOBJなど多くの形式に対応していますが、操作にやや慣れが必要です。
クライアントが最初からDWG形式を求めるケースが多い業界では、導入前に“DWGを開けるかどうか”を必ず確認しておくことをおすすめします。
3. 【2026年最新】図面作成に使えるフリーソフト一覧比較
ここでは、一目で比較できるよう、主要な無料CADソフト・フリーソフトをまとめました。特徴や2D/3D対応の違いを把握することで、自分の作図用途に合ったソフトを選びやすくなるでしょう。
| ソフト名 | 主な用途 | 2D/3D | 商用利用 | 対応OS | 向いている人 |
| LibreCAD | 軽快な2D図面作成 | 2Dのみ | 可(オープンソースCAD) | Windows、macOS、Linux | CAD初心者や軽量なソフトを求める人 |
| FreeCAD | 3Dパラメトリックモデル、BIM入口 | 2D/3D両対応 | 可(オープンソース) | Windows、macOS、Linux | 3DやBIM対応フリーソフトを視野に入れている人 |
| QCAD | 建築平面図・設備図など | 2D特化 | 可(ライセンス内容は公式確認) | Windows、macOS、Linux | 安定した2D作図を行いたい人 |
| Jw_cad | 日本で定番の2D汎用CAD | 2D | プログラムの複写・使用は自由。配布・教材利用などは公式の使用条件を要確認 | Windows | 国内ユーザーが多く、日本語情報を重視する人 |
| SketchUp Free | ブラウザベースの3Dモデリング | 3D(基本機能) | 不可(無料版は非商用限定) | ブラウザ | 手軽に3Dモデリングを試してみたい人 |
| nanoCAD Free | DWG互換を意識した2D CAD | 2D中心(一部3D機能は限定) | 不可(非商用利用向け) | Windows | DWG編集を学びたいがコストをかけたくない人 |
| DraftSight | DWG/DXF重視の本格派 | 2D/3D対応(上位版) | 可(有料ライセンス契約が必要) | Windows、macOS | 業務レベルでDWGの互換性を重視する人。ただし無料で使えるのはトライアルのみ |
このように、完全無料のソフトと、商用利用や期間制限があるソフトを区別して整理すると、自分に合った選択がしやすくなります。
4. 完全無料で使いやすい図面作成フリーソフト4選
完全無料で利用できるCADソフトは魅力的ですが、機能や更新状況、対応OSなどもあわせて確認する必要があります。ここでは代表的な4種類の無料CADソフトを紹介します。
“無料で使えるCAD”というメリットを活かしつつ、市場での認知度も高い製品をピックアップしました。いずれも商用利用可能ですが、実際に導入する際は必ず最新のライセンス情報を公式サイトで確認してください。
それでは順番に見ていきましょう。
- 2D中心で軽く使いたいなら:LibreCAD
- 建築平面図や設備図に向く2D CAD:QCAD
- 国内情報の多さを重視するなら:Jw_cad
- 3DやBIM入口まで見据えるなら:FreeCAD
4.1. LibreCAD|軽量な2D図面作成に強い

LibreCADはオープンソースCADとして開発が続けられており、2D図面作成を中心に実務でも使える機能を備えています。
特にDXF対応CADとして優れており、シンプルなインターフェースが特徴です。PDF出力にも対応しているため、取引先との共有も比較的スムーズに行えます。
軽量で動作が軽く、Windows・macOS・Linuxなど主要なOSで利用できるため、学習や試験導入に適した選択肢といえるでしょう。
4.2. QCAD|建築平面図や設備図にも使いやすい2D CAD

QCADは、2D CADソフトの中でも操作画面がわかりやすく、CAD初心者にもおすすめのソフトです。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)が整理されているため、レイヤー管理や寸法記入などもスムーズに行えます。
建築用CADフリーソフトを探している場合でも、比較的一般的な操作が通用するため学習コストが低いといわれています。DXFやDWG(有償版で対応範囲が広がる場合あり)などのファイル形式にも対応し、実務にも応用しやすいでしょう。
QCADもLibreCADと同様にWindows・macOS・Linuxで動作するため、環境を選びにくい点もメリットです。
4.3. Jw_cad|国内ユーザーが多い定番2D CAD

Jw_cadは日本製の2D CADソフトで、建築や設備など幅広い分野で利用されています。無料CADソフトとして長年親しまれており、日本語の解説書やオンライン情報が充実している点が大きな特徴です。
Windows環境で動作し、操作方法には独特な部分もありますが、慣れれば速度を重視した作図が可能です。かつての“JW_CAD”という表記でも知られており、企業での導入事例も多く見られます。
定期的に更新されており、2026年時点でも互換性の強化や動作安定化が図られているため、安心して導入できるでしょう。
4.4. FreeCAD|3DやBIM入口まで視野に入る無料CAD

FreeCADはパラメトリックモデルを扱えるオープンソースCADで、3Dモデリングを基本としています。ただし2D図面の作成も可能で、建築系のワークベンチを追加すればBIMの入口として活用することもできます。
対応しているファイル形式も幅広く、DXF、IFC、OBJなどを扱えるため、建築や機械などさまざまな分野で活用しやすいソフトです。
機能が豊富で拡張性も高いため、2Dから3Dへステップアップしたい人にも向いています。
5. 非商用利用・条件付きで使えるフリーソフト
ここからは、“無料”ではあるものの、商用利用には条件が付く代表的なCADソフトを見ていきます。個人の学習や趣味の範囲であれば問題なく使えても、企業プロジェクトで利用する場合は注意が必要です。
特に海外製ソフトは利用規約が英語で書かれていることが多く、内容を見落としやすい傾向があります。将来的に商用プロジェクトへの拡張を想定している場合は、事前に詳細を確認しておくと安心です。
まずはSketchUp Free、続いてnanoCAD Freeという2つの代表例を確認していきます。
5.1. SketchUp Free|ブラウザで始めやすい3Dモデリング

SketchUpは3Dモデリングフリーソフトの先駆けとして知られており、ウェブブラウザから手軽に始められる点がSketchUp Freeの特徴です。インストール不要で、描画の拡大縮小や直感的なプッシュ&プル機能など、初心者にも扱いやすい設計になっています。
ただし、無料版は商用利用ができません。案件でプレゼンや施工計画を行う場合は、有料プランのSketchUp Proが必要になります。また、クラウドストレージ容量が10GBまでに制限されている点にも注意が必要です。
プレゼン資料やイメージ共有に強く、建築教育の入門用としても人気がありますが、ライセンスの範囲はきちんと区別しておく必要があります。
5.2. nanoCAD Free|DWG系に触れたい人向けだが非商用に注意

nanoCAD Freeは、AutoCAD互換を広く掲げているnanoCADシリーズの無料版です。DWG対応フリーソフトを探している人にとって、有力な選択肢の一つになります。
ただし公式では非商用利用向けと案内されているため、ビジネスで契約案件に使う場合は、有料プランのnanoCAD Proなどを導入する必要がある可能性があります。導入前にプロジェクトの規模やライセンス範囲を確認しておきましょう。
操作の練習や試験的にDWGファイルを扱う用途であれば十分な性能があり、慣れてきたら上位版へ移行するという使い方が現実的です。
6. 無料で試せるCADソフト
次に紹介するDraftSightは、かつて一部の機能を無料で利用できた時期がありましたが、現在はトライアルで試す形式になっています。
実務でのDWG/DXF互換を高いレベルで実現できるため、企業での導入例も多いソフトです。無料で試す場合は、まずトライアル版への登録が必要になります。
このトライアルを経て、本格的に商用利用可能なCADとして購入を検討する人が多いのも特徴です。
6.1. DraftSight|DWG互換を重視するなら有力、ただし無料版ではなくトライアル

引用:https://www.draftsight.com/ja/freetrial
DraftSightは大手メーカーが開発する2D/3D対応のCADソフトで、DWGやDXFを中心とした図面作成や編集に強みがあります。
一時期は無料版もありましたが、現在は30日間の無料トライアルを提供する形となっており、有料ライセンス契約を行うことで商用利用可能なCADとして継続利用できます。インターフェースはAutoCADに近く、業界で使い慣れた人にも移行しやすいでしょう。
DWG対応フリーソフトの機能不足に悩んでいる人にとって、DraftSightのトライアルは有力な選択肢になります。ただし、永続的に無料で使えるわけではない点には注意が必要です。
7. 用途別におすすめの図面作成フリーソフトを選ぶなら

ここでは、2D作図、3Dモデリング、DWG互換などの用途別に、図面作成フリーソフトの選び方を整理します。目的に合ったソフトを選ぶことで、導入後の作業効率を高めやすくなります。
| 用途 | 向いているソフト | 注意点 |
| 2D図面を無料で作りたい | LibreCAD / QCAD / Jw_cad | 使用条件は事前確認 |
| 3Dで提案資料やイメージを作りたい | FreeCAD / SketchUp Free | SketchUp Freeは非商用限定 |
| DWG互換を重視したい | nanoCAD Free / DraftSight | nanoCAD Freeは非商用、DraftSightはトライアル |
| 建築業務で商用利用を前提にしたい | LibreCAD / FreeCAD / QCAD / Jw_cad | QCAD・Jw_cadは公式条件確認が必要 |
7.1. 2D図面を無料で作りたい人
2D図面を中心に作成する場合は、LibreCAD、QCAD、Jw_cadなどの無料CADソフトが候補になります。これらは2D作図に特化しており、建築平面図や設備図などの作成にも対応できます。
7.2. 3Dで提案資料やイメージを作りたい人
3Dモデリングを行いたい場合は、FreeCADやSketchUp Freeが候補になります。FreeCADは3Dモデリングに加えてBIMワークフローの入口として利用でき、SketchUp Freeは直感的な操作で3Dイメージを作成しやすい点が特徴です。ただしSketchUp Freeは非商用利用限定です。
7.3. DWG互換を重視したい人
DWG形式の互換性を重視する場合は、nanoCAD FreeやDraftSightが選択肢になります。nanoCAD FreeはDWGファイルを扱える無料ソフトですが非商用利用向けです。DraftSightはトライアルで試した後、有料ライセンスで継続利用する形になります。
7.4. 建築業務で商用利用を前提に選びたい人
建築業務で利用する場合は、商用利用が可能かどうかを必ず確認する必要があります。LibreCADやFreeCADなどのオープンソースCADは導入しやすく、QCADやJw_cadは公式の使用条件を確認してから導入すると安心です。
8. よくある質問(FAQ)
ここでは、フリーのCADソフトについて特によく寄せられる質問をまとめました。初心者が最初につまずきやすいポイントでもあるため、参考にしてみてください。
8.1. 図面作成フリーソフトは商用利用できますか?
ソフトによって異なります。LibreCADやFreeCADはオープンソースCADとして利用しやすく、QCADはCommunity Editionかどうかを確認し、Jw_cadは公式の使用条件を確認したうえで導入すると安心です。一方、SketchUp FreeやnanoCAD Freeは非商用限定である点に注意が必要です。DraftSightはトライアル後、継続利用には有料契約が必要になります。
8.2. DWGファイルを無料ソフトで開けますか?
ソフトによって対応状況は異なります。DWG対応フリーソフトとしてはnanoCAD FreeやDraftSightが有力ですが、完全な互換性があるとは限りません。QCADやLibreCADはDXF中心のため、DWGが主流の業界では別の選択肢を検討する必要があるでしょう。
8.3. 初心者におすすめの図面作成フリーソフトは?
2D中心であれば、操作が比較的シンプルなLibreCADやQCADが入門に向いています。日本語の情報が豊富なJw_cadも人気です。一方、3D初心者であればSketchUp FreeやFreeCADから始めると慣れやすいでしょう。ただし、商用利用の制限には注意が必要です。
8.4. 建築業で使うなら2Dと3Dどちらが必要ですか?
施工図や平面図の作成が中心であれば、2D CADソフトで十分です。ただし提案資料やクライアントへのイメージ提示が多い業務形態であれば、3D CADソフトがあると説得力を高めやすくなります。規模が大きい場合はBIM対応フリーソフト(FreeCADなど)や有料ソフトを検討するケースも一般的です。
8.5. 2026年に選ぶなら何を基準に比較すべきですか?
“無料”の内訳がソフトごとに異なる点がポイントです。商用利用か非商用限定か、DWG/DXF/PDF出力などの互換性、さらに2D/3D対応レベルなどを総合的に比較しましょう。実際に導入する前にトライアルやオープンソースCADを試してみるのもおすすめです。
9. まとめ|
図面作成フリーソフトは“無料条件の違い”で選ぶ
以上、2026年の図面作成ソフト事情と、無料条件やライセンス面に注目しながら主要なCADソフトを比較してきました。完全無料で作図を始めたい場合は、LibreCAD、QCAD Community Edition、Jw_cad、FreeCADなどが候補になります。導入時には、それぞれの使用条件や対応形式も確認しておくと安心です。
3Dを重視する場合はFreeCADやSketchUp Freeが有力ですが、後者は商用利用NGという大きな制限があります。一方、DWG互換を最優先するならnanoCAD FreeやDraftSightを検討するか、上位プランや有料ライセンスも含めて検討する必要があるでしょう。
フリーソフトを導入する際は、“無料”という点だけで判断せず、商用利用の制限や上位プランへの移行が必要かどうかを確認することが大切です。最終的には、自分のプロジェクトに合ったライセンス条件と機能を持つソフトを選ぶことが、コスト面と実務面の両方で最適な選択につながります。
<参考文献>
LibreCAD - Free Open Source 2D CAD
FreeCAD: Your own 3D parametric modeler
QCAD - QCAD: 2D CAD
Jw_cadのページ
SketchUp: 3D Design Software - Bring Your Vision to Life | SketchUp
nanoCAD – Affordable and Powerful 2D/3D CAD Software for Professionals
DraftSight 2D CAD Design and Drafting Software | DraftSight
